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夫がブラック企業から抜けられません#1~アリ地獄のはじまり

~~~はじめまして~~~

今から15ヵ月前、夫が入社したのはブラック企業でした。

それまで私は、過労やブラック企業が原因で自ら命を絶つ人のニュースを見て「死ぬぐらいなら辞めればいいのに」と思っていました。ですが、本人が辞めたくても辞めさせてくれない。たとえ、それが法律違反でも理に適っていなくても暴力と脅迫で追い詰めていく。

そして、働く本人だけでなく、彼を心配する家族も苦しめる。約3か月前、退社の意志を伝えた夫は脅され、恫喝され、心が壊れかけました。そして、私はそれ以来、徐々に精神が病んでいくのを感じています。

今、夫と話し合い、来年の某月に改めて退社の意志を伝えることになっています。そのための準備もしています。ですが、うまくいくか分かりません。もし、このアリ地獄から抜けることができなかったら……?

怖い…。怖くてたまらない…。「私が死ねば、さすがに辞める理由として認めてくれる?」とアホな考えに取り憑かれてしまいそう…。

改めて夫が会社と交渉するまでの数ヵ月。溜まり続ける毒が致死量に達しないように、ここに書くことで少しずつ解毒させていただきます。

~~~アリ地獄に落ちちゃった!~~~

実は、夫がブラック企業に勤めたのは1社目じゃありません。1社前もブラック企業でした。ブラック企業を渡り歩く、ある意味、引きの強い男・それがわが夫・ヒルオです。

ちなみに前にいたブラック企業は…
・休みがほぼなし
・社長が会社の金を使い込み、夜の街とゴルフで豪遊三昧
・実はいろんな会社から訴えられていた
・社長と社員が三角関係
・権力争いでVシネばりのだまし合いや駆け引きが狭い世界で行われている
・社長がオフィスに盗聴器をしかけていた

と、ネタに尽きない、誰かも太鼓判を押されるようなブラック企業でした。

そんなある日、その会社のナンバー2で「もっと労働環境を改善すべきだ」「労働に見合った金額を支払うべきだ」と話していた上司が社長と対立して解雇されることになりました。

そして、新しい会社を立ち上げることになり、夫も参画することになったのです。それが、もっと深くて暗くて苦しいアリ地獄の入口だとも知らず…。


(続く…)





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