幅狭靴さがし〜昨年冬から今年の春にかけて購入した靴の話

だらだらと、最近購入した靴の話がしたくて。

あきやさんの提唱する自問自答をしているはずではあるのだけれど、立て続けに4足もスニーカーを買っている。あれれ、、と思いながらも、買うときには買うなりの買うべきだと思う理由があって、それぞれのスニーカーちゃんは私のところに来ている。なので、その理由を書いておきたい。あと、それだけだとちょっとアレなので、幅狭足的にはどうなのかという点についても個人的な感想をまとめておきたい。

Voile Branche Club105

2023年12月に、伊勢丹新宿で購入。

当時一足だけ残っていたスニーカーが、本当にボロボロだったので、新しいスニーカーを買う必要があった。スニーカーを買うのは久しぶりで、最近の流行りもわからないし、足に合いそうなブランドも当てがなかったので、伊勢丹に行った。

試着に行った日は、前月に自問自答ファッション教室に着ていった一張羅を着た。対応してくれた店員さんが、私の格好を見て選んでくれたのが、件のスニーカーだ。

デザインは(派手で)気に入ったけど、正直私の足にシンデレラフィットかというと、もうひとつぴんと来なかった。足幅のフィットを優先すると、35サイズが私の履ける最小サイズになったが、それでも緩い。かつ、足長方向には指先が少し触っており、これ以上小さくできない。

しかし、後述する試着体験でのアドバイスで、結果、購入に至る。

購入後は、やっぱりフィットが今ひとつなので、シダスのインソールを入れた。だいぶ履きやすくなった。しかし、長時間歩くと合わない部分に痛みが出てくる。でも、なんだかんだ見た目的に合わせやすいので、履いている。

Maimai Fragment

2023年12月に、オートフィッツ吉祥寺のクリスマスセールで購入。

どこでかは忘れてしまったが、同じく幅狭足で靴探しに苦労しておられる方のブログで紹介されていた、「オートフィッツ吉祥寺」のオンラインショップをブラウジングしていて見つけたスニーカー。モデルの着画も載っていて、足首の収まり具合に惚れ惚れして、ぜひ試着したいと思っていた一足。商品の紹介文にも、踵が小さくて甲が細い方におすすめ、とあり、俄然期待が膨らんでいました。

試着に行けたのが、オンラインショップに掲載されてから時間が経っていたので、希望のカラーは売り切れてしまっていたけれど、他色のマイサイズが残っていたので、それを試着させてもらう。

足入れすると、やや硬いレザーシューズに、すっぽりと踵が収まる。踵から土踏まずの外側にかけて、少し持ち上げられるような凸を感じるインソールになっており、おっ、と思う。外側に倒れないでねと言われている気分。時折、こうした「メッセージを発してくる靴」に出会うことがある。どういうふうに履いて欲しいのか、履き主にしっかり自己主張してくる靴。個性を持っていて、ブレない靴。見た目ではなく、フィッティング的に。

残っているマイサイズはやや派手なカラーリングなので、購入を迷う。

ついでに、ここの店員さんに、フィッティングについてのアドバイスをもらう。歩くと踵がやや上下に動くのが気になる。店員さん曰く、私の「フィットしている」の感覚はかなりシビアな方だそう。このスニーカーは、硬めのレザーで作られているため、履き始めは指の付け根部分のソールが硬く、踵がついてこない。履き馴染んでくると、踵がついてくるようになると思うので、あまり気にすることはないとのこと。

このアドバイスにより、もっと、スニーカーって気を緩めて選んでもいいのかも、と思えてきて、Voile Branche の購入を決めた。

それで、こちらのMaimai は購入を見送る、つもりだったのだが、クリスマスにセールになったのである。しかも売り切りたいという気合を感じる30%。

さらに、このMaimai のスニーカー、着画写真を眺めているうちにとんでもないことに気づいた。お気に入りのセーターと、カラーリングが全く一緒だった。なので、観念して買うことにした。買った夜に、そのセーターとスニーカーを身につけて、全身鏡の前でひとりファッションショーをしましたとさ。

