[167]ビンコウHDから見える沖縄政財界工作 その12(日中友好文化交流促進協会-青山英男副会長)
先回(記事[165])の続きです。
先回は日中友好文化交流促進協会の役員について調べていました。
調べていたのは政治家でしたが、今回はそれ以外の人物についてです。
谷村新司、谷村孝子
皆さんも良くご存じだと思われる音楽家の谷村新司とその妻谷村孝子です。株式会社ダオは谷村新司のマネジメントを行う会社です。ダオは中国語で「はい」(到)や「道」の意味もあるようです。別の会社名の由来があるのかもしれませんが。会社名を中国語で付けるなんて、浸食度合いが分かります。
文化交流という名目での表の看板役に使われているということでしょう。
青山英男
副会長の青山英男ですが、調べていると驚くべきことが分かりました。普通に経歴だけを見ても怪しいことは全く分からないものなのですが、上海電力廻りのネットワークを知っていれば気付きます。
これが先回の記事[166]が日中友好文化交流促進協会と関係があると述べたことに繋がるわけです。
それでは青山英男について見ていきましょう。
青山&パートナーズの代表ですが、税理士だけで無く実業家、会計学者です。Wikiによればhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E8%8B%B1%E7%94%B7#%E5%85%B1%E8%91%97
ということで、様々な大学で教えていることになります。別の見方をすれば、幾つもの大学にネットワークを持っていることになるわけです。
wiki以外でも情報収集してみます。グローム・ホールディングスの大株主でした。グロームHD自体は持ち株会社ですが、不動産業になります。
IRバンクのデータにも青山英男の略歴が載っていました。1992年からグロームHDと関係があるようです。何故いきなり社長に就任したのか分かりません。流石にこの時点でエージェントになっていないとは思いますが・・・
グロームHDについてWikiでざっと情報収集してみます。wikiの情報は間違いが記載されていることもありますが、概略を掴むには有効だと思います。
沿革を見ると、2016年から動きに変化が出始めることが分かると思います。業務提携、社名変更、子会社譲渡などを頻繁に行うようになるのです。
極めつけは2020年です。ビーロットとJトラストに子会社を譲渡しています。
上海電力周辺のクラウドファンディングなどの不動産投資事業を行っている企業の中にJトラストとビーロッドがあるのです。(赤丸部分)
この時点で中国共産党による土地取得ネットワークの一部である可能性が非常に高いと言えます。
念のため、グロームHDのHPからも沿革を追っていきます。
更に同社のHPよりIR情報をチェックしてみました。相当な量があり手間取りましたが、動きとしては大きく3種類存在します。
①不動産取引
・合同会社の大量設立と合同会社や関係会社間での不動産取引
・アメリカでの不動産取引
②子会社の譲渡
③業務提携
グロームHDの国内不動産取引(IR情報より)
先ずは①の不動産取引から見ていきます。表に時系列で動きを纏めていますが、ある時期まで非常に頻繁に繰り返しています。
残念ながら殆どのIR情報では、土地の詳細な住所は記載されていません。自衛隊や米軍基地周辺なのか、或いは再エネ関連の土地取得なのか、いずれかは分かりませんが気になります。恐らくIR情報で合同会社自体の情報公開をさせないために短期で合同会社間で不動産を動かしたり子会社から離脱するなどを行っているのだと思います。
これらは主に合同会社LCリーテルファンド1号を使って行っています。LCリーテルファンド1号は途中から現・グロームHDの資本が抜けていますが、関係者に移動したものでしょう。謄本を取れれば良いのですが、受付時間内での時間が作れていません。いずれ確認してみたいところです。(サーバー動かすだけなんだから、閲覧だけはメンテ以外24時間稼働にすれば良いのに・・・)
構造的には合同会社LCリーテルファンド1号(LCRF1)の下に合同会社LCRF2~LCRF13や広岡二丁目計画があるという形です。なお、LCRF2~LCRF13は資本金1万円、広岡二丁目計画は資本金10万円です。
上の表に出てくる合同会社の殆どは、一つのビルに入っていました。(現在はLC関係はかなり抜けています)
TOKYOカオスエリアコレクションさんが既に調べていました。流石ですね。
衆議院や参議院の議員会館まで1kmありません。また、秘密警察の設置されていた銀座の日本華僑華人聯合総会のある華僑会館ビル1Fの維新號の本店などが近くにあります。偶然なのでしょうか?
