煩悩の数が、なぜ108なの❓
間もなく大晦日です。去り行く2021年に思いを残し、新しい年に希望を託す人も多いことと思います。大晦日の夜半から1月1日の正月にかけて、各地のお寺で除夜の鐘が突かれます。
108の除夜の鐘は、人間の煩悩の数に由来します。煩悩とは「自分自身を苦しめる心」ですが、仏教では、幸せになれない原因は、自分の外にあるのではなく、自分の内側にあると訓えています。
108の煩悩は、仏教の倫理展開の掛け算から生まれました。
六根(眼、耳、鼻、舌、身、意)
三不同(好=快感、悪=不快、平=どちらでもない)
染と浄
三世(現在、過去、未来)
6x3x2x3=108(煩悩)
その他にも、「四苦八苦」に由来するという説があります。
四苦(4x9)と八苦(8x9)を足した数字です。
さらに気候や季節の変わり目を表す暦の由来説もあります。
月の数(12)+二十四節季(24)+七十二候(72)=108
中でも「三毒の煩悩」は、貪欲(底なしの欲) 瞋意(怒り) 愚痴(人をうらやみ、妬む)、いくら追い払っても私たちの心に巣食っています。
除夜の鐘の音に合わせて、煩悩の一つひとつを消し去って、心機一転、すがすがしい気持ちで新年を迎えましょう。
素敵なご縁をいただいた、SNSフレンズの皆さまには、良い年をお迎えくださいますように。