Sakk Porano サック・ポラーノ 〜小さな音楽広場
宮沢賢治のポラーノ広場という話をモチーフにした音楽を楽しむ広場が近所で始まったので聞きに行きました。
演奏していたのは知人の大日向小学校の先生をされている服部さんと最近佐久に引っ越してこられた柳澤さんとその奥様でした。
服部さんの弾き語りの歌と柳澤さんのチェロの音色と奥様のクラリネットは素晴らしく、それぞれとても魅力的。
何か感動があって、音楽を通じた興味や関わりは気持ちの良いものだ感じていたのですが、ポラーノ広場の詩を読むと、その時の感じに言葉が与えられたような気がします。
そこへ行って歌えば
またそこで風を吸えば
もう元気がついて
明日の仕事中
体いっぱい勢いが良くて面白いような
そういうポラーノの広場を
ぼくらはみんなでこさえよう
宮沢賢治『ポラーノの広場』
(服部さんのfacebookから引用)
またチェロの柳澤さんは演奏後に以下のような文章を書いていて興味深い。
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開演ブザーもない。
反響板もない。
そこにあるのは、人と楽器。
そして集まってくれる仲間たち。
歌う人も、弾く人も、聴いている人も、
それぞれが持っているアートを共鳴させながら、自然に還すことができたなら。
ポラーノの広場が、少しだけ見えてきたよ。
(柳澤さんのfacebookから引用)
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「アートを共鳴させる」という部分で、鑑賞の体験が再解釈されるという感じがして、あーそういう体験だったのかもしれない・・と思いました。
写真は古楽に精通している柳澤さんが色々教えてくれているところ。このチェロは1700年代に作られた楽器で、今とは違って足で抱えるスタイルらしい。当時の文献からひも解いて演奏スタイルを解読し再現していると教えてくれました。(この古楽の話はそれだけで1時間くらい聞きたいくらいに面白い)
僕は佐久には2年前に来たばかりなのですが、親戚にはここで育った中学生や高校生がいて、吹奏楽をやっているので、その子らをこの広場に誘ってみたいと思った。大学などで外に行っても生まれ育った土地に魅力的な人や場所があることを知って行けたら良いと思うし、色々な人にあえて面白いと思う。
このような場を作ってくれたワークテラス佐久に感謝をしつつ、これからのSakk Porano サック・ポラーノを楽しみにします。
Sakk Porano サック・ポラーノ 〜小さな音楽広場https://www.facebook.com/events/3282936308487659/