『小学校低学年時代』と、わたし。~突然の引っ越し~
声優・日置秀馬(ひきしゅうま)の歩みを綴る、【○○と私・自分史シリーズ】です。
今回は、小学校低学年のころの思い出を振り返ります。
皆さんは、小学校低学年の思い出というと、何を浮かべますか?
小学校低学年の思い出として最初に浮かんだもの
早々なる『引っ越し』
小学校低学年の思い出として、一番最初に浮かんだものは、『引っ越し』です。
入学して早々に、我が家は引っ越しを迫られました。
幼稚園時代、玄関越しで母にひどく叱られていた、あの当時の住居は大変に古く、やむなく退去することとなったようです。
両親の車に連れられて不動産屋さんへ行ったのですが、なぜここに来て、なぜ引っ越しの話をしているのかが、当時はわかりませんでした。
母親に
「引っ越すんだよ。今のお友達ともさよならかもしれないよ」
と言われたときは大変にショックで、車の中でわんわん泣き叫んだのを、今でも鮮明に覚えています。
しかし、最終的に決まった引っ越し先は、とても意外なところでした。
なんと、小学校低学年の子どもの足でも5分で到着するアパートだったのです。
悲しみが一転、楽しみなイベントに。
「同じ町内会、祖父母の家に近くなる」と知ったとたん、足取りも軽やかに。
新居となるアパートまでの行き方を覚えるために、地図を書いたり、その近くを散歩したり。
引っ越しまでの毎日が少しワクワクしたものに変わっていきました。
とはいうものの、やはり完全に引っ越したあとには、寂しさがやってくるものです。
同じ町内会ということもあり、通学路の途中で、毎日のように古い家の前を通りかかるのですが、日を追うごとに、景色が変わっていきました。
飼っていたウサギのミュウちゃん(初代)と走り回った庭は削られ、さらにミュウちゃんのお墓があった部分は駐車場になり。
いたずらで貼ったウルトラマンやビックリマンのシールがそのままだった柱は壊され。
あれよあれよという間に、古い家は、何方かの一軒家として生まれ変わりました。
今でもその一軒家は健在で、実家に帰ると見ることができます。
書いているうちに思い出した友人
こうして記事を書いていると、普段は閉じられている扉が、スッと開く瞬間があります。
クラスメイトのオサムくん。
お互いの家を行き来し、毎日のようによく遊びましたが、彼は2年生のあたりで引っ越してしまい、それからは会っていません。
サッカーのようなスポーツから、ファミコンまで、色々なことをして遊びました。
今はどうしているのでしょう。元気であればうれしいですね。
いずれ、記事が増えた時・声優としての歩みがひと段落したころに、
掘り返してみたいと思います。
おわりに
今回は小学校低学年の思い出を振り返りました。
毎回のことですが、書くたびに、さまざまな記憶が呼びおこされてきます。
教室から初めてみた雷雨。
グラウンドに積もった大雪。
間違えてクラスメイトのトウモロコシを育てて、夏休みが明けたら自分のトウモロコシは枯れていたこと…などなど。
本当にたくさんのエピソードが出て来ますね。
先ほどのオサム君と同様、当初の予定である、【声優としてのルーツ】を書き終えたらば、自分史のひとつとして、マガジンに掲載していこうと思います。
次回は小学校中学年。給食についての記憶を辿ります。