相手を思いやる気持ちと自分を大切にするバランス
今回のテーマは、道元禅師が説いた
「四摂法」の一つである「利行」です。
これは、他者のために行う行動を通して、
相手と自分が共に喜びを得られるという考え方です。
自分の行動が相手への期待や見返りに囚われず、
自然な気持ちで相手に喜びを届けることで、
関係がより深まり、自分自身も
豊かな気持ちになることができると説かれています。
「利行」の意味とその価値
道元禅師は、「利行」という言葉を用いて、
見返りを求めずに人のために
行動することの尊さを説いています。
人のために何かをする時、
私たちは
「この行動が自分にどう返ってくるのだろう?」
と考えてしまいがちですが、
そのような考えを手放し、
ただ「利行」を行うことで、
自分もまた心からの喜びを
得られると教えています。
特に恋愛にとって、このような姿勢は、
パートナーとの関係に深い信頼感を
築く鍵となるでしょう。
見返りを求めずに「利行」を実践する
恋愛や仕事において、
「これをしたらどう返してくれるのだろう」と
考えることはよくありますが、
道元禅師は、
利行とは相手がどう応えるかを考えずに、
ただ純粋に相手のために行うことだと教えています。
相手に尽くしたり、親切にしたりする行動が、
いつしか自然と自分の心に喜びをもたらし、
自分も豊かさを感じられるのです。
パートナーとの関係においても、
自然体で心からの行為を重ねることで、
真の絆が生まれることでしょう。
「催す」という自然な気持ちで行動する
道元禅師は、行動の原動力を「催す」
という言葉で表現しています。
これは、自然に心や体が動く状況を指しており、
他人が困っているときに「助けたい」と
思うその自然な気持ちを大切にすることです。
もし、行動を起こす際に見返りを求めたり
損得を考えそうになった時は、
この「催す(もよおす)/気分などを起こさせる。かきたてる。」
という感覚を思い出しましょう。
自然に生まれた思いやりの行動こそが
真の「利行」であり、恋愛や人間関係においても
信頼と愛情を深める力を持っています。
恋愛や仕事において、
相手のために尽くす行為は、
必ずしも相手からの見返りを
期待するものではなく、
自然と湧き上がる「催す」
気持ちに従うことが重要です。
相手を思いやる気持ちと自分を大切にするバランス
恋愛や人間関係では、
相手を思いやる気持ちがとても大切です。
しかし、他者にエネルギーを注ぎすぎて、
自分を大事にすることを忘れてしまうと、
結果的に心が疲れてしまいます。
自分を犠牲にせず、
相手と自分のバランスを取りながら
関わることが、長続きする関係の秘訣です。
また、最初はどうしても
「これだけしてあげたら何か返ってくるかな?」と
いう気持ちが湧いてしまうこともあるでしょう。
しかし、それを口にしたり、
「やってやったぞ!」という
驕りや高ぶりを持ってしまうと、
相手にもそれが伝わり、
関係に悪影響を与えることがあります。
大切なのは、
あくまで自分の意思で行動したという意識を持ち、
相手には感謝の気持ちで接すること。
その気持ちで接することで、
自然と相手を大切に思う感覚が芽生え、
見返りを求めずに人と
向き合えるようになっていきます。
人との繋がりが深まると同時に、
自分も心からの満足感や喜びを得られるでしょう。
自然な形で真のパートナーとつながり、
末永い幸せを育んでくださいね。
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