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みんなで考えるFCバルセロナ#3 みんなのおススメカンテラーノ大特集①

こんにちは!皆さん、もう少しでリーガ・エスパニョーラ再開ですね!思ったより早かったような、ものすごく長かったような・・笑。まあ、安全面には依然として懸念は残りますが、ワクワクは止められませんね。

さて、今回もnoteのほうではフォロワー参加型企画をやっていきたいと思います。第1回、第2回はこんな企画をやりました。

そして迎えた第3回。今回は全バルサファンが興味を持っているであろう、カンテラーノ特集です!3人の方に、オススメのカンテラーノをたっぷり紹介していただきました。年代、ポジションは問わず、紹介したい選手を書いてもらいました。例によって今回も僕が1番読みたい記事になっております笑。

それでは、記事行ってみましょう。

※敬称略

ロナルド・アラウホ

執筆者:Sub

Bチーム所属/1999年3月7日

バルトメウが会長に就任してから47人の新加入選手がバルサBに加わりプレーしましたが、トップチーム昇格をした選手は1人もいません。0人です。このように成功例が無いにも関わらず、バルサは毎年のようにセントラル(CB)を国内外から獲得します。47人のうち10人がセントラル(CB)の選手で、そのセントラルガチャの1人が今回紹介するロナルド・アラウホです。

加入当初は近距離のパスも雑で、リキ・プッチやモンチュによく怒られていました。そんな温かい味方たち()に囲まれて成長していきます。今では近距離のパスを失敗することはほとんどありません。セグンダB中断前数試合のパス成功率も高かったです。しかし、ビルドアップはまだまだ改善の余地があります。中盤でプレーしているリキ・プッチやハンドロ・オレジャナ、モンチュ、アレクス・コジャドあたりは二手、三手先まで読んでポジショニングを取ります。アラウホはそのポジショニングから読み取れるメッセージを読み間違えることがあります。例えば、5メートル先のハンドロ・オレジャナがアラウホからのパスを受けるための身体の向きとポジショニングを取り、10m先のリキ・プッチがハンドロ・オレジャナからのパスを受けるために動き出しているにも関わらず、前線にロングボールも放り込むなんてことがありました。これではチームのリズムが崩れてしまいます。トップチームではレオ・メッシというサッカーの神様がいます。その神の狙いを理解しなければトップチームでは生き残れないので、普段のトレーニングで少しでも理解出来るようになってほしいです。

プリメーラはセグンダBと比べると次のプレーを読ませないようなボールの持ち方をする選手が多いと思います。アラウホはバカ正直な選手の対応は得意ですが、目線やタイミングをズラすようなパスやクロスに対応出来るか疑問が残ります。イアゴ・アスパスなんかには大苦戦しそうです...。これらを改善するとセティエンからの信頼を得られるかもしれません。

ストロングポイントは空中戦です。セグンダBではまず競り負けません。プリメーラでも通用すると思います。その空中戦の強さは攻撃でも発揮され、今季20試合3ゴール3アシスト。GKにも競り勝てます。前所属先のユースチームではFWとして起用されハットトリックを記録しています。アジリティーは及第点ですが、トップスピードは体格の割に速いです。バルサBは攻撃的なチームなので、裏を取られることも多いですが、アラウホが全速力で戻り相手の攻撃を遅らせていました。

このウルグアイ人セントラルが近年まれにみる有望選手だとは思いませんし、トディボの方が数段優れた選手だと思います。しかし、加入当初と比べ大きく成長したのも事実です。このまま成長を続ければトップチーム昇格も夢ではありません。ピケは衰え始め(不調なだけだとと信じたい)、ウンティティの稼働率は信用できず、トディボはフロントから嫌われドイツに飛ばされました。ほろ苦いものとなりましたが既にトップチームデビューを果たしており、バルサBから唯一トップチームのトレーニングに参加しているセントラルの選手です。ラ・リーガ再開後は過密日程+交代枠が5つになることで、多くの出場機会が得られると思います。今季無事再開されたら、クレ以外の方々も目にする選手だも思うので、注目してみてください。


アルナウ・テナス

執筆者:河野

フベニールA所属/2001年5月30日

フベニールA所属のGK。今季リーグ戦で出場した15試合のうち、9試合でクリーンシートを達成するなど、素晴らしい成績を残している。また、昨年行われたU19世代のEUROにおいて、守護神として全8試合のうち7試合でフル出場を果たし、優勝に貢献している。個人的にも、モリバやアンスなどのように大きな期待をしている選手の1人だ。今回はそんな彼について紹介していこうと思う。

まず彼の特徴の1つに、高い足元の技術と両足から繰り出される高精度のパスがある。近年、トップチームの試合では、バルサの生命線であるビルドアップに対する対策が取られるのは当たり前となっているが、それは育成年代においても変わりはない。そんな時に彼の持つ特徴が輝きを放つ。例えばCBとピポーテへのパスコースが切られた状況において、彼は左右のSBや前線に速くて正確なパスを供給し、局面を一瞬にして変えることが出来る。足元の長けたGKの多いラマシアにおいても、局面の打開能力は頭1つ抜けている。

