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【ひとりごと280-283】

2021.10.17-10.22

Be in Voices

【ひとりごと280】
天気予報が雨の予報だったから早めに傘を買ったのに、ずうっとピカピカの!晴れ。こりゃー完全にどっかに置き忘れてくるパターンやないかーい。

神戸デイズに、終わりが近づいている。
今回わたしがここへ来ることができたのは、アカペラグループBe in Voicesさんが呼んでくださったおかげです。少し前乗りさせていただいて、短かったけど思いがけずアートのインスピレーションをたっぷりもらえた充実の旅となりました。
ほんとうにありがたい〜。泣

みんなといっしょに撮った写真ないかな?と探していたら、コンサートで共演させていただいたの、なんと4年も前だった〜!
メンバーじゃない、チェッカーズのやんちゃなスーパーミュージシャン高杢さんも写っていますがw
あの日のコンサート良かったなぁ。
記憶に刻まれる、生きたステージでした。

これから神戸煉瓦倉庫にて、Be in Voicesさんのライブを聴かせていただいて、夜は楽曲制作の打ち合わせ!
たのしみすぎる。

ファン心理

【ひとりごと281】
音楽は、どういうわけだか無音の状態でも、皮膚の内側やスッと立つ骨の一本一本、からだの芯の部分からすでに、発せられている。
Be in Voices のみんながステージに登場した瞬間、まだ一声も発していないというのにボロンボロンと大粒の涙がw

これがファン心理というものか!とも思った。
彼らは、わたしがハタチそこそこで突然CDデビューすることになって、周りのおとなたちの幼さや傲慢さにブチギレして超やさぐれていた頃に、ちゃんと正しい「おとな」として一緒にいてくれた貴重な人たち。
明るくて優しくて、なんでも頼れるお兄さんお姉さんがいてくれるという心強さだったし、その感覚は、時を経てお互いにすっかりおじちゃんおばちゃんの年齢になった今でも、なんにも変わっていない。

そばにいるだけで、無条件に安心できる。
ステージに立ってくれてるー!と手を振りたくなる。
わたしはBe in Voices のファンである。

さすが関西、曲間のMCもいちいち気が利いてて絶妙な掛け合いがたのしくて(本人たちに伝えると、いやいや掛け合ってへんで。全員ボケやからな。と笑っていた)そしてもちろんハーモニーは、自然とため息がこぼれ落ちていくほど美しく調和していた。

アンコールでは思い入れの強い曲だったこともあり、感極まって涙腺が土砂崩れを起こして、あの目頭どころか顔中がカアアと熱くなって、耳の奥がキーンてなって音がよく聞こえなくなるやつ。ひさしぶりになった。

終演後、楽曲制作の初打ち合わせでは、急ぎ足でいろーんな話題に触れてみて、みんなの想いやイメージやフィーリングの端々を感じ取っていく作業。
これがまたすごーく興味深くておもしろかった。
わたしは誰かとともに曲を生み出すときの、その人の素っ裸な部分に触れるのが好きなんだなー、とあらためて体感させてもらえた。

ていうかそもそも、尊敬するお兄さんお姉さんたちがわたしを神戸へ招いてくれて、こんなふうにゴハン食べながらふつうにお喋りできて、音楽について真剣に意見を交わし合ったりできるだなんて!!!!!

未来の思い出がすでに超絶まぶしいです。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。

(今新幹線で、人身事故があり京都で3時間ストップ中です。帰れるのか?わたし!?)

新幹線のエアぎゅう

【ひとりごと282】
神戸から東京行きの新幹線に乗ったはいいが、
線路に人が立ち入って電車と接触したのだそうで、運転見合わせにつき「京都」にて完全ストップ!アナウンスによると、運転再開に2時間はかかる見込み(=最短でと2時間後にしゅっぱつ)とのこと。

ええええー!まじか!
駅弁とおみやげ買いに行けるチャンス到来!
神戸だけでもうれしかったのに、京都まで寄れちゃうなんてどんだけラッキーなんだわたし!?

