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719 犬の寝息

世の中には、いろんなタイプの神がいる。
相性やタイミングやご縁のちからで
引き合わされて、結ばれてゆく。
こころが、自然のままにあればあるほど。

離れてゆく人もいる。嫌われもする。
ああ、陰口たたかれてんなぁ。
それに気づいてしまうがゆえに傷つきもする。

声をきけば、すべて流れこんでくる。
だけど「おい!バレてんぞォォォ!」なんて
泥団子をつい投げ返したりしているうちは
まだまだ恋の段階なのだ、愛じゃない。

そっかそっか。そのまんまでいーよ。
こころの中に痛みがあるのな。
ずっとここまで戦ってここまできたのな。
頑張り屋さんの証だ、すごいな。
だいじょうぶ。嫌いにならない。
わたしは変わらず、愛を注いでいくよ。

愛は、優しいスプリンクラーみたいに
無限に湧きあがってくるその水を撒いていると
主語(出どころ)が自分に取り戻され
たっぷりとうるおい、満たされていく。

居心地の良さと温かさが、すべてを上回る。
惜しみなく注げば注ぐほど
泉はぐんと深く豊かになっていくので
惜しいといえば、注がないで止めるほうだよな。
みたいなふうに感覚の逆転が起きてくる。

そうこうしているうちに、気づいたら
また次の神が、ふと訪ねてくれる。
そうだよ、それね!という嬉しいサイン。

わたしを捨てる神がいてくれないと
拾う神に出会えないのだとしたら
わたしを嫌うすべての人も正真正銘の神だ。
なくてはならない、かけがえのない
重要な存在の神ばかりなのだ。

世の中には、いろんなタイプの神がいる。
相性やタイミングやご縁のちからで
引き合わされて、結ばれてゆく。

わたしの存在自体は神であるけど
わたしの思考や計算は神ではないので
やっぱりなんにも、なにひとつ
コントロールすることはないんだな。
と思う。

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