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安心・安全な職場で、自分の時間を大事にしながら働ける「The ホワイト企業」   ~ 秩父鉱業株式会社 御堂鉱業所(埼玉県秩父郡東秩父村) ~

地域や自然への配慮と仲間への思いやりをもって働く

秩父鉱業株式会社は埼玉県秩父市にルーツを持ち、石灰石やけい石などの資源の採掘、加工、販売を行っています。
1951年に親会社である日本セメント株式会社(現太平洋セメント株式会社)から独立し、現在は太平洋セメントのグループ会社として、県内では御堂鉱業所、秩父鉱業所、寄居鉱業所の3つの鉱業所を操業しています。

御堂鉱業所

御堂鉱業所では、主にセメントや製鉄の副原料、建設資材、庭の敷砂利などとして使用されるけい石を採掘、加工を行っています。赤茶けた色が特徴であるけい石の採掘量は全国有数。広い山の中を大型のパワーショベルやホイールローダー、ダンプトラックなどが盛んに動き回るスケールの大きさが特徴です。
寄居鉱業所は規模的にはコンパクトでありながら、急こう配な山の中に採掘現場があります。採掘される砂岩は黒っぽい色が特徴で、硬く強度が高いことから、生コンの骨材やアスファルトなどの道路用資材として使用されています。
秩父鉱業所は同社の創業の地。現在、採掘自体は行っていませんが、白色が特徴で庭石などとして広く活用される石灰石の加工所として操業が継続されています。
同社の事業の特徴は、けい石、砂岩、石灰岩と異なる種類の鉱物・岩石を扱っていることで、国内でも珍しいといいます。

寄居鉱業所
秩父鉱業所

鉱山での働き方とは

鉱山というと鉱物を採掘する山ということはなんとなく知っていても、そこでどんな仕事が行われているかを目にする機会はあまりありません。そんな知られざる仕事について、御堂鉱業所の所長である黒田さんからお話を伺いました。

「簡単にいえば、山から資源を掘り、社会インフラ整備に使われる材料を供給している会社です。山を掘るというと『環境を破壊している』というイメージで見られることもありますが、現代社会の生活を維持するためにはインフラの整備は欠かせません。だからこそ常に地域や自然との共生や持続的な経営ということを強く意識しています。」

地域や自然との共生への配慮は、普段の重機の扱い方からもうかがい知ることができます。
鉱業所内で動いているのはパワーショベルやホイールローダー、ダンプトラックなど、公道ではあまり見られないような大型のものばかりですが、近くを通るときも乱暴な運転や作業はまったく見られず、怖さを感じることはありませんでした。むしろどこか優しささえ感じるほどです。

こうした姿勢は一緒に働く周囲への配慮にもつながっています。ある社員の方は次のように語ってくれました。

「仕事で一番大事にしていることは思いやりの気持ちです。相手を思いやる気持ちを持たずに乱暴に石を積むと、ダンプの運転手の方を不愉快な気持ちにさせてしまいます。逆に、思いやりを持って優しく丁寧に積むことができると、『うまくなったね!』と褒めてもらえます。そういうときは最高に嬉しいです。相手にしたことは自分に返ってくるということだと思います。」

運転中は無線でこまめなコミュニケーションを取り合う

構内での車の行き来にも厳格なルールが決められており、無線を通じて他の車両との細かなやりとりが行われます。それも一緒に働く仲間を守るための決まりなのです。

「山で絶対に事故を起こさない」

そんな不文律が当たり前のように社員全員が共有しているように感じました。
こうした一つ一つの意識や行動の積み重ねによって、安全な職場がつくられてきたのです。

地元に住みながら働きたい方の受け皿になりたい

かつて鉱山が全盛期だった頃は、鉱山で働くのは高収入が得られるかわりに危険を伴うリスクの高い仕事だったといいます。
しかし、そのような危険や無理の伴う仕事は今の社会では通用しません。
社会に必要な資材を供給している会社だからこそ、持続的な経営や働き方が求められるのです。同社では、社員が安心して働き続けられる会社になることを目指しているといいます。

「鉱山は安心して長く働ける職場です」と黒田さん

「冒さなくてもいい危険は冒す必要がありません。そういう意味では安心して長く働ける職場に変わったのではないかと思います。かつては3K(きつい、きたない、危険)の職場というイメージがありましたが、もう昔のような仕事のやり方は社会的にも許されません。当社やグループ会社を含めた業界全体でも、安全でなければ事業を続ける意味がないという考えで一致しています。」

