2004年コンテストで吉本入り最初のライブ

さてさて、2004年コンテストの記事は読んでくれましたか??そんなこんなで優勝しなかったのに吉本興業所属になれたヒッキー北風は後から高額な請求をされる事もなく、まずはライブの見学に来てくれと吉本社員に言われるのですね。最初に見学したのが吉本興業新人計画エコノミークラス。20組の芸人が3分ネタをやり上位2組がビジネスクラス入り、下位5組が会議室ネタ見せに降格するライブ。MC はタカアンドトシさんとにかく軽妙で進行の中にしっかり笑いが入っていたのが印象的でした。なんならMCが一番面白かったなあ。

ここからは有料です。

この日の渋谷新人計画はシアターDで行われました。客席は満席!80人で満席なのですが見学の芸人が多いせいか立見合わせて120人はいたと思います。凄い蒸し暑かったのを覚えています。

その時に出ていた芸人さんは確か、カラテカさん、とっしーさん、パンサー尾形さんの前のコンビ、グレートホーン、あとの方はちょっとお名前おぼえていませんがリズムネタが多かったような気がします。因みにその日の一位は変態ランナーのネタをやったとっしーさん。今はフルーツおじさんとっしーとしてバルーンアートと一人コントを融合させたネタをやってる先輩です。並み居るコンビ芸人を蹴散らして一人コントで一位をとった、とっしーさんはとても輝いて見えました。しかも変態ランナーのネタ。架空の少女に向かって「おじさんとオセロをしよう」と言いTシャツを脱ぐと胸から腹にかけてオセロ版が書いてあり「どーしたの?早く角を取りなよ」と乳首のある角を取らせようとするネタ。2004年9月のこの日はこのネタが大爆笑1位だったのですね。今とはコンプライアンス的な事が違ってましたね。
さてさて、このライブを見てヒッキー北風はこれが吉本興業のお笑いライブなのか!と衝撃を受けます。まず出演者に華がある。そして、オープニングでMCが一組毎に1分くらいの絡みがあるのですが皆さんしゃべる事がちゃんとあるのです。これがインディーズライブだとこうは行かないのよ。そして、特技があるのよ。例えば空手で全国大会出てますとか、ミュージカルの学校に通ってましたとか。更にMCタカアンドトシさんだからとても見やすい。

そんな渋谷新人計画に出演するには吉本興業本社で行われるネタ見せオーディションに合格しなくてはいけないの。今の若手ランキングライブだと600組居たら500組が一番下のクラス。その500組もライブには出る事が出来ます。しかし、まだムゲンダイホールが出来る前の2004年はこの500組はライブにすら出る事が出来ない。なので毎月ネタ見せに落ち続けてライブにも出られずに心が折れて辞めていく芸人が沢山というか、ほとんどなのです。そうですよね。当たらないパチンコ台をずっと打ち続けるのは根拠があるか、クレイジーかの2択ですからね。2004年コンテストで決勝メンバー20組が所属になれたのも納得です。500組も520組も会社からしたら変わらないですものね。でも、ありがたい事です。

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