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【ひとりごと377-389】

2022.3.8-3.18

女神とデート

【ひとりごと377】
子守りや看病に明け暮れているあいだに
戦争がはじまっていた。
ショックだった。

世界経済のための数えきれない思惑で
今たまたまニュースで取り沙汰されているけど
もちろん紛争は突然起きたわけではないし
一筋縄では語れない多民族の歴史や物語があって
平和ボケした島国育ちのわたしには
到底つかめない事情が巧妙に絡まり合っている。

何をどう感じていいものか
正直なところもはや、わからなくて
ただ、心臓がガンと殴られた感覚だった。

怒るのも泣くのもなんか変な気がする。
悪いのこっち!と標的を決めて非難するのも。
なんかそう「仕向けられている」感じ。

同じ映像や文言ばかり流すニュースを見ていると
それほんと?の防衛反応がピッと発動する。
この2年間で得た、情報免疫機能のはたらきによるものだ。

戦争がはじまったとニュースが伝えた日
わたしは都内で、とある女性と会っていた。
ニューアルバム制作に向けたファンディングで
10万円という大口の支援をしてくださった
初めて会う、見ず知らずの女性。

こんなことは未経験だったのでドキドキした。
写真の掲載やご本人の紹介は控えるけれど
見惚れるほど美しく、魅力的な女性だった。

「Facebookの文章がたまたま目に止まって。
 かおりさんみたいな人が社会にいてくれたら
 世の中もっとおもしろくなると思えたんです。
 だから自分のためにお金を使ってる感覚で。
 おいしいもの食べて疲れたときは休んでね。」

思わず耳を疑う女神キャラ。
うそでしょ?と不安に襲われるほどだけど
こういうのきっと、これから増えてくんだろうな。
情報に惑わされない人たちとの出会いや再会。
歯に絹着せぬ会話を、お互いにできる喜び。

世界中で何が起きたって起きてなくたって結局は
自分自身が平和を実践していくしかないから。
そんな人たちと繋がって反射し合うしかないから。

5万円のデート券を2口買ってくださったので
もう1回会えるのが今から楽しみ。

あの日から10年

【ひとりごと378】
明後日は、たまる食堂さん。
3.11に「自分が」ライブするのは
震災後、はじめてのことで。
「わたしなんかが歌うような日じゃない」
って、これまでずっと気が引けていた。

やりたい人は大勢いてイベントもかぶるし笑
でもそういうのにも参加せず、静かに過ごしたかった。
一切の迷いや不純物を心に混ぜたくなかった。
ただきちんと、祈りたかった。

「なんとかチャリティーコンサート」の類は
どうしても少しの胡散臭さを帯びてしまう
悲しいかな、そういう宿命にある。
主催者がどんなにピュアな心持ちであっても、だ。
それでもいい、どう思われたっていい、やるぞ!と
決意をメラメラ奮い立たせ、実行に移すには
それなりの揺るぎないパワーが要る。
(特に葛藤せずにやれる人ももちろんいるけど)

わたしは無名の、何の変哲もない歌い手だ。
この日になにかアクションを起こすことは
「出過ぎた真似だ、やめておこうよ」と
自分の衝動を説得しつつ、じっとしていた。

だけどもう、かれこれ10年。
この季節を迎えるたびに
この日この瞬間、歌っていたい、と
心は毎年かならず感じていた。願っていた。
ひっそりと、たしかに。

それは、自分にとっての一番強力な祈りは
瞑想することでも、書くことでも話すことでもなく
「誰かを前にして歌うこと」だと
もう痛いほど、自覚していたから。

今年は、やっとその殻をやぶれる気がした。
もう、ごちゃごちゃ考えて遠慮はしていられない。

有名じゃないからやっても意味がない?
何、とぼけたこと言っている。
現状の力不足なんかに甘ったれてないで
言い訳しないで、やってみろよ。

たった一人でも求めてくれる人がいるなら?
いやいや。一人もいなくたって、やってみな。
自分自身。わたし。っていう
だれより大事な一人が、それを求めてるんなら。
その直感に全力で、応えてあげなよ。

こんな見えない津波に飲まれそうな時代。
一人一人の集合体の在り方が問われている今。
自分自身がそれをやらないでおいて
いったい何を伝えられるだろう?
どんな種を撒いて生きていきたいんだった?