安全・安心に加えて、従業員のワークライフバランスの推進にも熱心に取り組んでいます。同社では残業がほとんどなく、定時帰りが当たり前になっています。定時帰りによってできた時間は、自分が大事にしたいことのために使ってほしいと黒田さんは言います。

「地域の消防団の一員として働いたり、まちづくりグループのようなものに参加したりする社員もいます。地域の会社としては地域との関わりは大事にしています。地元に住みながら働きたいという人にとって、受け皿になれるような会社でありたいと考えています。」

社員に勧めるだけでなく、黒田さん自らも率先して地域でのボランティア活動に取り組んでいます。ふとしたことがきっかけで住まいのある自治会での楢枯れ対策や普及啓発を行うメンバーとして活動するようになり、休日は忙しく動き回っているそうです。

「そういう分野の専門家ではもちろんありませんが、私が役に立てることがあるんだなと思いました。周辺の住民の方との調整は大変なこともありますが、もちろん嫌じゃないからやっています。地域のことに関われる時間があるということもあります。地域に住んで地域に関わりたい方にとっては良い会社なのではないかと思います。」

生活と仕事が非常に近い関係にあるのは、地域の会社で働くことの大きな魅力の一つだといえます。

周囲から疑われるほどの「The ホワイト企業」

「この会社に来たおかげで結婚できました」と田中さん

社員の方は、当社での働き方をどのように感じているのでしょうか。9年目の田中さんにお話を伺いました。

「一言で言えば、『The ホワイト企業』ですね。これまで何社か務めてきましたが、圧倒的にホワイト。定時は8時から16時半でほとんど残業はなく、実家で暮らしていた頃は会社が近いこともあって17時前には家に着いていました。毎日あまりに早く帰ってくるので、両親から本当に働いているのかと疑われたこともありますよ(笑)。自分でも最初は『もう帰っていいの?』と思ったほどでした。高校の時は部活動に入っていなかったので、その頃と帰宅時間がほとんど変わりませんね。」

日中は屋外での作業も多く、肉体的に厳しく感じることもあるそうですが、そのかわり定時で帰れるので時間の自由度は大幅に増えたといいます。その象徴ともいえるのが次のエピソードでした。

「たぶんこの会社に入っていなかったら結婚できていなかったと思います。おかげで2人の子どもにも恵まれました。」

また、当社では福利厚生の充実にも力を入れています。
中でも田中さんが「あって助かった」と話すのは、育児休業制度。有給休暇を取り切ってしまった時期に子どもが急病になり、家に戻らなければならなくなったことがあったといいます。そこで総務部に相談したところ、「こういう制度があるので使うといい」と教えてくれたそうです。
対応した課長の前田さんは次のように話してくれました。

「育児休業制度はその頃に新しくできた制度だったと思います。当社としてもとりあえず制度をつくろうということでできたばかりでしたが、使ってもらえないと制度の意味がないので田中さんに使ってもらえてよかったです。」

仲間がいるから安心して休める

その言葉を聞いた田中さんは、「そういうところがこの会社で良かったなと思う瞬間ですね」とつぶやき続けます。

「制度のこともそうですが、急に帰ることになったとき他の人たちがフォローしてくれるから休みやすいということもあると思います。感謝ですよね。」

田中さんの言葉からは、安心して働ける職場や仲間への信頼の大きさを感じました。

こんな人に来てほしい!

こんな人に来てほしい!

「言われた仕事をただこなすだけではなくて、自分で面白さを見つけたり、 新しい方法を試してみたりといろいろ工夫したりすることが好きな人の方が成長します。そういう方は我々にとっても非常に大きな戦力になると考えています。あとは、働き方の面では長時間の残業などはほとんどありませんので、自分の生活を大事にし、趣味や地域の活動も大事にしていきたいという方には向いていると思いますね。」

そう黒田さんは言います。
社内での業務の内容は大きく2つの業種に分かれるようです。

「まずは重機や設備のオぺーレーターです。採掘したり、採掘した資源を加工したりするのがメインの仕事になりますので、多くの人が必要です。入社時には専門知識は不要で、入社してから働きながらいろんな資格を取っていただけるといいかなと思います。」

一方で、鉱山を扱う会社にとって必要不可欠ともいえる専門的な職種もあります。こちらは重機や設備のオペレーターに比べて人数は多くはありませんが、非常に高い専門性が求められる仕事だといいます。

「資源の採掘に関するさまざまな計画や手続き、調整などを行う鉱山技術者は、鉱山学や地質学、最近だと地球システム学のような専門的な知識が必要になります。また、さまざまな法律も関わってきますので、そうした法律に則って各種手続きを行う仕事もしています。」

