【ポケポケ】新パック「時空の激闘」新カード所感まとめ
はじめまして。ずみと申します。
このnoteはポケポケ初の大型新弾で、頭の中で新カードを整理できなかった筆者の覚書になっている。全exカードに加え、気になったトレーナーズ、非レアにも一部触れていく。順序はカード番号順になっているはず。
当方特に実績のない1プレイヤーではあるが、どうぞご参考までに。
※想像より枚数が増えたためカード画像、効果は記載していない。効果を覚えきれていない場合は別の手段でカードを見ながら読み進めてほしい。
ヤンヤンマ&メガヤンマex
「ミュウex」に続く無色タイプ以外で無色のみで技を撃てるexポケモン。バレット構築やエネが縛られているがアタッカーが不足している構築に利用できる。
また、草弱点のポケモンが流行るようであれば対策にもなりえる。
ただし、HPも技の威力も微妙に足りていないため、かゆいところに手が届かなさそうという印象。
対抗馬はプクリンex。進化前含め強制「ねむり」という絶対的アドバンテージに対して、こちらは技威力、逃げエネ、弱点、「キャタピー」や「エリカ」といったサポートカードで対抗することになる。デッキや環境に応じて使い分けることになるだろう。
ミツハニー
無色1エネで山札からたねポケモンをベンチにおける技を持つ。実質「モンスターボール」になり、組み合わせを選ばず有用な効果になっている。
ただし、進化後の「ビークイン」は技に草エネを2つ要求してくるため、汎用性がない。技を使った後の潰しがきかず、今弾で増えたベンチ狙撃に弱い。後述する「ポケモン通信」も対抗馬になるため、どんなデッキにも採用することはないだろうが、いつか採用する価値が生まれそうなカードではあると思われる。
ゴウカザルex
「リザードンex」に比肩するパワカ枠。
2エネで打てるため初速が早く、進化前の「ヒコザル」、「モウカザル」も癖がなく、「ヒトカゲ」と違って技を使ってエネを消費することもない。
「リザードンex」との違いは140という「ミュウツーex」をワンパンできない火力と、エネをすべてトラッシュしてしまうため、「ファイヤーex」の上振れがあまりうれしくなく、ワザの連打が難しい点にある。
しかし、後述の「ヒカリ」を使えば連打でき、HP170を生かして一撃耐えて攻撃する、逃げエネ0を生かして壁役を出すなどいくらでもフォローはできるため、弱いことはないだろうと考えている。
現環境の「ギャラドスex」に弱点を突かれる点だけはネック。ギリギリ一撃は耐えるが、何かで10点足されるだけで倒れるので、対ギャラドスデッキの時は考慮しなければならないだろう。
パルキアex
パッケージ枠その1。ディメンションストームは明確に強いのだが、「ミュウツーex」と違い、サーナイトのような使いやすいエネ加速がないため、連打が難しく、上技も弱いため、一撃通した後がグダグダになりそうという印象。「パルキアex」を動かせないターンをごまかす手段を搭載するか、「カスミ」で無限に表を出すことで真価を発揮できるだろうと考えている。今のところ何も思いついていないがパックから出てくれたら考えてみてもいいかもしれない。
マナフィ
「カスミ」に続く水タイプのエネ加速枠。運が絡まずたねポケモンが1エネで行うため、かなり使い勝手がよさそうに見える。しかし、「ベンチポケモン2匹を選び」と書いてあるが、ベンチに水ポケモンが1匹の時は使えるのだろうか。カードリスト一覧が公開されてすぐに書いているためまだ試せていないのだが、それによってデッキ構築は多少変動するだろう。特別書くことも思いつかないくらい今後も使われる有用カードであろう。「シャワーズ」と相性が良さそうなだけに「イーブイ」を対象にできないのが悔やまれる。
ジバコイル
これまで「マチス」要因だった「ボルトチャージ」の「レアコイル」が進化して殴れるようになった。「ヒカリ」の登場でベンチのエネルギーの価値が高くなったため、「マチス」の対象外のポケモンと組み合わせる場合でも何も考えず進化させるよりエネを増やした方がいいシーンが生まれることはありそうだ。電気タイプ筆頭の「ピカチュウex」と組み合わせようとするとデッキの枠不足になやまされそうなため、相性の良いパートナーを探したい。
HP140に技威力110とこのカード自体のスペックは高いので、「ジバコイル」で攻撃していく速攻のような形のデッキでも十分強いだろうと思う。様々な使い方を試してみたい。
レントラー
「ライチュウ」から威力を20下げた代わりにベンチまで届くようになった。「マチス」のサポートがなくなった代わりに「デンジ」の恩恵を受けられる。ベンチで進化だけしておけば、急に「デンジ」+手張りで120点を好きなところに飛ばしてくて「サーナイト」や「ジャローダ」といったシステムポケモンを一撃でとれるため、相手への圧は非常に大きいだろう。エースを貼るには「デンジ」への依存が強いため、別でエースを立ててピンポイントで運用しに行く形になるだろう。
