
(エッセイ)少数派
『有る事』を証明することは可能です。
実物を持ってくるだけです。
もしくは再現するだけです。
『無い事』を証明することは不可能です。
「あなたの探し方が良くなかったのでは?」という質問に理論的に反論することができないからです。
上限を決めれば可能です。
例えば、『白い石のみが100個入った箱』の中に黒い石が『無い事』を証明するのは誰にでもできます。
でも、白い石を数えずに適当に詰めた、大きさすら分からない超巨大な箱の中に、黒い石が混ざっている可能性が『無い事』は誰にも証明できません。
幽霊や精神生命体の存在を理論的に否定することは不可能です。
『無い事』は証明不可能だからです。
あなたは『さあ盟友、ついに巨大数庭園の完成だ! この庭園の機能を説明しよう。まず1つ目は住所と間取り図の判定機能。文字列を読み込むと、それがどの箱庭の住所を表しているかやどの箱庭で再現可能な巨大数庭園の間取り図なのかを自動で判定してくれるんだ。次に2つ目が間取り図の解析機能。箱庭の住所を指定してそこで再現可能な巨大数庭園の間取り図を読み込むと、その庭園が生み出せる巨大数を教えてくれるのさ。そして肝心の3つ目の機能が巨大数の生成機能。ひとたび自然数を入力すると、それを文字数の上限とした範囲内にある全文字列を探索し、それぞれを住所と間取り図の判定機能に読み込ませることで箱庭ごとに再現可能な間取り図のみを残して列挙し、更に間取り図の解析機能に読み込ませることでそれらが生み出せる巨大数を入手し、それら全てをまとめ上げることで新たな巨大数を生み出せるんだ! え? それで本当に巨大な数が得られるのかって? 相変わらず盟友は疑り深いなあ。でもいいさ、この巨大数庭園自体の間取り図がここにある。これを解析機能に読み込ませれば、どれほど巨大な数を生み出せるのかを教えてくれるからね。え? この間取り図の文字数? そんなものを知って何になるんだい?』のことを知っていますか?
長すぎるので、多くの方が『巨大数庭園数』と略して呼んでいます。
現時点で『世界一大きな数』の名前です。
我が国の数学者が、ニコ〇コ動画のコミュニティのなかで製作した巨大数なので、そのノリで名付けたため、こうなったそうです。
チャットAIに『推定で良いので、地球上の生命体の総数を教えてください。』と質問したところ、『少なくとも『兆』の文字が必要です。(意訳)』と返ってきました。
でも、『幽霊や精神生命体の存在を理論的に否定することは不可能』なので、実際は『少なくとも巨大数庭園数を用いても数え切れない数の生命体が居る』と推定されます。
地球上の人類は高々8億2000万人です。
超々々々……々々少数派ですね。
いいなと思ったら応援しよう!
