(小噺)最中
江戸の長屋に住む町人の権兵衛は、ある日、友人たちと一緒にお茶を楽しんでいました。
その時、権兵衛はふと、祭りの最中に起きた出来事を思い出し、みんなに話し始めました。
「いやぁ、あの時は本当に大変だったよ。祭りの最中に突然大雨が降ってきて、みんなびしょ濡れになっちまったんだ。」
友人たちは笑いながら聞いていましたが、その時、権兵衛の妻が差し入れとして最中を持ってきました。
「おい、権兵衛!お茶菓子に最中を持ってきたよ!」
権兵衛は最中を見て、さらに話を続けました。
「そうそう、その大雨の最中に、屋台の屋根が壊れちまって、みんなで修理しなきゃならなかったんだ。でも、雨が止むまでに時間がかかって、結局みんなびしょ濡れのまま修理を続けたんだよ。」
友人たちは大笑いしながら、最中を頬張り、権兵衛の話に耳を傾けました。
こうして、江戸の長屋では、権兵衛の滑稽な話とともに楽しいひとときが過ぎていったのでした。
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『もなか』は直ぐに分かると思います。
難しいのは『さなか』なのか『さいちゅう』なのかです。
ちゃんと使い分けがあるのだと、この前Google先生に教わりました。
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