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年金繰り上げ繰り下げ受給
はじめまして
メディカルソーシャルワーカーを中心としたひきこもり支援に関する任意団体「ひきこもごも」と申します。自分の こころを守る、自分らしく幸福に生きる、をテーマに学校では教えてもらえなかった、考え方、生き方を、真剣に考えています。
今回は「年金繰り上げ繰り下げ受給」という内容でお伝えします。
年金繰り上げ繰り下げ受給
年金、あなたは何歳から受け取るつもりですか?
さて、年金について真剣に考えるうえで、受給開始年齢という外せない要素があります。
年金は2階建てです。
老齢基礎年金(国民年金)と、厚生年金です。
詳細はまた別記事で取り上げますが、どちらも65歳を基本的な受け取り開始年齢と想定しています。
選べる受給開始年齢
基本的な受け取り開始年齢とお伝えしましたが、
60歳から受け取り開始することも
75歳から受け取り開始することもできます。
これを
繰り上げ受給(早く受け取り始める)
繰り下げ受給(遅く受け取り始める)
と呼びます。
「長生き」で得する繰り下げ受給
さて、当然ですが早く受け取り始めたいのが人間の心理です。
しかし、それぞれメリットデメリットがあるので、それぞれご自身で判断する必要があります。
22年4月以降、
60歳から受け取り始めると、「24%少なく」支給されます。
つまり長く少なく受け取ることになります。
逆に75歳から受け取り始めると「84%多く」支給されます。
つまり短く多く受け付けることになります。
2倍近く受け取れるが、受け取り期間は・・・
この凄まじい増額っぷりをみると、
「遅く受け取り始めるべきだな」と感じるのではないでしょうか。
しかし日本人の平均寿命は
男性81歳
女性87歳
です。
損益分岐点は何歳なんだろう
さて、もし120歳ほどまで長生きするのであれば、75歳まで受給は待った方が得でしょう。
しかし、たいていの人はもっと短命です。
特に男性は、早くになくなることが多いので、繰り下げ受給のメリットは相対的に低くなります。
女性は男性より長生きするので、男性より繰り下げ受給のメリットは相対的に多いでしょう。
繰り上げ受給した場合、損益分岐点は80歳になります。
もしも「80歳よりも長生きする場合、60歳から受け取り始めるのは損」と言えます。
繰り下げ受給した場合の損益分岐点は86歳になります。
もしも「86歳以上長生きする場合、75歳まで受給を遅らせると得」する事になります。
制度は変更されてきた
今回考えたのは、あくまで現在の制度設計です。いままで幾度となく変更され続けてきました。
もしあなたが30歳くらいなのであれば、50年後の制度が重要になるわけです。
なのでいま立てる計画が、そのまま活用できる可能性はとても低いといえます。
しかし「計画した経験」は無駄になりません。
我々は何歳までいきるつもりなのか。
はたまた未来においては、死ぬ権利や選択の自由などが近い将来保証されるようになるかもしれません。
今後の人権や尊厳、年金制度や円の価値など、動向にしっかりついていけるようにしておく必要があります。
楽になる方法は無数にある。
人間、貧すれば鈍する
ひとは切迫した状況にあると、簡単なことが素早く処理できなくなります。
頭の中に多くのやらなければならないことが雑多に混ぜこぜで積みあがっていると、ひとつやり終えても、次に取り掛かる1歩が遅くなり、いちいち判断を要します。
人間が1日にできる判断は10個まで、といった考え方もあります。その貴重な10個の判断を浪費しないための安心して後回しに出来るようにする方法をお伝えしています。