花さんと、私をとりまいた虹の粒のお話🌈
少年は
知らない間に…
気づかない間に
深く深く潜ってしまって
身動きが取れなくなってしまった 私自信
自分の存在を知ってくれているのは
白っぽくなった葉っぱと
どっしりと根をはった樹の幹
だけだった
暗くて、怖くて、不安で
だから
眼下にポツポツ見えていた
灯りの所に行こうとしていた
あの灯りは
私自身が創り上げた幻想
その幻想の灯りの元に行くことは
より深く潜ってしまうことに気づかないで…
求めて行ったつもりでも
その灯りはそこに存在しない。
元の諦めの場所…
そんな色のない所に
こんがらがった蔓をかき分け
なんや〜
こんなとこにおったんかいな
もう大丈夫や〜(⌒▽⌒)
エネルギーを満載にした
花さんが やってきた
こんがらがった蔓を
紐解き
時間をかけて
丁寧に紐解き
そして
淋しくて
怖くて
不安だらけでバラバラになった
私自身のピースを集めて
カチッとはめてくれた
すると 幻想の灯りが消えた
ミルクに溶けたような
夜明けの薄明かりが
頭上にある事に少年は初めて気が付いた
そしてミルクに溶けた空から
迎えに来てくれた龍に向かって
両手を挙げた
少年は
元気になって葉が緑を取り戻した
葉っぱと一緒に
浄化されていった
そして 花さんは
こんがらがった蔓を
虹の蔓に変え、こう言った
こっちが あんたのおる場所や〜
一緒に登るで〜
そして二人でドンドン上を目指した
まるでジャックと豆の木みたいに
随分登って行った時、花さんは言った
この虹を二人で粒にして
パァーッと世界中に飛ばすよ〜
そして
キレイな虹の粒にして散りばめた
ホントに綺麗な
透き通った キラキラした粒が
私を満たしてくれた。
そして
私の周りに
透き通った深いブルーの粒が集まり
ストンと
オープンカフェにいる
本当の私に時間を戻してくれた
楽しくおしゃべりする人達
笑い声も聴こえる
私の側にいた樹が
柔らかい木陰を用意してくれている
樹の根本には
元気に葉を揺らす
葉っぱがいる
タブレットの中には
たくさんの友達になった人達がいる
自分で自分の人生を歩み始めた
笑顔の友達
よかった
もう
なんにも怖いことはない
淋しくもない
人を
自分を 信じて大丈夫
さて
ラテも 飲み終えたし
濃厚なチーズケーキも美味しかったし
行こうっと♪
透き通った深いブルーの粒を一つ
胸の中にそっと仕舞い込んだ♪