[12]ベネッセ創業者一族(その8) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン
先回からの続きです。
先回はこちら
[11]ベネッセ創業者一族(その7) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン|髙山彦行|note
その1はこちら
[5]ベネッセ創業者一族(その1) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン|髙山彦行|note
Still
出資先
では、Stillが出資する会社を覗いてみましょう。日本の会社にも何社か出資しているんです。BEYOND BORDERSという会社です。国境を越えちゃうんですね(意味深)。海外不動産を扱う会社です。土地と言えば、重要土地利用規制法なんてのもありましたね。
どんな国の物件を扱っているのでしょうか。どれどれ。
今は円安なんですが、円安というよりはドル高なんです。一瞬151円まで行きましたが、今日(2022/11/14)時点では140円付近を彷徨っていますが。ということで、お高そうなアメリカ見てみましょう。
不動産バブルの弾け掛けているアメリカで不動産投資を今行うのは勇気が要ります。それは置いておいて。テネシー州メンフィスが8件、フロリダ州マイアミが1件、ハワイ州ホノルルが2件の11件でした。アメリカのインフレ対策で政策金利を引き上げ続けています。そうなると、住宅金利も上がってしまう訳で、ローン返済をできなくなった人達が手放すほか無いのでしょう。メンフィスはマイアミやホノルルのリゾート地に比べると非常に安い金額で物件が出ています。やはり、所得があまり高く無い人達が泣く泣く手放したと言えそうですね。リーマンショックを思い出します。
メンフィスの物件を見てみましょう。その前に、メンフィスの軍関連の施設を調べてみましたので、マップに表示させます。
一部ラベルが反映されていないところもありますが、赤のラベルが米軍関係の施設です。結構ありますね。
メンフィス物件の地図を見てみますね。
BEYOND BORDERSさん、WEBエンジニアの人がミスしてますよ。埋め込んでいるGoogleマップが開発者環境のまま、リリースしちゃってますよ。
ちょっと見づらいのはご勘弁ください。ミシシッピ川の中州にある物件なんですね。水量が増えた時に大丈夫なんでしょうかと心配してしまいました。これを軍関係のマップと重ねてみます。物件の細かい住所は記載されていないので凡その位置になります。(経度と緯度のデータを見れば良いのですが、そこまで厳密性は不要でしょう)
オレンジで囲ったところが他の物件を含めたエリアになります。赤枠が陸軍工兵科、政府機関や市庁舎があります。右下にメモリを載せています。歩いて直ぐじゃないですかねこれ。きっと、偶々ですね。
今度は、マイアミを見てみましょう。個人的には、マイアミと言えば、マイアミ・バイス。ドン・ジョンソンがやっていたマイアミ・バイスが好きです。今は亡き先輩と熱く語った良き思い出。済みません、脱線しました。
マイアミは流石に高いですね。17億9,796万円。うーん、誰が買うんだ。流石にこれはスパイ目的で買う可能性は低いです。セレブリティーに工作する目的で取得する可能性はありますが。一応調べてみましょう。マイアミの軍関連です。
グーグルマップさんの機嫌が悪いようで、選択したラベルの一部が赤くならないので、全部青にしています。こちらも結構ありますね。
軍関係と重ねてみます。
図右下のオレンジ〇が物件です。赤で囲ったのが軍関係。一応近くにありますが、調べると民間の航空会社の様なので良く分かりません。1~2マイルほどのところに別の施設があります。車なら直ぐの距離です。とはいえ、お値段から言えば、違うのでしょう。
今度はホノルルを見てみましょう。オアフ島の軍関連施設です。
真珠湾があるだけに、軍関連の施設が多いですね。拾えていないところも多いと思います。物件を見てみます。2億663万円と5,794万円です。そうなるとメンフィスが如何に安いかが分かります。日本は経済成長が30年も止まったままなので、海外に比べて物価相当安くなっているのもあるのでしょう。裏を返せば、日本の土地は買われやすくなっているということです。
軍関連の施設と重ねてみます。
宿泊施設やら食べ物屋やらが表示されて分かり難くなっていますが、オレンジ〇2カ所が物件位置。青が軍関係の施設。結構近いですね。きっと偶々ですね。
アメリカ以外はどうなんでしょう?オーストラリアがありますね。見てみましょう。ヴィクトリア州ホウソーンに1件、クイーズランド州に2件、西オーストラリ州に1件ありました。
ヴィクトリア州ホウソーンの物件
随分近いですね、凄い偶然です。
クイーンズランド州はどうでしょうか。
軍施設と重ねてみます。
オレンジ枠が物件2、赤枠が軍施設です。物件2まで含めると距離感が分かり難くなるので物件1とだけ表示してます。それでも物件2と上の施設は車で10分とグーグルマップさんが教えてくれました。いやー、近いですねぇ。凄い偶然ですね。
西オーストラリア州はどうでしょうか?物件のマップ、物件と軍施設の関係を表したマップ続けてみてみましょう。
オレンジ〇が物件位置、赤ラベルが軍施設です。またもや近いですね。なんという偶然の数々。
そういえば、フィリピンは第二次大戦前はアメリカの統治下でしたね。米軍が駐留してましたね。クラーク空軍基地なんて無いですよね?
