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商業五輪の転換点

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東京五輪パラリンピックが、2週間後に迫ったいまも、民意は中止や無観客の意見でゆれています。コロナパンデミックの渦中とはいえ、「平和の祭典」とは、ほど遠いムードが垂れこめたままです。

「近代オリンピックの父」と称えられている、ピエール・クーベルタン男爵(1863ー1937)が生きていれば、この状況をどのように裁いたのでしょうか。彼は五輪の事務局経費や祝典費用を個人で負担し、在職中に経済的に破綻していた清貧のひとでした。

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「勝つことではない、参加することに意義がある」と、アマチュアリズムを掲げていた五輪が、プロ選手の参加も解禁して商業化に変身したのは、1984年のロサンゼルス大会からでした。

全世界へのテレビ放映権料や、巨額のスポンサー料金で肥大化したIOC(国際オリンピック委員会)は、「五輪貴族」と呼ばれるようになりました。

「ぼったくり男爵」トーマス・バッハ会長

第9代のIOC会長に就任したドイツ人弁護士・トーマス・バッハ氏は、ワシントンポスト紙から「ぼったくり男爵」の烙印を押されましたが、彼の拝金主義の源をさぐるために、でんしゅうの「ときの人占い」にとり上げました。

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1953年12月29日生まれの彼は、今年、数えで69歳になります。宿曜経では「房宿」、九星気学では本命星が二黒土星、月命星が一白水星、傾斜が乾宮になります。

四柱推命の命式表示は省きますが、これらの占術を複合的に組み合わせて、鑑定を進めていきます。

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房宿は別名「蔵の番人」と呼ばれるほど、自然に財が集まる経済的に恵まれた星です。「棚からぼた餅」的、幸運もそなえていますが、ぼた餅が落ちてくる場所とタイミングをはかる嗅覚にも秀でています。

野心家で、なにごとも成功するまでやり抜くパワーがありますが、思いこみと自信過剰から周囲への配慮を欠き、トラブルを招きます。

東京が緊急事態宣言下にあった3月に、「五輪は安全で確実に開かれる」と発言して、ネットで炎上したのもそのためです。

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闘争心の旺盛さは、1976年のモントリオール大会で、西ドイツ代表のフェンシング選手として、金メダリストに輝いたことでも発揮されました。文武両道に秀でていますが、プライドとエリート意識が強く、無意識のうちに上から目線の傲慢な態度をとってしまいます。

2021年は試練の年

九星気学で見ると、彼の本命星・二黒土星は三重苦が押し寄せる坎宮に廻座、月命は明暗が分かれる離宮に、そして傾斜の乾宮には七赤金星が、不測の事件に遭遇する暗剣殺を受けて廻座しています。

思うとおりにものごとを進めてきた彼にとっては、次から次へと不条理な状況に追い込まれる、試練の年だといえます。

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四柱推命でみても、彼の命式には自我を際立たせる星(比肩)に、エネルギーを注ぐこむ星(印星)ばかりで、セルフコントロールが望めません。ブレーキのない暴走車のようなものです。

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彼にいま、一番求められるのは、他者をおもいやる精神です。人徳を積む努力をしなければ、現在の栄誉栄華もたちまち逆境に陥ることを示唆しています。

このままではオリパラを目指して、日々血のにじむような練磨を重ねているアスリートたちへの背信は、大きくなるばかりです。

世界の有識者から、IOC解体の極論も出はじめています。IOCだけでなく、日本政府や東京都、JOCなど、主催する関係者すべての良識が問われています。


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