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我以外皆師(われいがいみなし)
80歳の壁を越えたいま、ジェットコースターに身を任せていたような人生を振り返り、しみじみ思うことがあります。
国民的作家でもある吉川英治さんが、不朽の名作「宮本武蔵」の作中で、武蔵が独白する「我以外皆師」(自分以外は皆師と仰ぐ)が、自分の人生と重ね合わせて胸に迫ってきます。
革命の夢が破れて南米へ移住しましたが、人種のるつぼの中で多様な価値観を学びました。記者時代は凶悪な殺人犯、芸術家、プロスポーツマン、政界・財界の実力者などから、取材を通じて未知の世界に触れることができました。
東洋運勢学の教室や、占い鑑定をなりわいにしている現在も、生徒さんや占いのクライアントさまから学ばせいただくことばかりです。耳学問の毎日に喜びと感謝あるのみです。
ロシアの作家、マキシム・ゴーリキー(1936年没)の、「私の大学」を再読しています。
労働者階級に生まれた彼には、大学は高嶺の花だった時代です。主人公は社会の底辺で働くなかで、さまざまな職種や経歴をもつ人と出会って生き方を学んでいきます。その経験が、「どん底」のような名作を生んだ原動力になっています。
アカデミックな象牙の塔では学べない実学です。3000年の悠久の歴史に育まれた東洋運勢学をライフワークにする私ですが、「我以外皆師」と「私の大学」に支えられている感慨もひとしおの昨今です。
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