しかし、幾らパスに関する能力が長けていたとしても、セービングに難のあるGKが大成することはまずない。だが、彼はセービングの観点においても非常に優秀である。機敏でシュートに対する反応が非常に速い。加えて、GK歴は既に15年を超えているからだろうか、1対1の場面になったとしてもほとんど慌てることなく、落ち着いて対処する姿は既にベテランの風格を漂わせている。こうした様々な能力の高さを評価され、アウェイのエイバル戦や、サウジアラビアで開催されたスーペルコパのアトレティコ戦に招集された経験も持っている。

しかしながら、ラマシア産のGKの中でも突出した実力を持つ彼にも、懸念すべき問題があるのもまた事実である。それは、先日28歳の誕生日を迎えた絶対的守護神、テア・シュテーゲンの存在である。「何が問題なの?」と思う人がいるかもしれないが、問題なのはメッシと同じくチームに欠かせない存在であるテアの年齢である。前述した通り彼はまだ28歳である。5年後を考えても33歳であり、トップフォームを維持している可能性はかなり高いだろう。そうした時、5年後に24歳を迎えるテナスが出場機会を満足に得られる可能性は高いだろうか。答えはNOと言わざるを得ない。高いポテンシャルを秘めている彼だ。「2ndGKに甘んじるなら」と出場機会を求めて移籍という選択肢を選ばないとも限らない。彼がバルサに残り成功を目指す選択をするにはフロントが彼とテアの出場機会にどう折り合いをつけるかにかかっていると言っても過言ではないだろう。そんな彼だが先日、契約延長に合意したとの報道が出た。後はサインを済ますのみであり、来季はバルサBでプレーすることが確定的である。悲惨なフロントがいる中残ってくれることに感謝したいところだ。

最後に、ここまでテナスについて紹介してきたが、彼の行く道は決して平坦な道のりにはならないだろう。ポテンシャルで見ればスペイン代表、そしてバルサの守護神になれる器であることに疑いの余地は無いが、ライバルが多いのもまた事実だ(スペイン代表であれば、アトレティコのイトゥルベなどのように)。しかし、それを跳ね除けるだけの実力とメンタリティを持っていると自分は信じている。今後、彼がどういう成長曲線を描くのかとても楽しみだ。


イライス・モリバ

執筆者:YSK

フベニールA所属/2003年1月19日 

こんにちは。YSKと申します。
今回はカンテラーノ回ということで、Hikotaさんから声を掛けて頂き、一筆書かせて頂くことになりました。ただ、私はカンテラと言ってもBarca B とJuvenil Aまでしか追えていない身なので、もしその年代より下の詳しいカンテラーノ情報が欲しい方は、この界隈にはそれらに詳しい方々が沢山いらっしゃるので、そちらまでお願いします。笑

その上で、私が今回紹介したいカンテラーノは

Ilaix Moriba
🇪🇸 2003/1/19
ポジション:MF 

Barca Bでもデビュー済みで年代別の代表にも招集されているので、見てる人からすると既に馴染みある選手になってきていますが「カンテラに関心はあるけど試合は見ていない」という人にも是非知っておいて欲しい選手の1人です。

バルサのカンテラにはボールコントロールやテクニック、パスセンスを備えた“らしい“選手が多くいる中、なぜ今回モリバをチョイスしたかと言うと、他の選手には無い特徴と特大のポテンシャルを秘めたMFだからです。上記のように、バルサのMFに求められる要素と言えば、ボールコントロールやパス能力、プレス回避等々が挙げられると思います。

ですが、今で言うならビダル(少し前ならパウリーニョ)、ライカーの時代まで遡るならダービッツなんかもそれに当たるでしょうか。フィジカル能力に秀でてダイナミックなプレーが期待できるMFがスカッドにいると、チームとしてはとても助かります。そういったタイプの選手は外から補強してくる現状にありますが、私は常々こう思っていました。
「バルサらしさもありつつ、身体能力やスケールも抜群なMFがいたら最強なのになぁ」

と。そんな妄想を叶えてくれるかもしれないのが、このモリバなのです。モリバは「ラ・マシアのポグバ」と称されるように、それこそポグバのような恵まれた体と身体能力にテクニックを兼ね備えています。そんな選手が現在カンテラで育成中なのです。既にバルサBでも才能の片鱗を感じさせるプレーを見せていますが、守備時に安易にマークを外してしまったり、ポジショニングの面等でまだまだ学ばなければならない要素はあります。

来季から恐らく本格的にBarca Bを主戦上にすると思われますが、ピミエンタの下で成長と学びを得て、数年後にトップ昇格の切符を掴んでくれる事を祈りつつ、今後も注目していきたいです。

YouTubeにあるプレー集のリンクも付随しておくので、興味のある方はご覧下さい。読んで下さりありがとうございました。

https://youtu.be/iJWvjh9Rm7I


■まとめ

いやー、今回も非常にレベルの高い文章を書いていただきました。書いてくださる方には本当に感謝したいです。特にカンテラーノに関しては僕自身、本当に知識が欠如しているので、絶対に僕一人では作れなかった記事だなと思います。

FCバルセロナにとって、カンテラーノの存在は非常に大きいものがあります。そして、Twitterには狂信的にカンテラーノを追っている猛者たちが山ほどいます。正直、Bより下の世代の試合まで観ている人たちは変態だと思います(誉め言葉)。

是非、今回書いてくれた方々をフォローしてみてください!そして次回のnote企画もお楽しみに!(テーマどうしようかな・・笑)



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