改札内のお店に何があるかなーってワクワク考えていたんだけど、ふとまわりを見渡してみると、みなさん何やら怪訝な面持ち。
どこからともなく、深いため息や舌打ちや、仕事先のクライアントやら家族やらに電話で謝るひそひそ声が聞こえてくる。
いやもしそれらが聞こえなくてもはっきりとわかっただろう。乗客たちのガッカリなきもちの重たいムードが。

うおお。暗っ。こわーーー。
ギョギョギョ!と身構えたあと気がついた。

今この新幹線の中は、日本の縮図なのだ。

運転再開まで最低でも2時間かかる。
ということは2時間で動くかはわからない。
動かない時間はもっと長引くかもしれない。

じゃあその時間は、新幹線の中で無言でじっと過ごして「身動きのとれない待ち長い不運な時間」にもできるし、反対に「自分のために特別に贈られた幸運な時間」にもできるということ。

だけどみんな、目の前はただの座席の背もたれなのに、きっちりとマスクをつけてけだるい不満を抱えながら、伏し目がちに黙っている。

「あーあ、なんでこんな目に」
「どうすんだよ、迷惑すぎるだろ」
「せっかくの予定が」
「退屈だな、とんだ災難だ」

そうだね。かわいそうだね。ひどいよね。
心の声たちにそんな相槌をなんとなく打ちながら、やっぱりワクワクが勝って、不穏な空気のただよう車両を抜け出した。

改札内にあるスタバで温かいカフェラテ飲んだり、和紙やお香なんかの雑貨をじっくり眺めたり、本屋さんで読んだことのない本をパラパラめくったり、生八つ橋はどんな味が出てるのかチェックしたり、漬け物の種類の多さとクオリティの高さに驚いたり、湯葉ってめっちゃ高級だな!と拝んだり、赤福はおいしいけど京都と関係ないだろとツッコミを入れたり、ふだんなら選ばないであろうでっかいお肉がゴハンにのってる豪華駅弁にチャレンジしたり(結果はやはり胸やけで敗北)ホームへ出て新鮮な空気を吸ってストレッチしたり。

改札の中でもできることはわりと無限にあって、2時間なんてあっという間に過ぎ去った。
結局は、運転再開までに3時間かかったのだけど、思いがけず京都の地にも足をおろせて、わたしは「線路に入った人グッジョブ!」と思った。

それが素晴らしいことかどうか、倫理的にどうか、自分の好みかどうかは別として、突然なにかの事象が起きたときには、おおおーグッジョブ!ありがとよ!と感じた先にしか、あたらしい発見はない。

恋人に浮気されたって、両親と意見が対立したって、友達の言葉に傷つけられたって、お金もうけのために脅されて騙されたって。

巻き起こること、みんなグッジョブ。
そうして視線は研ぎ澄まされてゆく。
生まれてきた意味、人生の核に迫っていける。

だからこういうアクシデントは贈り物だなと感じるし、離れて暮らす10さいの息子からちょうどメールが届いたので「いま新幹線とまっててさぁ、ママ京都から動けないんだ〜」って甘えてみたら突然まさかの「エアぎゅー」をしてくれて、もうまじ今すぐ死にたい… ってとろけるほど胸きゅんしてしあわせになれたし、やっぱり幸運すぎる3時間でありました。

ということで、これを読んでくれた人は、線路に立ち入りたくなったら必ず、まずわたしに連絡くださいね。何があっても飛んでいきますのでね。

みんなグッジョブ。
生きてるうちは、死なんでいいんだぞ。

アー写撮影の現場

【ひとりごと283】
本日は、宣材用アーティスト写真の撮影!でした。
お天気にも恵まれて、ありがたかったー。泣

10/31まで開催のファンディングでご支援くださった方々へ、感謝のきもちをこめて「引田香織ニューアルバム制作チーム」グループをつくったので、そこに限定公開で小さな記事をちょこちょこアップしながらの1日。

ああ、もうこれから生み出すCDは、わたし一人の作品じゃないんだー。って思えたらなんか安心して泣けてきちゃって、昔から苦手すぎる撮影のセッションにも、気負わず自然体で向き合うことができました。

「かおりさんカメラ見れるようになったな!」

フォトグラファーの谷本さんにも、顔つきが変わった、って言われた。自分じゃ顔の変化はわからないけど、たしかに覚悟は決まっている。

現在、新作アルバム先行予約スタイルのファンディングは、72万円に成長しています。みなさん本当にありがとうございまーす。泣
目標の150万円まで、あと78万円〜!

