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730 鍋の到来
神戸のみかりんちで、わたしは
「おいしい料理をつくれる人になりたい」
と、思った。
そんなの大人の女なら、あまりまえやろw と笑われそうなんだけど、わたしは料理をつくるのがめっちゃくちゃ嫌いだ。
昔結婚していたころ、義母の介護食と、まだ小さかった息子のごはん、インスタントの「あさげ」と「松茸のお吸い物」が好きで 丁寧に出汁からとった味噌汁は食べずにシンクに流していた義父と、なんでも食べたい旦那ちゃん&わたし、のぶん。
1回の食事で、同じ食材だけど4種類(3種類+インスタント)のパターンを考えて、煮る具合や切る大きさ、なんかを分けなくちゃならなかった。
ごはんを炊く一つ取っても、おかゆと、やわらかめに炊いた白米、ふつう〜かための白米。
あの頃のわたしは、とにかく疲れていた。
介護と子育ての同時進行は、寝る=仮眠。
24時間、神経が休まることはない。
工夫すれば時短できるはず、とスマホで頻繁にクックパッドなんかを読み漁っていたけど、もはや情報をあつめるだけでもしんどかったし、おいしいものを食べたい、食べてもらいたい、という気持ちを持つ余裕はなく、5分でも早く済ませたい、なんでもいいからキッチンを離れて横になりたい、という気持ちで過ごしていた。
そんなわけで、わたしは今もまだ
キッチンに立つ、ということが嫌いなままだ。
ほとんどトラウマのようになっているんだろう
精神が落ちているとき、うっかりしていると
握った包丁で自分を突き刺したくなったり
過呼吸になって泣きながら震えたりしてしまう。
(はい、こちら精神異常者です。)
だから料理をするときは、気を張る。
フラットな気分でいられるよう調整するし
わりと細心の注意を払って臨む。
気を張らなければ、料理を作るのはキツい。
ひとりのときは、たまかけごはんだけでいい。
野菜と冷やごはんがあれば、焼きめしにしたり、大量にスープを作ったりする。
いつも、そんだけだ。
もっとおいしく作りたい、食材とまっすぐに向き合いたい、ひと工夫を施したい、という余裕はさらさらなくて、食材を消費する、空腹を満たす、そのためにキッチンに立つ。
それで精一杯なわたしだった。
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みかりんちで、食べたものが
あんまりにもおいしくて、それは涙が出るほどおいしくて、圧倒された。
本当にシンプルなんだけど
塩の力、麹の力、で豊かに発酵された
ほんもののごはんの味だった。
野菜たちの逞しい味が。
調味料の力強い香りが。
スーパーで、安く大量に売られている
野菜「のようなもの」や
醤油や味噌「のようなもの」じゃない
真似ごとのごはんじゃない、
色鮮やかな、いのちのたべもの。
発酵は、ワイルドな愛だ。
その手間ひまと、時間と、丁寧な「想い」とが
連鎖しながら作用して、エネルギーが宿る。
自然をいただく、いのちごと食べている、
そんな実感をもらえた体験だったんだと思う。
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ゆっきぃさんのニンニク葉醤油
しあわせしかない。
こんなのしあわせでしかない。
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ほんもののごはん、を食べること。が
きっとわたしの道筋となるだろう。
恋も、夢も、暮らす場所も、そのスタイルも
ほんもののごはんを食べること、が決める。
そこへ向かうひたむきさ、ですべてが決まる。
歌うこと、わたしの体全部、心全部と
離れるわけがない、軸芯なのだ。
そんなのわかりきったことじゃないか、って
頭では考えて、行動はないがしろにして。
それは、わかりきってない。
わたしはなんにも、わかっていない。
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少しずつ、身につけていこう。
みかりんという先生が応援してくれる。
大根おろしの塩水を準備することと
醤油麹を常備するところからはじめてみよう。
ゼロからスタートするあれこれの記録が
誰かの役に、立つ日がくるかもしれない。
とりあえず今日は、素敵な鍋到来の記念日!
踏み切った自分をほめてあげよう。
また、ちょっとずつ
発酵で試すこととか情報シェアしていくね。
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5/13にワンマンライブを決めたので
告知をはじめることにした。
数えたら、ちょうどあと100日。
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100記事を記念して、
なんの理由もないけど
タイトルをズラズラ書き出してみた笑笑
思い出せる日はほんの少し
ほとんどは、何があったか何を書いたか
もうさっぱり記憶にない。
包み隠しのない記録は、だいじだなぁ。
それをここでやらせてもらえて、ありがたい。
実は、
SHOKU-YABO農園ライブのあとで
「3万円の三徳事件」っていうのが勃発しててw
それがむっちゃおもしろかったので書きたいな
と思ってたんだけど、急激な睡魔が訪れたので
今日はねちゃおうと思います。
この睡魔をひとたび逃すともう手遅れで
3時過ぎまでギンギンになっちゃって
それでいつも生活リズムがガタ落ちするから…
清く正しくシンデレラタイムに死のう。
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お!や!す!み!
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