パチリスex
事前に公開されていたたね電気のexポケモン。少ない下準備で2エネ80点を出せるのは十分脅威だろう。ピカチュウデッキに採用されるポケモンが全員exになっていても何ら不思議ではないしむしろそれが主流になったりするのだろうか。上述したジバコイルの相方候補の1枚になる。
トゲキッス
このカード自体は特出したものはないが、後述の「シロナ」のために少しだけ考察しておく。進化前含め要求されるエネが少なく、逃げエネも1のため取り回しはよいだろう。「幻の石板」にも対応しているため、「ガブリアス」よりも進化させやすく、「シロナ」を腐らせにくい。「ディアルガex」が流行ると鋼弱点が少しつらいか。
ムウマージex
ポケポケ初の「こんらん」の使い手。「こんらん」状態のポケモンは技を使うたびにコイントスを行い、裏なら攻撃できない。逃げることはできるためロックにはならないが逃げさせられるだけでも十分だろう。火力不足なことと運ゲーを避けられないのは難点だが、サポートの多い超タイプということもあり、十分実用的なポケモンだろう。
ヨノワール
場のダメカンを自分に乗せ換えることができる。実質120点までは肩代わりすることができるため、バトル場のポケモンが殴る回数を1回増やせたり、気絶するまで乗せても取られるポイントを1点減らすことができる。ばらまかれたダメカンを一身に背負うことで、後述「アカギ」から見方を守ることもできる。2進化という重いデメリットはあるが、上手い人が急に使って話題になるタイプのカードだと思っている。覚えておくと相性の良いカードだったり環境が変わったときに採用したくなるタイミングがあるかもしれない。
ユクシー&アグノム&エムリット
エネ加速、20点の狙撃、160点の大火力と役割分担が為されている。初動がユクシーの時とエムリットの時で差がすごそうだが、エムリットの技を使うこと自体はさして難しくないと思っているため、あとは貧弱なこちらのポケモンがやられる前にいかに相手を倒しきるかの勝負になるだろう。それこそ上述した「ミツハニー」の使いどころになるか。なくはないくらいか?
ラムパルド
個人的期待度No1のポケモン。化石の2進化という非常に重いポケモンではあるが、1エネで130点はあまりにも破格である。デメリットも「相手を倒したら50点の反動」である。150というHPも併せて対面のポケモンと必ず相打ちになってやるという覚悟を感じるカードだが、exと相打ちになれば1ポイント分お得であり、相手がexポケモンにエネを集めているうちにこちらは裏のポケモンを育成できる。「ポケモン通信」でも解消できない手札事故だけは切り離せない問題だが、必要エネの少なさに横着して多色にしてシンボラーなんかを使っても良いと思う。マーシャドーの組み合わせは言わずもがな、夢の広がるカードだと思う。
ルカリオ
1進化で場にいる限り分の闘タイプのポケモンが技で相手のバトルポケモンに与えるダメージを+20する。闘タイプのポケモンと合わせればだれであれ強いだろう。しかし1進化という都合上、2進化ポケモンとは組み合わせにくいと思う。だがそれを補って余りあるパワーのあるカードだとも思っている。何気に自分が殴れるのも偉い。闘タイプのたねexなどが出ればまた世界は変わるだろうし、今後も様々なシーンで活用されるカードになるだろう。
エルレイドex
「フーディン」に隠れて目立たなそうなカード。要求エネの少なさとHPの高さがウリであり、「アカギ」のおかげで一撃で倒しきれない相手へのフォローもしやすくなっているため下位互換というつもりはないがどうしても最大打点で劣ってしまう分使いにくそうな印象は残る。せっかく闘タイプなのに進化前がその恩恵を受けられなかったり、豊富な超サポートをこのカードが受けられなかったりとちぐはぐな点も目立つ。ジャイアントキリングはできないが雑魚狩りは得意といったところだろうか。非exのデッキが流行ったタイミングに再注目されるかもしれない。
マニューラex
1進化1エネ70点といえば聞こえがいいが、相手にダメカンを乗せるのは実は容易ではない。今弾でダメカンをばらまく手段は増えたが、技を経由するコンボは非常に重いものであるため、できる限り特性やトレーナーズでダメカンを乗せたい。「ダークライex」「ゴツゴツメット」「クリムガン」などと合わせると使いやすいだろうか。変わったところで言えば「オトスパス」が組み合わせられるが来たかと思っている。能動的に相手のポケモン複数に70ダメージを与えやすく、「アカギ」と合わせて複数の相手を倒しにいける。