早いもので、残すところ、あと10日間◎
毎日の宣伝、がんばっていきますので、もうご支援くださった方には重複してしまうし、ご興味のない方には目に毒だよなぁと思うのですが、どうかあと少しの間、お付き合いくださいー!

神戸からノンストップで動きまくっているのと寝不足で意識がたびたびトリップしつつ、谷本プロと写真セレクト中。眠い。笑笑
明日また、投稿します!ひゅうひゅう!

 CD制作メンバー発表 


10/31まで開催のファンディング募集、受付締め切りデイまであと10日〜!
今日からは、CD制作への想い、至る経緯などのお話を、カウントダウン的に?笑、撮れたてほやほやの旬なアーティスト写真とともにお伝えしていけたらと思います。

まず今夜は、メンバー紹介からスタートしますね!

*****

「世の中にきちんと届く作品を生み出したい」
今回のCD制作のテーマです。

アニソン歌手としてデビューし、有難いことにさまざまな体験をさせていただいてきたわたしですが、レコード会社を離れてフリーランスの身になってからは、名曲のカバー集や現代詩をうたうコンセプトのアルバムなどを、大々的に発信するでもなく、ひっそり、こじんまりと制作してきました。

この世には素晴らしい作品がたくさんあるので、等身大でシンプルに歌ってみました、というスタンス。
サウンドも凝ることなく一発録音で、生身の歌をそのまま記録した、というCDです。

もちろん毎回、超本気で取り組んでいた。
だけどどこかで、アニソン時代にあんなに周りから尽くしてもらったのに大ヒットできなかった自分を責めるきもちや、期待されていた成果を残せなかったことへの後ろめたさみたいな感情との、せめぎ合いがあって。

「アレンジや楽器を重ねる作業をお願いしたいけど、予算がなくて頼む人に迷惑がかかるから」
「わたしはヒットとかもうしなくていいから地道にシンプルに歌っていられたらいい」

細部までこだわった「自分の音楽」を大勢の人に対して届けようとすることには、消極的でした。
正直、昔みたいに傷つきたくなかったからだと思います。

だけどこの奇妙な時代に突入して
わたしは逃げることを、もうやめたくなった。

自分の言葉とメロディーだけで紡いだ作品を、これがわたしだと誰に対しても面と向かって差し出せる作品を、やっぱり生み出してみたい。

そのためには、
信頼できるミュージシャンの存在が必要でした。

サウンドプロデュースに、デビュー当初からお世話になってきた、キーボディスト・アレンジャーの佐々木聡作さん。そしてサウンドの核を担っていだたく、ドラマーの清川ワタルさんをお迎えします。

先行予約という形で、制作資金を募っています。
もちろん、ご無理のない範囲でかまいません。
ご支援の程、よろしくお願いいたします!

おかぴ紹介

【 新作CDサウンドエンジニアのご紹介 】
10/31まで開催の、ニューアルバム制作に向けたファンディング受付締め切りまで、あと9日!

今日は、演奏やアレンジと同じくらい(もしかしたら、それ以上なのかもしれない)重要な役割を担う、エンジニアさんのご紹介です◎

アニソン時代からお世話になっていて、わたしの声質を日本一理解してくれている、レコーディングエンジニアの岡田勉(つとむ)さん。
数々の伝説、あり。笑

「おかぴ!わたし、新しいCD作りたいんです!正直まだ資金が足りてないんですけど… 録音・ミックス・マスタリング、お願いできますか!?」

「ざざざ、残念だ… 誠に遺憾だ… このご時世に… 引田香織がわたしに頼んでくるということは… しょうがないな、もう〜。音のことは、こっちに任しとけ。」

彼からもらった言葉が胸にひびいて、以前ちいさな記事にしてたのを見つけたので、ひさしぶりに載せてみます。

「ホンモノの人」
https://note.com/hikitakaori/n/nfa4029e63884

写真は、2年前の「わたしが一番きれいだったとき〜現代詩をうたう〜」のレコーディングのときのもの。まじめな写真、1枚もなかったw

2年ぶりに、お世話になります!
全力でいきます、よろしくお願いします!


〜番外編〜

番場千恵さんのことば

Facebookのシェアをしてくださった彼女のコメントが、1年ぶりに読んでめっちゃツボって(まだお会いしたことないのですが、喋る声が聞こえてきそうな文章!)大笑いして思わず、メモ。
なんか元気出ちゃう無敵のテンション。笑笑

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