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【ヤニクラ日記】2024年11月20日
小さい頃の夢は何だったか。思い返すと、保育園から小学生の頃、私は消防車が好きだったので、消防士になりたいと思っていた。
中学生の頃、私は小説を読むのが好きだったので、本屋さんになりたいと思っていた。
高校生の頃、私に夢など無かった。とりあえず進学したかった。この町を出たかった。
大学生、小説家になりたかった。過ぎ行く日々で精神を病んだ。
今春、この町に帰ってきた。死にたかった。過量服薬し救急車で運ばれた。命を拾った。
拾った命で何をしたいか。友人達の役に立ちたかった。公務員になろうと思った。試験に落ちた。
私は何になりたかったのか。何をやりたかったのか。出来なかったという事実が、目の前に横たわる。
幾つか描いた未来の、最不適解がここにある。初恋がどんなだったか忘れた様に、やがては夢も失意も忘れて、私は年老いてがらんどうになるのか。
停滞と退廃が、大口開けて。飛魚は泳がねばならぬ。