月の丘
呼ばれた人は たやすく登れてしまう
月の丘 あの子はまだ
私たち 幾つも約束をしたまま
この1月に大切な人とお別れをしてからというもの、この歌がずっと頭から離れません。
楽しくやっているだろうか。
月の丘から、見ていてくれてるのだろうかと、私はそっと目をつぶります。
東京には、あの人がいないという日常が無いため、私の時計だけ止まったままなようです。ゴールデンウィークに帰省をしたとき、少しだけ進みましたが、戻ればまた、止まったまま。
東京が現実だとずっと思っていましたが、あれからどうも、現実がどこにあるのかわからないような、真空のような、空洞のような気持ちで、あるとき急に真っ暗になってしまうのです。
呼ばれた人は
たやすく登れてしまう
月の丘
頭の中で、何度もつぶやいてしまうのです。