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兄と挑んだ第28回MTG世界選手権


世界選手権のボクと兄の席

はじめに

(この記事は全文無料です。)

Play the world. See the world!




おはりか!
バーチャルメイドデュエリストの曳山まつりかです。
普段はMTGアリーナを中心にTwitchで配信活動をしたり、コミックマーケットでMTG関連の同人誌を頒布しています。

この度、先日アメリカ・ラスベガスで開催された第28回MTG世界選手権に兄と共に参加してきました。
世界選手権は今シーズン活躍した世界で32名しか参加できない最高の舞台です。
今回のnoteはその参加録です。


デッキの調整過程などについては同じチームで取り組んだ、高橋さんや市川さんの記事が詳しいので主にイベント自体について書いていこうかなと思います。

・市川さんのレポート

・高橋さんのレポート



その前に少しだけ、ボクの紹介と宣伝パートです。

・Twitter


・Twitch(配信)

・Booth(グッズ通販)

最新の同人誌「Omni-thopter 2022 summer」は、なんと晴れる屋様で販売中です。MTGアリーナの競技シーンについてプロプレイヤーを含め様々な方に語ってもらった濃い一冊となっています!

・Omni-thopter 2022 summer(同人誌)

宣伝パート終わりです!



世界選手権とは?

世界選手権エリア

マジック世界選手権は、年間を通じて活躍したプレイヤー32名が世界王者の名誉を懸けて戦う、マジック最高峰の競技イベントです。
 「第28回マジック世界選手権」は、アメリカ合衆国・ネバダ州ラスベガスの「Magic 30」の会場にて、2022年10月28~30日(太平洋夏時間)の日程で行われました。

第28回マジック世界選手権 日本語公式ページより(https://mtg-jp.com/coverage/mtgwc28th/)

ほぼ毎年行われているMTGの世界選手権がどんな舞台なのかご存知の方は実は少ないかもしれません。かくいうボクも実感として沸いたのは終わって2週間ほど経った今頃になってからです。
なぜかというと、常日頃から競技的にMTGをプレイしていたとしてもその場所はあまりにも遠すぎるからです。

出場者は世界で32人、例年の16人に比べれば倍増していますがそれでもMTGの競技シーンにおいて最も格の高い、まさに最高の舞台です。
同じく最高峰の舞台と称されるプロツアーですら、世界選手権出場へのステップでしかありません。
プロツアー(PT)は世界中から300-500人程度、ここ数年間のプロツアー相当のイベントであったセットチャンピオンシップ(CS)は200人前後で、その中でトップフィニッシュ(3日目のプレイオフラウンド、いわゆるプロツアーサンデー)に残るか、シーズンのポイントレースの上位者になることが参加条件です。

ボクと兄が権利を得たルートは、

1.MTGアリーナのミシックランクに到達する
2.毎月のMTGアリーナのランク戦で1200位以内に入り、CS予選の参加権利を得る
3.予選ウィークエンドを突破し、CSに参加する(参加者2-3000人に対し、2-40人前後)
4.CSでトップ8に入賞し、プレイオフへ進む(プロリーグメンバーや予選突破者を含む200人前後から8位以内)
5.プレイオフラウンドで6位以内に入る(1勝以上する)

という流れです。
まずCSに参加するだけでも結構難しいです。
アリーナはオープンベータからプレイしていますが、2年以上ほぼ全ての予選に参加し続けてようやく突破したぐらいです。

そこからさらに強者が集うCSで勝ち上がるなど夢のまた夢といった感じですが、運よく火を噴くことが出来ました。
長い間MTGをプレイしているとたまには報われるものですね。

参加が難しいだけあって出場者は超厚待遇です。

出場するだけで7,500ドルもの賞金(約100万円相当)が約束されているのはもちろん、日本から会場のラスベガスまでの往復航空券(15-30万円相当)が支給されますし、約1週間分のホテルも支給(10-15万円相当)されます。

ちなみに参加者が宿泊したのは会場から徒歩15分ほどラスベガスのダウンタウンに位置するCirca(https://www.circalasvegas.com/)というカジノホテルです。開業してわずか2年の出来立てホテルということでとっても綺麗です。

Circaホテルの入り口
エントランス
スポーツブックの巨大スクリーン
客室は普通です


ホテルの窓からラスベガスの市街を臨みます
ホテルチェックイン時にもらえる世界選手権オリジナルポーチ(お土産)
中身はお菓子やマウスウォッシュや石鹸など衛生用品、covidケアでしょうか