40点以下の細々としたダメカンバラまきは「きずぐすり」で対応されてしまうので、使う場合は頭に残しておいた方がよいだろう。
ダークライex
エネをつけるだけで相手にダメカンを乗せるというとてつもない特性を備えているが、技の威力が控えめでつけ入る隙も残されている良カード。エネをつけるという行為自体も非常に重く、安易に特性を使おうとすると痛い目を見そうである。ただ、このカード自体はベンチにいても特性を使えるので、場持ちの良いポケモンで戦線を張りつつ裏でこのカード育成をするような形にすると美しい。それこそ上述した「マニューラex」はよいパートナーになるだろう。
ディアルガex
パッケージポケモンその2。2エネで30ダメージに加えて鋼エネを2つ加速できる。加速自体は非常に強いが、準備のポケモンがexのため、取られるポイントの効率を考えるとexポケモンを育成したい。しかし現状鋼タイプに他のexがいないという悲しみを背負っている。2枚目の自分にエネ加速しても弱くはないがぱっとしないため、無色のexである「プクリンex」「ピジョットex」「ベロベルトex」、上述した「メガヤンマex」や「ミュウex」と組むことになるのだろうか。メタルターボ自体は鋼エネを2枚要求する技なので多色にしづらく、カードプールが足りていないデッキという印象を持っている。よく言えば将来性の塊である。
その他、鋼か無色の要求エネが多いポケモンたちのサポートになることが考えられるが、「ディアルガex」が1回しか技を撃たないのであれば、「ディアルガex」にエネをつける分だけ本命のポケモンにエネをつけて別の非exの壁役を立てればよいので、採用する場合は別のカードを採用した時と比較し、どちらがより有効かを考えた方がよいだろう。
ガブリアス
任意で自分の手札を捨てられる初のカード。と言ってもそれを活用する手段は今のところ存在しないので、「レッドカード」対策で「モンスターボール」を空撃ちするようなことがなくなるくらいか。2進化に加えて水闘の2エネで100点と、純粋にアタッカーにするのであればいくらでも替えがきくため、山を引ける特性と「シロナ」の存在が不可欠といえるだろう。上述している「トゲキッス」と比較してタイプのサポートは皆無な変わり、立てられれば山を掘る速度が速く、「シロナ」を引き込みやすい。技の威力も安定しており、弱点もないので一長一短だろう。両立はさすがに現実味はないが、上手く組み合わせられる相方がいる方がより使われるだろうという印象である。ポケモン自体の人気も高いため、強さ度外視で使われることもある。進化前含め性能は頭に入れておくといいだろう。
ベロベルトex
運ゲーポケモンの「ベロリンガ」が進化して変わらず運ゲーをしている。しかし素点の100点は非常に大きく、コイントスに失敗してもほぼ確実にツーパンしてくる。要求エネも逃げエネも大きいが、完成されると運にかかわらず普通に負けられる性能をしている。
そのうえで上振れようものなら何もできずに破壊されることもあるだろう。もしかしたら今弾で一番フラストレーションがたまるポケモンになるかもしれない。「ディアルガex」との相性も良く、実践でも見かけるポケモンになるだろうと予想している。
ポリゴンZ
相手の次に沸くエネルギーのタイプをランダムに変更するというデジタルゲームならではの効果を持っている。被害の大きさは相手のデッキによってマチマチだが、実質1エネはく奪と思えば軽くは見られない。タイプの合わないエネでも技によっては使えたり逃げエネになったりはするが、相手の攻撃のテンポを遅らせることができればアドバンテージは大きい。技威力は80と控えめだが、2回打てれば倒せる範囲は広い。無色タイプなため他と組み合わせやすいこともあり、デッキを組みたくなる性能はしている。
何気に「データスキャン」の「ポリゴン」が採用される可能性ができた。あって悪い特性ではないのでそちらとの組み合わせでも面白いことができるかもしれない。
ビッパ
紙のポケカでも存在しないはずのHPを5刻み以下にできるカード。相手がexならたねの2エネで70点ほどのダメージを期待できるが、絶対に相手を倒しきることができない。逃げエネも2つ必要で取り回しにくく、見た目のインパクト以上のことはないだろうと思っている。
ポケモン通信
本家にもある、手札のポケモンを山札のポケモンと入れ替えるカード。進化事故を起こしにくくなるため2進化デッキには当たり前のように入っていくカードになるだろう。手札に戻したいポケモンがいないと案外使いにくくなるほか、2枚採用しているポケモンを戻した場合、戻したカードがそのまま帰ってくることもあると考えられる。「モンスターボール」のように考えなしに採用するのではなく、何を戻して何を引きたいかを考えて採用するようにしたい。
