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詩125 パンケーキ


私は人。

人の形になる。



別れ道。

別れ道から聞こえる、 甘美なサウンドに酔いしれる。



一音ごとに、 感じる 愛。


かわりに私は、 

吐き気を催す、 快楽を提供する。




入れ替わり 立ち替わり。


ぐるぐる ぐるぐる。 


ぐるぐるは、とまることが無い。



獣。


獣となった、私たちは、

そのうち、

バターとなって トロトロ トロトロ 溶け合って。



あとは、

仕上げのハチミツを待つばかりだ。



フカフカの、パンケーキに垂らしたら、

また、

むさぼりあいが、始まるのだ。



むせかえる様な、 甘い香りは、

永遠に、 記憶から消える事は無い。



青臭いころの 遠い 遠い記憶。




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