ハロウィンでハイシーズンなことや円安の影響もあり宿泊費だけでも10万円以上かかってしまうだけにホテル支給は大変ありがたいですね。
カジノエリアに入場するだけでもパスポートが必要な厳重なホテルということでセキュリティ面も安心です。



それ以外にも大会開催中は専用ラウンジで朝食や昼食、軽食やドリンクも支給されますし、併催のMagic30の入場パスや記念グッズ、特別プレイマットのお土産まで!とまさに至れり尽せりです。

プレイヤーラウンジ
軽食や(軽くない)
お菓子やドリンクなどが溢れんばかりに提供されます


朝ご飯のブリトー
ランチボックス
中身はターキーラップサンドとマカロニサラダ、リンゴ、チップスとクッキー


世界選手権参加者に配られた(おそらく)世界で32枚しかないプレイマット


異国の地で不慣れな部分も多いのですが、様々なスタッフさんがプレイヤーファーストな接し方を常にしてくださり、とても快適なイベント体験でした。特に日本のスタッフの方がいるのは心強く、プレイに集中ができてとても助かりました。本当にありがとうございました。


華々しいフィーチャーエリア
フィーチャーステージ以外では選手専用のプレイブースがそれぞれ用意されます
オリヴィアとエドガーの結婚式を模した「クリムゾンナイトパーティ」にも招待されました


世界選手権に向けての準備

兄(とボク)は普段は「明星Hive」というチームを組んで競技マジックに取り組んでいるのですが、今回の世界選手権に参加するのは残念ながら兄ひとり、ということで普段とは異なるチームで取り組みました。
詳しくは兄の勤めるSekappyさんのこちらの記事(https://www.wantedly.com/companies/sekappy/post_articles/441167)にもあるように小泉さんらのチームから8月ごろにお声がけを頂き、快諾。
10月頭からは1か月近い長期休暇を頂いてフルタイムで調整を行いました。
前年度王者の高橋優太さん、CSチャンプで人気配信者の市川ユウキさん、MPLの熊谷陸さん、Team Uniteの斉藤徹さん、兄の同僚で最も過酷なポイントレースで出場資格を得た小泉祐真さん、さらに助っ人として殿堂の中村修平さん、リーグメンバーの井川良彦さんを加えた総勢8名の豪華チームです。
正直、あまりにもハイレベルなメンバーに対して気後れするばかりでしたが皆さんフレンドリーかつマジックに対してものすごく真摯でとても楽しかったです。
2週間以上もの間フルタイムでマジックをやり続けるというのは未経験でとても過酷でしたが、なんとか乗り越えることが出来たのはチームメイトの熱量の高さに引っ張ってもらったおかげだと思います。

デッキリスト提出日の朝、仮提出を終えて仮眠を取ろうとしたところで高橋さんと中村さんがエスパー対グリクシスのスパーリングをずっと行っていました。深い読み合いに基づいた精緻なプレイが淡々と行われ、さらに朝の静けさと射し込む日差しが合わさり、その光景に一種の神聖さを感じました。

果てしない調整期間で疲弊したその先に、マジックの面白さの真髄を垣間見た気がしました。この後の世界選手権で多くの名勝負が繰り広げられましたが、ボクが一番印象に残ったのは記録にも残らないこの練習風景でした。


世界選手権本番


デッキリスト提出が10/24の夕方16時、へとへとになったところに鞭を打ち、翌25日の17時羽田発の便で出発という殺人的なスケジュールでした。
ラスベガスへは直行便がないので、必ずロサンゼルスやサンフランシスコでの乗り継ぎが発生します。乗り継ぎ時間を長く取りすぎて虚無の時間を過ごしましたが無事に日付変更線を越え現地時間25日の夜に到着。



夜景に浮かぶ富士山が綺麗でした
長時間のフライトの楽しみは、やはり機内食
ロサンゼルスでのトランジットの間に兄が購入した水は6ドル(900円)


翌日の26日はメディアデーということで一部選手はインタビューなどがありましたが、基本的にフリー。27日はドラフトピックデーであり、ドラフトのピックだけをする日でした。
ドラフトのピックだけ?という不思議な気持ちだったのですが、ドラフトの際はあてがわれた自席からは離れ、8人の円卓がセッティングされたドラフト専用エリアに卓ごとに呼び出されます。
1卓ごとにセッティング、中継用の録画などを行なっていくので、これは確かに時間がかかるなと感じました。
さらに、何故かこのタイミングでアリーナのアップデートが行われうまくいかなかったりプレイヤーのアバターの実装を待つ必要があったりと色々と大変でした。プレイヤーのアバターはとてもいいので今後も継続してもらえるといいなと思っています。