アカギ
今弾の目玉カード。このカードのおかげで今まで扱いにくかった100点前後の中打点ポケモンたちの活躍の幅が大きく広がった。ベンチ狙撃とも相性がよく、ダメカンが乗っているといつでも引き釣り出される恐怖におびえることになる。
ナツメと比較すると、初動で逃げエネの大きいポケモンを呼び出して相手の動きを遅らせたり、相手のベンチがダメカンの載っていないポケモン1匹の時に発動できないなど、使える場面が限られ取り回しにくくなっている。
しかし、削った相手を引き釣り出して勝ちを近づけるカードとしてはナツメを上回るこの上ない性能を発揮してくれる。
デッキによって選択するか、両立しても強いだろう。どちらにしても2枚持っておくことをオススメする。
シロナ
「トゲキッス」と「ガブリアス」のところでほとんど書いてしまった。50点の上乗せはポケポケ屈指の打点強化であり、使えるデッキで使わない選択肢はないだろう。
デンジ
ポケポケでおそらく初のトラッシュのカード(?)を対象とする効果。カスミのように虚空からエネが湧いてくるのではなく、一度トラッシュされたエネを使わなくてはならず、初動に引くと腐りやすい。上述した「レントラー」であれば自分でエネをトラッシュできるため連打に使いやすいが、「エレキブル」はエネをトラッシュに送るための下準備が必要になる。「エレブー」は今のところ皆勤賞で3種存在するが、そちらもエネをトラッシュする効果はない。こちらも考えなしに採用するよりかは、どうやって発動するかのシチュエーションはデッキ構築の段階で考えておくべきだろう。
ヒカリ
いわゆるエネルギー付け替え。ベンチからバトル場の一方通行だが、エネが貴重なポケポケでは非常に強力な効果になる。「レアコイル」の特性で付けたエネをバトル場に移したり、純粋にダメージを受けて弱ったポケモンのエネを移すだけも十分強い。クリムガンのような生き残りやすい壁ポケモンに一応つけておいたエネルギーを有効活用することもでき、リソースを無駄にしない立ち回りができる。また、「ディアルガex」でベンチにつけたエネを自分に付け替えて100点で殴ったりするようなシーンはいくらでも起こりうると考えられるので、リーサルを考える際にはこのカードの存在を念頭に置いてエネ計算をしよう。
大きなマント
「きずぐすり」と「グリーン」を過去にした!…というポストをXで見かけたが明確に役割が違う。というか今弾登場した「アカギ」のおかげで「きずぐすり」の有用性が飛躍的に向上したといえる。「グリーン」についても相手の「ナツメ」や「アカギ」に左右されず10点の軽減ができるため腐りにくい…が、少し無理があるか。
否定的に入ったがこのカード自体は革命であり、一撃で倒されないラインを伸ばすことにより、対面の有利不利をひっくり返せる。HP140のポケモンが「ミュウツーex」に倒されなくなり、HP130のポケモンが「ギャラドスex」に倒されなくなる。今後は常に相手がこのカードを付けてくることを考慮しなければならないだろう。ただし、一撃が100点前後のダメージを出すカードで二撃を狙うポケモンからするとあまり意味はなく、「アカギ」と合わせて中打点ポケモンが大幅に強化された弾といえるだろう。
特に気になっているのが「オコリザル」。今まで「ピカチュウex」ワンパンされていたのが、「グリーン」と合わせれば110点まで耐えられるようになった。他にも実用的になったカードは増えたと思うので、改めてプールを見直して再発見したい。
ゴツゴツメット
誰でも「クリムガン」カード。適当な壁ポケモンにつけて「クリムガン」にしてもいいし、自分のアタッカーにつけてダメージレースを有利にしても良い。「クリムガン」につければ合わせて40点の反射ダメージにすることもでき、活用の幅は広い。ベンチのポケモンにつけていても狙撃には反応しないので注意すること。
ラムのみ
これまでコイントスしかなかったマヒ、眠りへの対抗策。対抗策ではあるがデッキが20枚しかなくかつかつなポケポケにおいて、ピンポイント過ぎるメタは採用しにくいだろう。故、眠りやマヒを軸にしたデッキはまだまだ活躍できる。むしろ、このカードがあるからと言って状態異常を強化するような動きもあるかもしれない。自分が状態異常を使っているとたまーに使われて萎える、みたいなカードになると予想する。
ここまでおおよそ8000文字、お付き合いいただいた方はありがとうございます。
改めまして本日は「時空の激闘」解禁日当日のため、まだまだ考察の浅い記事になっていること、ご了承いただきたい。
それでも本記事が皆様のデッキ構築の一助になれば幸いだ。
それでは、またいつか。