各鉱業所での採掘などを担う重機や設備のオペレーターと鉱山のスペシャリスト。対照的な2つの職種が共存しながら当社の事業を支えています。

オペレーター部門を代表して、田中さんにも一緒に働きたい人物像を聞いてみました。

「会社にはいい人しかいないので、基本的に明るくて普通にコミュニケーションが取れれば大丈夫だと思います。人がよければ仕事が多少きつくてもやっていけます。僕は体を動かすのが好きなので、そんなにきついなとは思わないですけど、力仕事など大変な作業もあります。あとは『theホワイト企業』なので自分の時間を大事にしたい人には持ってこいだと思います。仕事の魅力はやっぱり重機に乗れること!ですね。基本的にデカいです(笑)。鉱山の仕事って地元の人でもあまり知らないので選択肢にすらないと思うんですよ。僕もそうでした。そういう会社で働くのはおもしろいと思います。」

と明るく話してくれた田中さん。

大切な友人にも紹介できる会社

聞くところでは、同社の採用はほとんどが社員の方の紹介によるのだそうです。田中さんが入社したきっかけも、高校の時の友人からの誘いを受けたことだったといいます。仲の良い友人に紹介できる・紹介したくなるというのは会社に対する絶対の信頼があるからではないかと思いました。
今後は社員の方の紹介以外での採用にも力を入れていきたいと考えているそうです。

【こんな人と働きたい】

・他人に対して思いやりのある方
・自分の時間を大切にしたい方

御堂鉱業所長に聞きました

Q 一言でいうと貴社はどんな会社ですか?
資源を開発し、社会インフラ整備の基礎資材を供給する会社です。

Q 貴社の特長、PRポイントを教えてください。
自然を相手にしていますが、自然や地元との協調、地域に溶け込んだ活動をしやすい職場環境となっています。

Q これからの会社のビジョンはなんですか?
どこにでもあるようで、実は限られた場所にしかないという特色を生かし、持続可能な事業を目指しています。

Q これからの会社の成長のためにどんな人材を求めていますか?
・目の前の仕事をただこなすだけじゃなくて、自分で面白さを見つけたり、新しい方法を試したりすることが好きな方
・他の人と協調しながら働ける方


Q 社員には会社の成長にどんなふうに関わってもらいたいですか?
大型重機やプラント設備のオペレーションを通し、安全な作業、効率の高い事業となるように、技能の習得を目指してもらいたいです。

Q メッセージをお願いします
自分の時間を大事にし、地元の仲間と付き合っていきたい方、地方の生活を楽しみたい方には良い職場だと思いますので、よろしくお願いします!

【プロフィール】
御堂鉱業所 所長 黒田保秀(くろだやすひで)さん
趣味:若いころはゴルフ
休日の過ごし方:住んでいる地域で楢枯れ対策のボランティア活動

若手社員の方に聞きました

Q 一言でいうと貴社はどんな会社ですか?
「Theホワイト企業!」です。

Q 入社を決めた理由、きっかけを教えてください
高校の時の友人が働いていて、誘われたのがきっかけです。
福利厚生もしっかりしていると聞いて入社を決めました。


Q この会社を選んで良かった、この会社のココが好きと思うことは何ですか?
大型の重機に乗れたことです。資格もたくさん取らせてもらえます。

Q 仕事を通じてどのように成長していきたいと思いますか?
ここでしかできない仕事もあるので、いろんなことができるようになりたいです。

Q 「この会社に入るとこんな成長ができる」と思うことは何ですか?
特殊な仕事だと思うので、なかなかできない経験をすることができます。

Q メッセージをお願いします
普段は乗ることがない大型重機に乗ったり、溶接、ガスなどいろんな仕事ができます。楽しく仕事ができる会社です。

【プロフィール】
ミル班 田中一成(たなかかずなり)さん
休日の過ごし方・趣味:家で育児をしながら筋トレ、地元の友人とお酒を飲むこと

基本情報

・企業名 秩父鉱業株式会社
・所在地 〒355-0375 埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂948-1(御堂鉱業所)
(GoogleMAP→)
https://maps.app.goo.gl/emvD6xzeTKNz91WB8
・本社 〒160-0022 東京都新宿区新宿三丁目1番24号 京王新宿三丁目ビル9階
・設立年 1951年
・事業内容 石灰石、けい石、その他土石の採取・加工・販売
・従業員数 81名(2024年3月1日現在)
・会社WEBサイトURL 
https://chichibu-mining.jp/

高校生向け企業紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=OqmjNJrN7yU

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