ボクより兄が先にアリーナに実装されました こんなはずでは…

なんとか昼過ぎには全卓のピックが終わります。
あとは翌日28日の本番に向けて備えるだけです。



・MTG MELEE

・日本語公式

・直前インタビュー


Day1 ドラフト(R1-R3)

チーム練習に本格的に取り組む前の9月は、ドラフトに時間を割くことにしました。構築、特にスタンダードは環境終盤に当たるタイミングになるので序盤に取り組んでもあまり意味がないという判断からです。
ドラフトはMTGアリーナでのラダーの他、兄は8人ドラフトに多く参加しました。チームに誘って頂いたご縁で参加が叶った「ドラキチ」や、チーム内でのドラフト会にも参加しました。
また明星HiveAkioProsのメンバーなどが開催してくれたオンラインドラフト会を毎晩のように行いました。またさねとみさん主催のドラフト会やOnogamesのオノさん主催のドラフト会など、昨今なかなかプレイする機会のない8人ドラフトをたくさん練習することが出来ました。
こうした場を作り上げてくださったみなさんに本当に感謝しています。本当にありがとうございます。

ドラフトデッキ(1-2)
イニストラードの国際チームの時に一緒だったZachさんと対戦できて嬉しかったです


本番の結果は微妙なラクドスを組み上げ1-2と不甲斐ない結果ではありましたが、0-3を連発していた(4連続0-3、つまり0-12までしたことがあります)この苦手環境でなんとか1-2で抑えられたのは練習のおかげです。

ラクドスもかなり危険な流れの中から最低限デッキの形をしたものを作れたと思うのでドラフティングとしてはそこまで悪くなかったと思っています。
プレイミスがなければ2-1出来た可能性もありますが、それはきっと対戦相手もあるはずなので、ここが落ち着くラインなのでしょう。あまり悔いはないです。

基本指針として、版図は可能な限り避ける、アグロとしてのラインがしっかりしているデッキを作ることを意識していました。パワーカードよりも2-3-4のドロップ+除去がしっかりあるものが作れれば0-3はしない、という思想です。その意味で上記のラクドスはギリギリそのラインには入ってました。


Day1 スタンダード(R4-R8)

エスパーミッドレンジ


世界選手権らしい怒涛のボスラッシュ


エスパーミッドレンジをプレイしました。
チームの高橋さんが細部まで練り上げた形をベースにしています。
実はかき消しの枚数や1マナ域のカードなど細かい部分が違うのですが75枚中70枚ぐらいは同じです。
かき消しが少なく、ローナの渦といったカードを1枚差しているのはプレイスタイルやプレイスキルを考え自分にアジャストした結果です。
カウンターを構えて相手を誘導するプレイが苦手で、特にプレイスキルが上回るプレイヤーが占める世界選手権ではそれが顕著になります。
受動的な選択肢を自ら削る方向にすることでプレイミスを減らそうという魂胆です。
1マナのリアクションカードがあるのも相手に思考の負荷をかけて少しでも楽にさせないようにする面もあります。
ローナの渦はミラーマッチでも良い仕事をするカードで、差がつきづらいミラーマッチでも多少のエッジが出せました。とはいえこれは結果的に運良く噛み合った部分も多いですが…。ただ、わずかでも自分の思った目論見を持ったデッキを使えたのは良かったです。
チームメンバーと異なる部分がある、というのは少し不安になる要素ではあるのですが、結局のところデッキが活躍するかどうかはデッキ単体だけでなく乗り手や相手との掛け算です。最大値を目指すために自分との相性を見極めたアプローチを取ることは大切だなと思いました。
これが功を奏したのか、スタンダードラウンドは4-1と好成績で終えることが出来ました。
最終ラウンドでは兄はフィーチャーマッチに呼ばれスポットライトを浴びることとなりました。
試合こそ革新的なイゼットテンポを持ち込んだユリアン選手に譲りましたが、世界選手権という檜舞台でフィーチャーマッチに呼ばれるという素晴らしい経験を得ることが出来ました。メイクさんがいたり、スタッフさんに応援されたり、スポットライトって本当に熱いんですね…!

