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目的を持たない船はどこへでも行けるが、どこへも行くべきではない。


          シドニー・スミス

シドニー・スミス (Sydney Smith, 1771年6月3日 - 1845年2月22日) は、イギリスの聖職者、作家、そして社会改革者として知られています。

彼は鋭い機知とユーモアに満ちたエッセイや講演で19世紀イギリス社会に影響を与えました。


シドニー・スミスのこの言葉は、人生や行動における「目的」の重要性を鋭く指摘しています。

この言葉が示す教訓は、目標を持たずに漂流することの危険性、そして目的を持つことがいかに大切かを考えさせられるものです。

目的を持たない人生は、海原を行く船に例えることができます。風が吹けばどこへでも流され、波が押し寄せれば行く先を変えざるを得ません。


一見、自由で可能性に満ちているようにも見えますが、その実、どこにもたどり着くことができない危うさを孕んでいます。

目的がなければ、選択肢が多いことがかえって負担となり、どれを選ぶべきか迷うばかりです。

最終的には、どんな結果にも満足できないまま、時間やエネルギーを浪費してしまうこともあります。


一方、はっきりとした目的を持つことは、航路を描く羅針盤のような役割を果たします。目的があることで、自分の進むべき方向が明確になり、困難や迷いに直面しても軸がぶれることなく進むことができます。

さらに、目的は行動に意味を与え、達成感や満足感を得る源にもなります。

もちろん、目的が固定されすぎることで柔軟性を失う危険性もあります。しかし、船にとって羅針盤が「航海の一助」であるように、私たちも目的を目安として用い、時にはそれを見直しながら進むことが重要です。


結局のところ、人生は一度きりの航海です。目的を持たずに漂流するのではなく、自分の進むべき道を見つけ、その先にある理想の港を目指すべきではないでしょうか。

スミスの言葉は、私たちに目的の必要性を教えてくれるだけでなく、行動を起こす勇気と方向性を与えてくれるものです。

#シドニー・スミス

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