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ヨンジュンのイントロフィルムの話



イントロフィルムの感想文です。
フォロワーでお友だちのWendyちゃんが「イントロフィルムの感想読みたい!」と声をかけてくれたので、なら友人に向けて、気軽に思ったことを書いてみようかと思った次第です。
というわけで軽い気持ちでタメ語混じりに書いていったんだけど、見てわかるようなことを文字起こししただけの感想文なので内容は浅めです。
ただセリフがない分全てのシーンが大切で、ほぼ全てのカットに対して思うことを書き連ねてしまったので、中身はないのに長くなっちゃったごめん😂

あと考えるより感じてねって情報量だから空想の話になりがちなのだけど、改めて考察とかではなく感想だと思って読んでくれたらありがたいです。
考察は『作品(監督)が何を表しているか、表現から意図を汲み取って、明確に言及すること』だと思ってて、感想はそのまま『それを見て、ただ自分が感じたことを述べる』だと思ってるんだよね。
その事柄が示唆していることを裏付けを用いて指し示すのが考察に当たって、わたしのはそんな大それたものではなく、ただただ自分の感じたことを文章に連ねているだけのもので、根拠も裏付けも全然ないからね。
ほんとにただ1人の思ったこと、"感想"だと思って読んでもらえたらうれしいです。

記事には『過去と現在が交差するイントロフィルムは、主人公が地下アジトで過ごした暗い日々を後にして地上に上がってくる物語を盛り込んだ』とあったので、若干その辺の時系列は意識して整理しつつ感想をしたためました。
途中『わざわざ言葉にするの無粋じゃない!?』ってちょっと挫けそうになったけど、なんとか書き上げた仕上がりなので広い心で見てね….😂


 

まず開始1秒で、この涙と、この表情。
このヨンジュンに心持ってかれないわけがなく…..。
心を鷲掴みにされてすごかった。
彼はどうして泣いてるの?何があったの?って、初めましてなのに、一瞬にして気になる存在になってしまった。
イントロフィルムってコラージュムービーみたいな感じだと思って、そんなそのまま短編映画的な意味を成してるとは思ってなかったから、突然始まった物語にすごく動揺してしまったのを憶えてる。

そうして心がどこかに行ってしまいそうになった時、表示される『Disconnect』の文字と、『starring yeonjun』の表記。

さあ、ヨンジュンの物語が始まるよってお知らせしてくれて、初見のときはむしろ興奮が高まってやばかったけど、後々思い返してみたらこれからお送りされるヨンジュンの物語に少しだけ心構えができて、とても助かった気がする。
あのまま地続きで流れていったら、もっと現実との境目があやふやになってしまってもっと帰ってくるまで時間がかかったかもしれない….。
そして、初手は音楽なしで街の喧騒まで収めて、彼がここに生きていることをリアルに感じさせておいて、その雑音はそのままにアコギがポロポロと流れ出す構成ほんとにオシャレすぎてマジですき。
滲んだタイトルバックもオシャレでありつつザラついてゾクっとさせる風味も持っててすごくいい。

そうして改めて始まった物語。
まずはこのロッカーのシーンだけど、伝説のヨンジュン紹介動画とシンパシーを感じてすごくオツだよね….。

あの時はかわいいぬいぐるみを取り出していた彼が、今度は殺伐とした世界で札束を仕舞い込んでるのとんでもない成長の広がり方してて震えるよ….。
余談だけど、1番初めに公開された紹介動画のヨンジュンがあまりにかわいくて、みんなが彼をマンネだと思ったけど、結局彼が1番の年長者だった話何回聞いてもほんとにすき😂
トゥバみんな伝説的なかわいさで世界にデビューしてるの最高🙏


 

そして地下鉄のシーンで初めてあらわになる全体像!ヨンジュンモンチッチヘアだ😭😭😭かわいい😭😭😭そしてなつい😭😭😭ってなって泣いた。
ここでめちゃくちゃに陰鬱なベースが合流してくるのも最高。
 

そのまま雑多な部屋の映像に流れることで、地下に住んでるの?と衝撃を受けたシーン。
なんだ?何を見せようとしてるんだ?ってすごくドキドキしたのを憶えてる。
そして本来心休まるはずの自室でこの暗い表情、項垂れる仕草。BGMも相まって、"アングラな世界で暗い世の中を生きてる若者"のジャブを受けて震えた。
古い電話で人との繋がりはかろうじて保っているものの、掛けてきたのか掛かってきたのか、全然たのしそうじゃないところを見るに、彼は色んな重みを抱えて生きてるんだろうなとも思った。
しかも寝て起きるだけの簡素な部屋じゃなくて、ところどころポスターが貼ってあったりするの、こんな酷い環境でありながら彼なりに自分の世界を展開して、ここを住処として生きてるのが感じられて、逆に胸が締め付けられたよ….。