「感性の根っこを震わせる、勇気」

どんな空間を生み出せるか正直わからないけど
その日、集まる人たちが、今の答えだ。
そう素直に感じることができたから
やってみます。11年目の祈りの日に。

会場の「たまる食堂」さんは、オープンしたて、家から15分のご近所カフェなので、これから定期的にみんなで気軽に集えるイベントを企画していけたらいいねぇと店主のるうちゃんと話しているのだけど。
初回のコレはすごく特別な、神聖なきもちで催すので、もしもピンとくる方がいましたら。

少しキャンセルのご連絡も本日入って
昼の部、あと3名様。
夜の部、あと1名様。
お席のほうご用意できるそうです。
15名様限定の少人数制ライブですので
ゆっくり寛いでお過ごしいただけると思います。
お座敷なので、寝転がっても大丈夫!
お子さまも赤ちゃんももちろんOK、
どうかご遠慮なく◎
泣いても騒いでも大丈夫だよ。
それで怒るようなこわい人は誰もきません。

気になる方は、
お早めのご連絡をおねがいいたします。

写真は、36歳になった日の夕陽。

春めくこっとん

【ひとりごと379】
春めくカフェこっとんぼーるさん。
なぜか訪れると実家に帰ってきた感覚になるお店。笑
鶏の照り焼き丼、めっちゃおいしかった…

今年は、花粉ちゃんとキャッチしてはいるんだけど
なんだかあまり、例年ほどはつらくない。
みんなのセンサーはどうなんだろう?

お水変えたから?食べものが変わったから?
東京より土が多くて空気がいいから?
鍼灸の治療をうけたから?漢方が効いた?
ていうかまだ、飛散の本番くる前だから?笑

なにがどうしてなのかわからないんだけど
とりあえず調子いいです。
この感じなら、明日も大丈夫そう!

環境の変化=ストレス激減、は大きい気がする
引越してきて本当によかったなぁ。
とか書いたとたんに死ぬほど目痒くなったら笑える
いや笑えない!明日のライブまではなんとか
無事にうたわせてください、花粉さま。

この世界を「どう」歩く

【ひとりごと380】
この世界の「本当」を突き止めることより
あるがままのこの世界を「どう」歩いていくのか。
自分の中にある「本当」を突き詰めることのほうが
ずっとずっと魅力的な気がしてる。

退屈も落胆も無縁の場所に根を下ろし
ただ黙って歌って、咲いていける気がしてる。

311ライブ

【ひとりごと381】
初めて開催させていただいた3.11ライブ。
昼夜それぞれにご来場くださったお客さま
遠くから心を寄せてくださっていた方々も
ほんとうにありがとうございました。

前夜は、ひさびさにドキドキでうまく眠れなくて笑
絶対によい空間を提供したい!
だって特別な日なんだから!と力んじゃってて
朝も早起きして準備万端!お店へ向かう途中
あれっ?スピーカーとマイクスタンドが。ない。

急いでピアノだけセッティングしたら
そこから親友の家まで往復2時間近くの
青空ぴかぴかドライブをする羽目にw

もおー!何やってんだよー!とあわてていたら
なんかもう可笑しくなってきちゃって
「ああ、完璧にはやらせてもらえないんだなぁ」
と、がんばろうとするのをあきらめた午前中。