”ルソン島では、1990年代から不動産投資が盛んであり、例えばパンパンガの旧クラーク空軍基地は現在では経済、産業、観光などの中心地である。デベロッパーによる投資は近年でも続き、Ayala Landは2014年に住宅商業地の建設に乗り出しており、さらには政府による開発も進んでいる。”
BEYOUND BORDERSの海外事業の記事にありました。クラーク空軍基地は一度撤収したものの2014年に米軍が再駐留してるはずなんですが・・・
物件を調べてみようとしたものの地図や住所が無く分からず。調査はできませんでした。
頭の体操
頭の体操をしてみましょう。株主さんから、「この辺りの物件欲しいんだけど、調べてくれないかな。知り合いが欲しがっててさー。とりあえず予算気にせず、リストアップしてくれない?」と言われたら、海外不動産事業をしている会社としては断る理由ないですよね。仲介物件を探してリストを作成するでしょう。
リストを渡したら、「ちょっと先方に連絡するね。ありがとう。」なんて言われ、暫くすると「この物件買うらしいよ。先方を紹介するね。」
そしてC国当局関係者が扮する富豪っぽい方がお買い上げくださるわけでしょう。残った物件は折角だから販売物件に掲載しよっか、となるわけです。販売物件は残りカスですね。多分、この会社の方は気付かずに利用されているんじゃないですかね。少なくとも担当レベルは全く知らないと思います。
狙いを考える
アメリカ、オーストラリアの物件を見るとある傾向が分かります。兵員募集所、退役軍人組織、予備役組織、士官学校、兵舎の近くになります。メンフィスの物件の近所は工兵科ですが、2kmほど離れたところにそういう施設があります。
流石に兵器が置いてあったり研究施設だと警戒が厳重ですが、これらの場所はそうではありません。これは内部協力者の獲得、獲得のための人員リスト入手、調略した協力者との連絡が狙いだと考えられます。特に士官候補生を調略できれば、その後の影響は大きい。つまり、費用対効果が大きい工作になるわけですね。そこで、これらの狙い用に部屋を取得し、工作拠点とするわけです。
残念ながら、日本でも同じことが起きています。気付いているだけでも、自衛隊員募集所の近くが、既に幾つか取得されています。同じことを世界中でやっているのです。
手口のおさらい
https://www.moj.go.jp/content/001373771.pdf
公安調査庁の経済安全保障啓発パンフレットからです。
まさに、このパンフレットに書かれている通りなんですね。
如何でしょうか。考えすぎなんじゃない?と思う方もいるかもしれません。そうであって欲しいです。
一人でも多くの方にこの現実を知って頂き、最終的には衆人監視で抑止するというのが私の考えです。
厚かましいお願いではありますが、ご家族やご友人に中国のサイレントインベージョンの手口や状況についてご紹介頂ければ幸いです。私の記事で無くても全然構いません。
(続く)
[13]ベネッセ創業者一族(その9) ~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン|髙山彦行|note
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