それと、後から見渡してみたら、ひとつも音楽機器がなくってそれも悲しかった。
電話の下にあるのは古い電話を繋ぐための真空管アンプっぽいよね….スピーカーは見当たらないし….。
"ソロアルバム"の一応ティザーにあたる映像だよね?なのに、実際彼が音楽をたのしむシーンはひとつもなくて、わたしは音楽は時に希望になり得るものだと思っているし、ヨンジュンは心から音楽を愛している人なのに、ヨンジュンの分身である彼はそれをたのしむ余裕もなく、それほどまでに追い詰められて生きてるのかと….。
えっ!?ほんとにない!?って画面アップにして見たら左右どっちにも握力鍛えるハンドグリップがとっ散らかってて愛しくなって泣いちゃった….。
どんだけ鍛えたいのよ….ひとつあったら十分でしょうよ….😂
なんかそういうところさえ背景考えだしたらかわいくてすごい。さすがヨンジュンの姿してるだけある。

見えてないだけでどこかにスピーカーとかラジカセがあって、たまに音楽をたのしんでくれてたらいいな….。この生活してたら憂さ晴らしにもメンタルケアにも絶対に必要でしょ….音楽は….。


 

そしてシャドーボクシングのシーンさあ!ヨンジュナいつの間にこんなことまでできるようになってたの….!?ってド新規ファンは驚いたよ….本当に何でもできるんだね….。
しかも綺麗なフォームとバンテージも自分でしっかり巻いてる仕草で、彼がただの喧嘩屋じゃなくて、いつかどこかでボクシングをやってたことがわかって、心が掻き乱れました….。
元々はチャンピオンを目指してがんばってた日々があったのかなとか。何かがどうにかなってしまって彼は今地下まで追いやられてしまったのかなとか。あれこれ考えずにはいられないよね….ただの喧嘩屋にしないの、本当にずるいよね….。
 

そこからのお仲間登場のシーン!!初めての彼の笑顔!!!!
序盤の電話してるシーンでは全然たのしそうに話してなかったので、たのしいだけの間柄ではなさそうだけど、こうして笑い合う瞬間もあるんだって知れて本当によかった。
そして、この知らない人たちと、知らない場所で笑い合ってるヨンジュンを見た時が、これまでで1番ヨンジュンが知らない人みたいに見えた。
本当にわたしの知らない人だって思えて、更にわたしの中のヨンジュンと分離して、ヨンジュンとまた別のヨンジュンがこの世界で確かに生きてるんだってヒシヒシと感じて、そして余計に辛くなってしまいました….。

人生を感じることができるフィルムって本当に一筋縄じゃないと思ってて、まず世界を構成する美術さんによって小道具ひとつにも意味を持たせて、その人が生きてきた証となるファッションやヘアメを作り上げるメイクさんがいて、もちろん看板となるのは人となりを表情や空気感で表す役者だけど、その彼の人生をどう切り取ってどう見せるかは監督にかかっているわけで、そのフィルムに携わる全ての人の努力と情熱の結晶が映像に説得力を持たせて、スクリーンを通して人生を感じることができるから、本当に素晴らしいことだと思うんだよね….。そしてわたしはそういうフィルムが大すき。
その分受け取るものは重くなってしまうんだけど、どこかひとつでも手が抜かれたらとたんに『作り物』に見えてしまうので、この短いショートムービーにそれだけの熱力を注いで作ってくれて本当に感謝してます….。
おかげさまで本当にしんどいですが、その分本当に掛け替えのない宝物になったよ。
 

そんでここで初めてこの世界線の時間軸が『2002年』だというのが明かされるわけですが、なるほどそれでモンチッチヘアなのかと。懐かしいと思ったよと。
でもY2Kでやりましょう!ってなって『爽やかキラキラヒップホップ路線』じゃなくて、『赤髪モンチッチヘア』やってくるアイドルいる???本当にヨンジュンのそういうところが唯一無二で大すきだよ….。
しかも地下のアジトで悪そうな仲間と雑誌囲んで笑うシーンでも、口元に手のひらを添えるヨンジュンの上品さやシャイなところが滲み出てて泣ける….。
1番知らない人みたいに見えたシーンではあるんだけど、見たことない表情でゲラゲラ笑ってたりするわけでなく、所作や表情はヨンジュンそのもので、彼がこんな酷い場所で生きていても本心はヨンジュンそのもののままなんだと思ったらもっと心が痛んだ….。だとしたらこんなところにいるだけで彼は傷ついてるはずだと思えて….。
 

