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テーマ学習「水溶液」

世田谷校の11月のテーマ学習、Ⅱのテーマは「水溶液」でした。
実験も通じて概念を獲得を目指した1ヶ月間、その概観をお伝えします。

一時「そもそも水溶液って?」

いきなり「水溶液」という言葉が出てきても、コゥ・ラーナーにとっては理解しがたいものです。

そこでまず、実物に触れるところから入ります。炭酸水や食塩水、お酢の入ったコップを見て、何が入っているか予想。匂いを嗅いだり味を確かめたり(!)して、それぞれが何かを確かめました。

実物に触れた後、今月のテーマ「水溶液」をシェア。「水溶液と聞いて何をイメージする?」という問いから、既有知識の確認。これはテーマ学習の導入で定番になりつつあります。

「そもそも液体とは?」という問いも出たため、気体液体固体の三態についても触れました。

マインドマップを使って、全員の知識を共有。

その後、酸性やアルカリ性の概念を知った後、何がそれらに当てはまるかを調べて一時は終わりました。

食は一番身近な具体物、イメージも広がります。
「こんにゃくってアルカリ性なの!?」と、驚きの声が上がりました(笑)

「二時「インプット」

二時となる今回は、単元の大まかな内容を動画でインプット。ただ視聴するだけでなく、メモを取りながら視聴しました。

驚いたのはその記述量。どのコゥ・ラーナーも、ほとんど漏れなく情報を抜き出したり、各々の問いを記述したりと、充実したメモになりました。
これだけで知ってほしいことは一通り触れられたのでは?」と思うほどの記述でした。

動画の要点を抜き出す力が養われています。
事実と感想、問いを分けて書く工夫も見られました。

三時「どう検証しよう?」

単元の大まかな内容に触れたところで、実験に入ります。今回のテーマ学習で学んでほしい概念を伝えた後、それらがどう検証できるのかを共に考えました。

後半ではリトマス紙を使って、酸性やアルカリ性を確かめる実験に触れました。

リトマス紙を使って、酸性やアルカリ性を調べます。

四時「引き続き実験」

三時に引き続き、検証のための実験の時間。

炭酸水を作って二酸化炭素(気体)が溶けている水溶液があることや、酸性洗剤をクリップにかけ、水溶液が金属を変化させることがあることを確かめていきます。

重曹とクエン酸を溶かし、炭酸水を作りました。

五時「テーマに関する探究」

前までの二時で、一通り確かめたいことが検証できました。
ここからは、テーマに関する探究の時間。味を美味しくするには?炭酸水のpHは?各々がもった問いを、実験によって検証していきました。

この時間は「理科」ではなく「、テーマ学習」です。そのため、教科のねらいと多少外れたとしても、コゥ・ラーナーから生まれた真正な問いを大事にしています。

炭酸水の味を追究する姿。
あらゆる液体が、酸性かアルカリ性なのか、気になるようです。

六時「再び探究」

引き続き探究の時間。
色が変わったpH試験紙を使って、グラデーションを表現しようとするコゥ・ラーナーも。サイエンスを使ったアートも、テーマ学習ではしばしば見られる光景です。

pH試験紙だと、リトマス紙より厳密に酸性アルカリ性が測れました。

1ヶ月を振り返って

1ヶ月を通して、水溶液のテーマを探究していきました。このテーマを学んだコゥ・ラーナーが日常会話の中で「これは何性かな?」と口にする場面が見られました。

今回のように、楽しみながらサイエンスに触れて、コゥ・ラーナーが科学的なものの見方を増やしていってくれれば何よりです。

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