ちなみにここで兄が着ていたパーカーとTシャツはオリジナルアイテムとして冬のコミックマーケットで頒布予定です。
Boothでも生産予約を開始していますのでぜひチェックしてください。(予約期限11/30まで)

・Tシャツ


・パーカー



Day2 エクスプローラー(R9-R14)

アブザンパルヘリオン
Eliさんと高橋さんにはスタンダードでの借りを返された格好です。



兄は市川さん、熊谷さん、井川さんと共にエクスプローラー担当として取り組んでいました。スタンダードと比較すると早めにアブザンパルヘリオンにデッキがロックされました。
メタの中心のラクドスに対して強いことや単純に速度の速さと再現性の高さによってラクドスに強いスケールの大きなデッキ(エニグマなど)に対しても強いことで有力な選択肢となりました。
ラクドスに強いデッキに強いデッキ(青単など)に対しては当然不利を強いられますが、その選択をするのはかなり大胆であることから可能性は少ないと見て最終的に持ち込みました。
結果的には青単を持ち込んだチーム(R9の対戦相手で準優勝のEliさんのチーム)が存在し、その予想は外れてしまったわけですが…。
青単の課題はラクドス系に弱いことでしたが、発火の力線をサイドに4枚取ることでラクドス系への相性をしっかりと改善していました。このアプローチに辿り着いた慧眼と持ち込む勇気に賞賛を送りたいです。
またティムール異形化も素晴らしいデッキでした。ラクドスに有利かつパルヘリオンにもしっかり戦えるというこの環境の課題に対して明確な答えを出しています。序盤にグルール異形化を回していた際にもう少し掘り下げをしていればと、悔やんでも仕方ないことを悔やむばかりです。

そんなパルヘリオン包囲網の中、ある意味当然という感じで開幕0-3スタートで大ピンチに。あっという間に崖から転げ落ちました。
最終的にはなんとか気を取り直して7-7まで戻し、14位でフィニッシュと相成りました。

最低出場賞金の7500ドルから2500ドル増額の1万ドルを獲得
大きな結果は得られませんでしたが、取り組んだ見返りは経験と共に十分に得られたと思います。


Magic30について

会場入り口の看板
巨大な複合展示施設(右側のコンベンションホールで行われました)


この世界選手権はMagic30という巨大なMTGの祭典の中の一つのイベントとして行われました。
Magic30はこれまでのグランプリや、その発展系のMagicFestとは大きく異なり、マジックをプレイすることよりもコンテンツそのものを楽しむことにフォーカスされているように感じました。
様々なショップの出店はもちろんステージイベントやコスプレコンテスト、アーティストブースにアルコールラウンジ…。
そして競技的なイベントではなく、お祭り的なフォーマットで行われるイベントの数々!!
ベータドラフトをかけたモダンや、直近30パックを使ったシールド、そして統率者、統率者、統率者…!
イベントスペースに関係なくそこかしこで、それこそ近くのホテルのフードコートでさえ統率者がプレイされています。
最近のカード価格の変動の理由について魔法のような言葉として「EDH需要」がある、と言われますがそれも納得です。


巨大なウェザーライト号
舞台を再現したセット
テフェリーの執務室
入口にはたくさんのプレインズウォーカーのパネルがお迎え
公式物販のデニムジャケット 大変盛況でした
どこでもお構いなしに統率者が遊ばれています
会場の様子


マローのステージ
新しいチャンピオン誕生の瞬間です


おそらく次回以降、フィラデルフィア、ミネアポリスなどで行われるMagic:Conも概ね近いものと想定されます。明言はされていませんが、2024年以降は欧米ではない地域でも開催するとのことなのできっと日本でも開催されるに違いないでしょう。
ちなみにフィラデルフィアのMagic:Conについてはある程度アウトラインが発表されています。
一番高いVIP入場バッジは即売り切れとなったので気になる方は12/1の発売開始直後にサーバーと戦うのをオススメします。
日本からの飛行機は20万円弱かかりますが、きっと素晴らしい3日間になりますよ!(PT併催なので兄もいきます)


ラスベガスについて

Play the game. See the world!
今ではあまり言わなくなりましたが、マジックの競技シーンでよく使われたスローガンです。
ゲームを楽しんで、世界を旅する。
マジックの競技シーンならではの素晴らしいスタイルです。
というわけで最後にラスベガスという街について少し紹介します。