ワアワア!どうしよう!って
こんなことさせてもらえてるのって実は平和で
なんかとてつもなく、恵まれてるんだよなぁ。

窓全開にして通り過ぎていく山々の緑
枯れ枝の中に光る春の芽吹きに
プスプス笑われているような感覚になって
ああ、この時間が必要だったのかー。
と妙に納得(忘れものしてるのにポジティブ)。

「わたしが」世界観を演出するんじゃなくて
「みんなの」空気感に寄り添って弾き語ろう。
いつもどおり、何も纏わずやろう。

結果的に、あんまり神聖さとかなかったかも。
ひょっとして、亡くなった魂たちも
そんなこと、そもそも望んでないのかも!?
と、拍子抜けするような瞬間も多々あり笑
みんなと温かい空間にいられてしあわせだなぁ、
って歓びビームをただ浴びまくる
昼夜ともに、選曲は少し変えてみましたが
そんなステージになったかなーと思います。

みんなゆっくりリフレッシュできたかな?
はじめましての方もいらっしゃいました。
よかったら、コメントにご感想など残してくださいね!

さいごになりましたが
告知の仕方を一生懸命考えてくれたり
お手伝いをしてくれた大切なお友達のみっちー。

昼の部が終わったあとに駆けつけてくれて
真っ白なカラーを贈ってくれたけいこちゃん。

夜の部で美味しいどら焼きを鉄板で焼いて
みんなをほくほくにしてくれたほのやさん。

そして、お客さまへのお声掛けをはじめ
ご近所へのご挨拶まわりやら、駐車場の段取り
美しいステージ設営、仕込みに提供まで
とびっきりの笑顔で引き受けてくれた店主るうちゃん!

忙しい中この日にたくさんの愛を注いでくれて
みんな、ほんとうにありがとうございました。

当日がお誕生日の方もいたり
お店の10周年を迎える方もいたり。
考えてみればあたりまえなんだけど
わたしたちの3.11って
痛みと悲しみだけの日じゃないんだなって
そっか、毎日こんなふうに特別で
かけがえのない記念日なんだなって
あらためて感じた空間でした。

今日からまた新しい、はじまりの日。
毎日、毎日、歩き出せる最初の日。

昼の部
夜の部

入れ替わり立ち替わり

【ひとりごと383】
体のメンテナンスに千葉まできてくれた
横浜の整体師ゆっきいさん!
たまる食堂で出会った隕石ラヴの
水出し珈琲を淹れるノブさん!(写真撮り忘れ)
DIYプロジェクトの下見にきてくれた
東京のいっぺーくん!と、猟師のトシロー!
ランプやキャンドルなど灯りの作家さん
成田のユウちゃんに、西伊豆へ移住するミカちゃん!

入れ替わり立ち替わり、1日で6人のお客さま
なんでこんなに重なってしまうんだろう笑
新しいストーリー怒涛のはじまり。
ひとつひとつ綴りたいけど追いつかないので
賑やかさがつたわる写真をアップ◎

みんな会いにきてくれてありがとう!
とにかく睡眠が足りないぞ…笑

緊急ピクニック

【ひとりごと384】
なんだこれ!半袖で庭に出れるってどういうことー!
と、春のときめきピクニック緊急開催。
冬の間ずっと出番のなかったレジャーシートは
家のどこを見まわしても居場所不明で発見できず
考えた末に、おふとんシーツを代用!
ちょっと草がふくらはぎにチクチクしました笑

寝そべってみたら、ぜんぜん見えていなかった
ツクシがモリモリ群生していることに急に気づいて
ミカちゃんと、おおおおお!と大興奮。

何の変哲もない場所でも、花や虫たちの目線だと
ものすごいドラマセットみたいな世界なんだなー。
そよ風に吹かれながら体感するこういう瞬間は
極上のエクスタシーだと思います。