合同会社名からある程度場所が絞り込めてきたのが、広岡二丁目計画です。広岡二丁目周辺の自衛隊関連を調べてみましょう。
車で15分圏内(地図上で青くなっている範囲)に自衛隊地方協力本部が2カ所、30分圏内(GoogleMap上では19分)に金沢駐屯地があります。駐屯地から10分(2~3km)のところには演習場もあります。気になるところです。
また、No.16にてダヴィンチ・ホールディングスが関わっているため、ダヴィンチ・ホールディングスも中国による土地取得ネットワークの一部だと見えてきます。
もう少し調べてみると2016年時点ではLCホールディングス(現・グロームHD)のグループにダヴィンチ・ホールディングスが入っていました。
結局、子会社からグループ会社に不動産を移動していただけということになります。
これらの土地取引を見ると上海電力の岩国メガソーラーを思い出します。
以下は平井宏治さんが解説されていた物ですが、幾つもの合同会社を使い土地取得をしています。
合同会社名に数字が付いているのが特徴です。沢山合同会社を作って似たような事を各地でやっていることの証左でしょう。
今回も全く同じですね。それもそのはずで、上に述べたように上海電力と関係する人物や企業と繋がっているわけですから。つまり、これらのスキームを考えた人物か組織は同じで、このスキームを横展開しているということになります。これを裏付けるような事実がどんどん出てきます。
2019年から動きが沈静化している理由としては、重要土地利用規制法案の動きが出始めて警戒し役割を別の会社(ここでプロスペクトに交代したか?)に移そうとしたのかもしれません。今までの方法ではあからさま過ぎるので、一部の土地取得についてはクラウドファンディングなどを利用し匿名性を高くする方法を思いついたでは無いでしょうか。
グロームHDのアメリカでの不動産取引(IR情報より)
次にアメリカでの不動産取引についてです。この表の25件の中で2件がアメリカになりますが、その2件は会社は違えど同一人物が役員になっています。
No.3でのロスアラモスにあるビルの売却について住所が記載されていましたので調べてみました。
対象住所:2237 Trinity Drive Los Alamos, New Mexico, U.S.A
ニューメキシコ州ロスアラモスで、この物件(赤矢印)から300mほどの位置には退役軍人組織があります。
同様なことは、記事[12]でもありました。中国の協力者と思われるベネッセ創業者一族。その一人である福武英明が運営する投資会社の投資先の不動産会社が退役軍人組織や軍の募集施設、幹部学校などの近くの物件を扱っていました。
No.3の不動産売却先はTriumph Holdingsとありますが、この企業は特定できませんでした。もう少し周辺を見てみると、興味深い施設があります。
車で9分(5.2km)ほどのところにロスアラモス国立研究所がありました。日本にとって因縁の施設です。マンハッタン計画の原子爆弾の開発拠点で、広島と長崎に投下されたリトルボーイおよびファットマンの二種類の全く異なるタイプの原子爆弾の開発と製造が行われていた場所です。
wikiによればこの施設に対し、1999年に中国によるスパイ事件が発覚しています。
https://irp.fas.org/ops/ci/docs/lee_indict.html
これがその原子力関連の制限付き情報に関するスパイ事件の裁判記録です。スパイ事件があったということは、当時のロスアラモスには中国の諜報ネットワークが存在していたということになります。今もネットワークが生きているとすれば、これらは果たして偶然なのでしょうか。
引用IR情報
下記番号は、上記表の番号に対応します。
No.1
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/69f2d33d/a78e/4c9b/b8bd/b170e26f248d/140120140530076929.pdf
No.3
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/50ac1797/4395/41d2/8466/a0585bebf2c0/140120150119007536.pdf
No.4
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/27ac147b/b4ac/4491/a35d/733de6fe6610/140120150330426365.pdf
今回もかなり長くなってしまいましたので、次回に続きます。中途半端な状態で申し訳ありません。
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(つづく)
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