SZの音楽性の変化と今後の可能性を考察してみる。
前の記事を書いてから、SexyZoneの10周年アルバムを聴きました。
デビュー曲から10年間のシングル曲が収録されているアルバム。最初から順番に聴いたら10年間の歴史をなぞれるようになっていて、長年のファンの方は思い出を紐解きながら聴けて、わたしみたいな新しいファンは歴史を追体験できる、そんな構成。
SZの10年間のシングル曲を3つの時期に分けてみた。
①キラキラアイドル期
若さあふれるジャニーズ!バレーボールの応援ソング歌っちゃうよ!へんてこな曲とかよく考えたら赤面しちゃうような歌詞もキラキラと笑顔で押し切るよ!という感じ。メロディーの音域も高いし、初期のコンセプトは年下3人組を全面に押し出そうとしていたのかなぁと推測。
そのあとのいわゆる「3人期」のMVは、ここまであからさまに差がついていたのかと改めてびっくり。昔からのファンの方がこれを見返したらどんな思いになるんだろう…と想像するだけでしんどくなってしまったよ。メンバーはキラキラしているだけに余計切ない。
②王道ジャニーズ期
キラキラアイドルから少し大人になって、「ジャニーズのおしゃれな曲」に移行した印象。上手な表現じゃないかもしれないけど、わたしの中では「SMAPっぽい」曲調が続く時期(「すっぴんKISS」のイントロとか、SMAPが歌い出しそうな気さえする)。
「よびすて」のフォルクローレとか、「ROCK THA TOWN」のファンクとか、「イノセントデイズ」の本格バラードとか、キラキラ期より曲調は広がっているんだけど、あくまでも「ジャニーズの曲」の範疇の中に収まっている感じ。
③独自路線期
「RUN」以降は、楽曲のサウンドとか編曲が大きく変わったイメージ。はっきりわからないけど、おそらくシンセサイザーの音が減ってるのかなぁ。
「ジャニーズっぽい曲」の範囲には入っていないんだけど、「SexyZoneらしい曲」ではあるという、絶妙なバランス。
「RUN」のストリングスとか、「NOT FOUND」のベースラインやブラス、ピアノとか、それまでの曲にはあまり見られなかったようなアレンジだったり、「Let's Music」は同じファンクでも、上述の「ROCK THA TOWN」と比べたらよりがっつりファンク感が全面に出ていたり。
曲調だけじゃなく、メンバーの歌い方もジャニーズっぽい癖が抜けて進化している気がする。年齢を重ねて表現力がレベルアップしているのかもなぁ。
わたしは断然この時期の曲がすきです。ジャニーズファンとかSZファンじゃなくても曲が好きっていう人も結構いるんじゃないかな。
過去の曲のMVを見て思うこと
これまでのMVが見たかったのもあって、初回限定版Aを買いました。
・基本的にどの曲もみんなカッコ良すぎやしませんか。反則。顔がいい。表情もいい。どれだけアップでも、どんな角度で撮られても美しいって何事。スタイルもいい(スーツ着た時の脚のラインの細さにビビる)。曲ごとにいろんな髪色と髪型を楽しめるのも見てて楽しい。
・デビュー時のみんなの幼さ。声も若い! 聡マリは子どもじゃないか! ふまけんも今と比べるとやっぱり幼いなぁ。こんな若い頃から頑張ってたんやなぁ…となんだかキュンとしてしまった。
・かと思えば、気づけばマリウスくんがめっちゃ大きくなってて成長速度にびっくり。短い期間にどれだけ身長伸びたんやろなぁ。
・「ROCK THA TOWN」はハワイロケやったのかー! 街中(チャイナタウンかな?)を闊歩してるだけで絵になる人たち。みんな楽しそうで何より。あと松島氏の腰振りの上手さに焦ってしまった。あなた可愛いだけじゃないのね…
・「ぎゅっと」の雰囲気がすき。子どもたちと楽しそうに過ごすメンバーの屈託ない笑顔に癒される。内容から想像するに、子どもたちとグループを作って、5通りの映像を作ったのかな? シングルの特典映像とかになってると予想。汗だくになりながら体育館でダンス指導してるケンティーが人間らしくて素敵。
・「すっぴんKISS」とか「Honey Honey」でこっち向いてニコって笑う菊池風磨氏にやられる。クールだったり叫んでたり男子校のノリだったり不機嫌そうにしてたりしてるだけじゃないのねあなた! こんな無邪気に笑う顔を見せるなんて… !! 最近覚えた単語「リアコ枠」の意味がわかった気がしています。
・「RIGHT NEXT TO YOU」のメイキングで自分のことを「もう24歳だから」「健全な青少年の鑑」と言ってしまう勝利くん。悪ぶっていても隠しきれない真面目さが美しいお顔に滲み出ています。今でも十分かっこいいけど、もう一皮剥けて大人の余裕みたいなものを身につけたらこの人は無敵やろうなぁ…
今後への期待を込めて
いや、SexyZoneはもっと売れていいと思う! こんないい曲歌っていて、こんなに魅力的なメンバーがいて、なんで世の中は気づいてないんだろうなぁと本当に純粋にそう思う。
グループとしてこれからどういう風にやっていきたいか、みたいな戦略を立てるブレインは事務所にいるのかな。それすら自分たちでセルフプロデュースせねばなのかなぁ。いずれにせよ、メンバー間の意図を調整したりとか、方向性がズレていないかを冷静に判断してメンバーにピシッと言える人がいるのが大事なのかなぁと思ったり(メンバー内でも、外部でも)。
一人ひとりにそれぞれ異なった魅力があって、それがグループで集まった時の相乗効果も期待できるだけに、何かの歯車が噛み合えばめっちゃ人気出ると思うのだけど…! 最近注目し始めたわたしでさえこう思うんだから、ずっと前からファンの人たちはもっともどかしく感じてるんだろうなぁ。
わたしみたいに「ジャにのちゃんねる」きっかけとか、ドラマとかバラエティとか舞台を見てSZに興味を持った人たちが、彼らの音楽性の素敵さに触れられたらいいのにな。
素人考えですが、ジャニーズファンが追いかけて見るような媒体だけじゃなくて、一般ピーポーが見るような番組(情熱大陸とかSONGSとか?)に出て、メンバーと楽曲の魅力をみんなが観ることができたらいいのになぁ、なんて思います。そういう意味では、先日「シブヤノオト」で披露していた「桃色の絶対領域」は楽曲もパフォーマンスも非常に素晴らしかった。NHKのYouTubeとかで配信されたらいいのに…!
思った以上に思いの丈を熱く語ってしまった…!
MVのメイキングで彼らが話していたように、2031年の20周年までの10年間がどんな風になっていくのかを楽しみにしながら、応援していこうと思います。