暗い場所で何かを真剣に眺めるシーンも、ボクシングのフォームを教えるところも、仲間たちと『お前がこっちに行って俺たちであっちに行って….』って言ってるような仕草で話し合ってるのも、何か悪いことをしようと準備してるんだなって仄めかしてるみたいに見えた。
生きるのにはお金が必要なわけで、でも彼はおそらく何らかの理由でボクシングを仕事にできなくて、けれどきっと彼はとても不器用な人で、上手く生きてけずに地下まで落ちてきてしまったのかな….。世界に馴染めず、弾かれてしまった人なのかな….とかあれこれ考えてしまった….。
トゥバは青春と共にあるグループだけど、ヨンジュンがソロで表現する媒体でも、まさかこんな痛々しい若者の暗い青春にまで寄り添ってくれるとは思わなかったから、本当に驚いたよ….。
こうして人に教えることができるくらいボクシングに理解があって、そしてその知識を他人に分け与える懐の深さもあって、彼は何かに情熱を捧げれる人であるのに、それが今はこんな場所で燻っていて、本来やるべきことではないことに打ち込むしかないの、切なくなるね….。
 

そんな悪巧みのあとのこの笑顔でおしゃべりするシーン、束の間の休息な感じですごくすきだった。
よくない環境で暗い場所に落ちてしまっても、そこでコミュニティを形成して、本当はいいことなんてひとつもないのに、たまに笑って、そこで何とか生きてるんだって感じがして、本当にすきだった。

そう思わされた直後、それまでゆっくり流れていたメロディが、心が急かされるような曲調へと変貌して、不穏な様子でその場を後にするヨンジュンが、切り替わった音楽と共にガーッと走ってくシーン、すごく胸がざわめくけど、本当にすきなシーンだった。
こんなに短い映像でここまでしっかり緩急つけれるのすごいよね。

ここからはもうこれまでどんより流れていた暗く重い空気が弾けるように、仲間との対立や、追い詰められた果ての暴力、抱えていた感情を爆発させ、そしてまた項垂れる様子が描かれてて、ハラハラドキドキさせられて、またやるせない気持ちにもなった。

ヨンジュンがバチバチに蹴り飛ばしてる映像で心臓鷲掴みにされたけど、引きの画が写ったらただ地面のマットを蹴っ飛ばしててホッとした….。あの感じで人を蹴り付けてたら心がどうにかなってたかもしれない。
あと一滴も血が流れないのもすごくよかったです。
ヨンジュンが殴るシーンはあっても殴られるシーンはなかったのに、ヨンジュンがすっ転んでる様を見るだけでも胸に激痛走ってどうにかなりそうだったから、ほんとに命が助かった….。

本当に1mmも酷い目や痛い目にあってほしくなさすぎて
ただこれだけでめちゃくちゃに胸が痛い
すっ転んでても愛しい、どうしよう

これまで色んなアングラ映画を見てきて、推し俳優や登場人物たちが散々酷い目に合うのを見てきたけど、ヨンジュン(トゥバのみんなも)だけはMy preciousすぎて本当に、芝居とわかってても酷い目に合うのは絶対に見れないなと思った….。
そして改めて、血の一滴も流さず、息遣いや汗の描写もなく、こんなにリアルな切なさと痛みを伝えられるのすごいなって思った。
ヨンジュンが一発でも殴られて少し血を滲ます描写を入れればもっとわかりやすく痛ましさを表現することができたろうに、殴り合いのシーンで手持ちカメラを揺らす撮り方だったり、項垂れるような音楽だったり、表情のお芝居だったり、そういった作品としての作り込みで全てを表してたところすごくすきでした。
何度も言ってしまってるけどトゥバの世界観の、しっかり綺麗でそういう生っぽさがなく、肉体的表現を透過させながらも感情はリアルに届けるところ、本当にすき。
綺麗すぎると温度が伝わりにくいものなのに、本当にすごいと思う….。
今回アングラな風味だけど、煙草、酒、みたいなアングラアイテムに頼ることもなく、アイドルとしての守るべきラインはしっかりと守りつつ薄暗さを表現していたのも大すきだよ。
彼の雑多な部屋に一つの吸い殻も入ってないように見えるピカピカの灰皿が置いてあるくらいなのが、想像を掻き立ててよいなってとても思った。
吸い殻が一つでも入ってるのが見えたら、写ってないだけで喫煙者であるようにも思えるけど、あれだけ使ったもの全てそのままになってるような部屋で綺麗なままの灰皿があるのは、来客用なのかな〜くらいに思えていいよね。でもワンチャン吸ってるかもしれないよねくらいで。
彼はボクサーとしての誇りを捨てきれないままあそこにいる気がするから、体に害をなすものはやってない気がする。そういう意味でも違和感のない作りになってて素晴らしいなあって思う。
 