たまる食堂のるうちゃん〜!
忙しい中、おいしすぎるお弁当の配達
ほんとにありがとう◎

地球用務員ちょうさん

【ひとりごと385】
その家と土地の持つ歴史を紐解きながら
風や光の通り道を考え、つくってあげて
みんなが心地よく過ごせる空間に整えていく
「地球用務員」ちょうさん!
鴨川にお住まいの方なのですが、ご近所カフェこっとんぼーるさんで先日たまたま知り合って。近くに来ましたよ〜とご連絡をくださって、なんとも絶妙なタイミングで家にお立ち寄りくださいました◎

なんかもう情報量がおおくてここには書ききれないのであきらめますが、笑笑、どうやらわたしはすごく不思議な力のあるスポットにお引越ししてきたみたい。

田舎暮らし初心者で、まだまだ不慣れなことばかりなのですが、今年はワークショップや小さなお話会など定期開催をして、みなさんの毎日にも役立つ情報を楽しくシェアしていけたらいいなという構想が頭にうかんでいます。

ここ数日、お客さまラッシュを迎えていて。
息つくひまもなく新しい人たちとの新しい展開。
いったい何が起きているんだー!と笑えてきますが
2022年はこんな展開だろうなという予感もあった。
今、どんなテレビドラマよりも目が離せません笑

もろもろ業務連絡や郵送など追いついてないので
気長にお待ちいただければと思います…

季節のおてがみ発送は、今回ちょっと
春分当日には、まにあわないかもです。
いや。絶対まにあわない。

愉快に土下座!笑笑

カオスのカオ

【ひとりごと386】
お泊まり中のミカちゃん(泣けるほど料理上手)が
お礼にってカードリーディングをしてくれた!
普段はあんまり占いに関心がなくて、人生2度目。
(何を言われても、うるせえよって思ってしまう笑)

気になる占いの結果
「かおちゃんって、かおりのかおじゃなくて
 カオスのカオだったんだね 笑笑」

牛に話しかける2人

【ひとりごと388】
「春ですねー。桜とかお好きですか?」
とナチュラルに牛に話しかけるミカちゃん。

「モオーン。モオオオーーー」
と低音ボイスで牛を発情させようとするわたし。

秋元牧場は、今日もやわらかに
春を待ちわびながら照っていました。

お仕事では
想像のななめ上からの突然のオファーと
うれしい音楽制作のご依頼が舞いこんだ!

「全力であそぶ=全力ではたらく」の世界へ
着実に向かっているんだな、この人生は。

ミカちゃんのこと

【ひとりごと389】
よく思い出して数えてみたら
ミカちゃんとは5回しか会ったことがなかった。
だけど今回いろんな予定が変更になって
5日間もお泊まりしていっしょに過ごした。

「虹の戦士」でキャンドルを灯し演出をしてくれた
ここ数年のご縁でつながっていた彼女。
どんな人なのか正直そんなに知っているわけじゃない
でもやっぱり重要なステージを共につくると
その人とはもう、家族になってるんだなと思った。

ステージを生み出すコミュニケーションは
セックスよりも濃密だからなのかもしれない。
もうずっといっしょに暮らしてたっけな?
そもそもなんで今日からいなくなるんだっけ?
と最終日の今朝は不思議に感じてしまうくらい
自然な居心地でいっしょに過ごしていた。

彼女は雪みたいだし植物みたいな人だ。
髪も真っ白で、染めてるの?きれいだね!と質問したら
「若いころ突然そうなっちゃったのよ」と笑っていた。
白いコブシの花みたいに。

彼女はわたしのことをドラマチック台風と呼んだけど
彼女が家にきてからドラマはまるで映画化された。
テレビ放送じゃおさまりきれないくらいになって笑
毎時毎秒にめまぐるしくストーリーが展開し
大声をあげてゲラゲラ笑いながらそれを楽しんでいた。

俯瞰と没頭の反復横跳び。
わたしはこうして歌う筋トレをしているのだな。
ミカちゃん、ここ5日間の総監督
おつかれさまでした!そしてありがとう。
今度は新天地・西伊豆へあそびにいくね◎

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