Maimai Precious

2024年4月に、Maimai 本店より個人輸入。

それで、先述のMaimai が良すぎた。締め付け感があるほどフィットしているかと言えば、そこまでではない。でも、硬いレザーに硬いインソールで、それでもなお、都内のJRの駅間2駅分を歩いても、痛くならないどころかなんとなく足の調子が良くなっている感さえする、確かな自信を持ったスニーカーであった。

できることなら、残りの人生のスニーカーはずっとこれを履いていたいと思い詰めてしまった。

しかし、私の知る限りではこのソールのスニーカーは新しく手に入らないそうだった。ブランドでも、このソールは今季限りだそうだ。それで、本店のオンラインショップに残っている一足を、個人輸入することにした。

輸入業者を仲介しての購入は、スムーズだった。約2週間ほどかけて、私の手元に靴が届いた。春夏の靴として、活用していきたい。

この日に履いていきました。

Nike Structure25

2024年5月に、ナイキの公式サイトより購入。

もうスニーカーは買わないだろうと思っていたのですが。このスニーカーの購入の最も大きな理由は、良いシューフィッターさんに出会えたからだと言っても過言ではないと思う。

夫の靴を探しに、石井スポーツに行った。夫は元来、身に付けるものの買い物には全く興味がない。いつも私が適当に見繕っている。夫が履いている靴は、私が2年ほど前に選んだHoka のレディースである。ちなみに、なぜレディースかというと、夫も私と同じく幅狭足であり、Hoka は、メンズとレディースで足幅の異なる木型を使っており、当時、海外に住んでいた私たちは大きいサイズのレディースを手に入れることが可能だったのである。

しかし、そのHoka もそろそろ買い替えが必要となった。夫と私は途方に暮れて、家の一番近くでまともな靴揃えがありそうな石井スポーツに行くことにしたのである。

試着をしたいのでサイズを出してもらえるようお願いしたところ、その店員さん(Kさん)はまずは足を見せて欲しいと言ってきた。手慣れた手つきで靴を脱いだ夫の足を確認すると、バックヤードから、一足の靴を出してきた。「これ、ドンピシャでしょう」と言って。結果、Kさんは話の早い人であった。最短で、正解を見つける人。

「Nike は、以前合わない靴を買ってしまって」と乗り気でない私が見せた過去の夫の足元写真を確認すると、「それは○○でしょう。○○は今試着していただいている型よりもソールがもっと柔らかくて〜簡潔な説明(中略)〜足が動くんです」と即答だった。この辺りから、私はKさんに全幅の信頼を寄せるようになる。

さらにもう一足提案してもらった。こちらには在庫がないので、メーカーの店舗で試着するように言われた。Kさんは自店舗で買ってもらうことに興味がないらしい。恐縮しながらも、そちらのお店に夫と向かわせてもらう。

ちなみに、Kさんおすすめの2足は、Nikeのランニングシューズの中でもとりわけ、踵部分の芯がしっかり入っていて横振れを防ぐ構造になっており、甲が最大限絞り込まれている作りだということであった。踵から甲にかけてのホールド感は申し分なかった。

夫は結局、薦められたうちの一足を買うことにした。それで、私も試着させてもらい、同じものを買うことにした。こちらは幼稚園の野外活動など、汚れる予定のある時に履かせてもらう。

https://www.ici-sports.com/shop/shoefitter/

石井スポーツには、JAFT認定スポーツシューフィッターという方がいるそうです。スポーツシューズは、かなりフィット感を大切にフィッティングするらしいので、フィット感のある靴をお探しの幅狭足の方、石井スポーツで良いシューフィッターさんに出会えるかもしれません。

そういうわけで、私のクローゼットには、4足のスニーカーが並んでいる。突き詰めたわけではないけれど、それなりに理由があって我がクローゼットに招き入れられた4足なのである。これ以上増えないことを願いつつ、新しい出会いを求めて、幅狭靴探しを続けていきたい。



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