それから部屋のライトがチカチカと点滅して、それに合わせて嫌な記憶がフラッシュバックするかのように、激しいシーンと、ベッドの上で滅入ってる姿が交互に写し出されるのもオシャレな演出ですきでした。
しっかり惹き込まれる演出になっててほんとに洒落てる。すごくすき。
 

そして、激しい暴力シーンのあと、かわいいヨンジュンのお顔が不意に映るシーンが、本当にずるいと思った。
曲調が変わってからずっと怖い顔をしていた彼が、悪巧みしたり、一生懸命人を殴り付けていた彼が、本当はやっぱりこんなにもかわいい人であることを思い出さすように、ピュアな彼の表情を入れ込んでくるカット割、にくい演出すぎる。
1分半でどれだけ心を掻き乱してくるんだ….。

 

結局心を持ってかれたまま、ストロボのような光が滲んで、次のシーンに映り変わり。
途中にも差し込まれていた階段の踊り場のような場所で、ロッカーに仕舞うほど大切に管理してた大金を、きっと大変な思いをして貯めてきたであろう生きるための結晶を、彼は手放し、階段を上がって去っていく。

時系列的にそこから地上に出て、車のシーンに繋がるんだろうけど、だとしたら彼の涙は、生きるためとはいえ金のために悪いことをしてしまったり、誇りを捨てきれないが故に落ちるとこまで落ちてしまったり、そういう酷いものに執着してしまっていた後悔だったりがあるのかな….そしてしがらみから解放されて、もっと自由に生きていいと思えた安堵も滲んでいるのかな….とか、考えても正解がないことを、わかっていながらも考えられずにはいられず….。


 

途中に差し込まれる車のカットで、ヨンジュンがすごくいい顔で笑顔を滲ませてるシーンがあって、この顔を見たらきっと悪い方向へは進んでないんじゃないかって思えてよかったよ。
しかも隣に仲間の男の子も乗ってて、彼はひとりじゃないんだなって思えるのもよかった。
彼の世界はずっと暗いままだったけど、このまま車を走らせたら、きっとキラキラと輝く朝日を浴びることができるんじゃないかな。できることならばその瞬間まで見たかったなって思った。
 

何がキッカケでもう一度外の世界へと戻ろうと思ったのかはわからないけれど、ゆっくりと瞼を閉じる彼の顔を見たら、とにかく彼は生き抜いたんだなって。
一筋縄では行かない人生だけど、酷いところまで落ち込んでしまったけれど、彼は懸命に生きて、今ここにいるんだなって思えて、涙が出たよ。
やっぱり彼の人生を考えずにはいられないし、彼のこれからが少しでもしあわせと笑顔に溢れてたらいいなって思わずにはいられないね….。


 
改めて、ヨンジュンは撮られるがすごく上手だなあって思ったよ。
開幕のシーンも、どんな角度に顔を傾けて、どんな風に伏目になれば、どう映るか、どう印象付けられるかわかってるんだなって思った。
そもそもそういう惹き込まれる表情が作れること自体もすごいけど、結局映像俳優は撮られてなんぼなので、映りまでしっかり意識できるのはさすがプロ。
それはヨンジュンがこれまで沢山、MVでも、ステージでも、芝居だけでなくパフォーマンスやダンスでも、観客に対して"どう写るか"をずっとちゃんと意識してきたからこそだろうと思ったし、芝居も一種のパフォーマンスなわけで、ヨンジュンのパフォーマンスはどんなものでも、いつだってハイクオリティで、胸を打つんだなって噛み締めた。
今回は映像作品だったけど、ヨンジュンのステージでの圧巻のオーラを思ったら、舞台芝居もすごそうだね….。

ヨンジュンが創り上げる世界、そのミックステープを得られるだけでとてつもなくうれしいのに、イントロフィルムという形でまた新たな一面を見せてくれて、本当にありがたいしうれしい。
短い映像ではあるけど、これから何度も、フィルムの中で懸命に生きていた彼のことを思い出すと思うし、考えてしまうと思う。
ヨンジュンと同じ姿をした、ヨンジュンの表情で笑ったり泣いたりする男の子。
彼のこれからがしあわせで溢れますように。ずっと願い続けるよ。
そして、これからヨンジュンが魅せてくれる音楽や世界やパフォーマンスを、とてもたのしみに待ってるね。
全力で受け止めて、全力でたのしんで、全力で応援するからねの気持ちです!




 

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