ラスベガス、特に会場近くの滞在先となったダウンタウン地区はまさに「狂騒」の街といった感じでした。
あらゆるホテルの1階はカジノとなっており、それが連なってフレモント・ストリートを構成しています。
500m近いアーケードの天井はディスプレイで彩られ、24時間音楽と共に通りを盛り上げます。
人で溢れ、様々なパフォーマーが入り乱れ、お酒を飲みながら全てを忘れて思いっきりハメを外して楽しむ場所になっていました。
日本人の感覚からすればあまりにも非日常で(現地の人にとっても特別な場所だとは思いますが)、面食らうこと間違いなしです。
あまりにも騒がしい街だったので最初は辟易したものですが、離れる頃にはその騒がしさがなくなることに寂しさも覚えました。
ちなみに兄はカジノを一切プレイしていません。周りの日本人プレイヤーの皆さんが次々にジャンケンマシーン(スロット)に一瞬で10ドル吸い込まれてるのを見て良くない遊びだなと思いました。
ディーラーのついてるテーブルで遊ぶくらいは体験としては良かったかもしれません。


夜のフレモントストリート
朝のフレモントストリート
朝のフレモントストリート2
大きな水のボトルは4ドルです(当時のレートで600円)


ラスベガス推しのすごいお土産コーナー
映画「バックトゥザフューチャー」で登場する「ビフ・ホテル」のモデルになったプラザホテル
キティちゃんはどこにでもいます
まるで日本のゲームショップのようなラスベガスのおもちゃ屋さんです

旅先の楽しみといえば、やはり食事です。
とはいえ、今回は序盤に書いたように基本的には朝ご飯とお昼はウィザーズから支給されます。また、インフレと円安が合わさって日本と比較すると物価が大変なことに…。ラスベガスが観光地ということもありますが何をするにも大体日本の2-3倍ほどのお金がかかります。(食べ物に関しては量もそれぐらいありますが…)

正直これまで何度か参加したプロツアーの経験からアメリカの食事はちょっと…という感覚が強かったのですがラスベガスは違いました。
ご飯がとても美味しかったのです。
特に美味しかったのはフレモントストリートのアーケードを抜けた先にあるLe Thaiというタイ料理のレストランです。

・Le Thai

https://lethaivegas.com/

ショートリブチャーハンとグリーンカレー、ガパオ、パッタイなど全てが格別に美味しかったのでぜひダウンタウンにお越しの際はお立ち寄りください。
値段も比較的リーズナブルで水も無料、接客もフレンドリーです。20ドル程度で満腹になると思います。

ショートリブチャーハン
グリーンカレー

その他、ホテルレストランのブレックファストオムレツ(コーヒー付きで27ドル)、本場デニーズのステーキ(16ドル)などどれも美味しかったです。

オムレツブレックファスト
デニーズのステーキ
デニーズのハンバーガー



ラスベガスを発つ前に現在のメインストリートであるストリップ地区へと足を伸ばしました。
ダウンタウンに比べれば、ですが狂騒の具合は控えめで観光客も多く治安も良い落ち着いた地区でした。
有名なベラージオホテルや、シルクドゥソレイユの大掛かりな舞台装置を使った常設公演などもこちらで観ることできます。
ちなみにMagic30の公式物販で売られていたイベントのピンバッジにはベラージオホテルやピラミッド、ストラススフィアなどが模られていてこのストリップ地区をイメージさせるのですが、会場もホテルもダウンタウン側だったので基本的に縁がありません(移動にはデュースという2階建バスで3-40分ほどかかります)

Magic30イベントページ
https://magic.gg/mtgfestivals/magic30

DEUCE 24時間365日15分間隔で運行しています。たまに1時間遅れます。1日券は8ドルほど。
ストリップ地区はダウンタウン地区とは違い少し落ち着いた雰囲気です(麻痺)
パリを模した、パリスホテル
劇団「シルクドゥソレイユ」のショーは必見です。


ベラージオホテルと噴水ショー
謎の施設です

さいごに

さて、いかがでしたでしょうか。
この旅行記を通していつも応援してくれるありすちゃん(リスナーさん)やフォロワー、今回ボクを初めて知った人もラスベガスの世界選手権に挑戦した気分を少しでも味わってもらえたら嬉しいです。

冒頭でも書いたように身近なグランプリや、努力次第でたどり着けるプロツアーとは異なり、世界選手権は競技マジックをやっていてもとっても遠い世界の出来事になりやすいです。
運良く参加できたボクは、この舞台がとても楽しいことはもちろん、そこは目指すに値する場所であることをちゃんと伝えたいなと思って筆を取りました。
最高の舞台で最高のマジックができることを保証します。

まもなく地域チャンピオンシップ(日韓チャンピオンズカップ)も開催されます。
次の世界選手権への準備はもう始まっているのです。
ボクも再びその舞台を目指して頑張ります。

それではまた次の舞台へ!

おつりか!



この記事は全文無料ですが、楽しんでくれた方はぜひサポートをしてくれると嬉しいです。
次回以降のレポートや記事などを書く原動力になります!



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