2020年代前半までのパソコン環境予想図
パソコン(スマートフォン)環境については、変化が激しいので、私の予想は結構外れると思いますが、雑談程度に記事にしてみようと思います。
CPUは収斂(しゅうれん)されました。もはや、アーキテクチャとしては、Intel/AMD系列のx64アーキテクチャと、ARMアーキテクチャの2種類のみが今後の主役でしょう。
そして、おそらくMachintoshはARMアーキテクチャに移行するように思います。
Intelは「Appleは2020年にMacをARMプロセッサに移行する」と予想している - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20190222-intel-apple-macs-arm-processors-2020/
これは、一時的には混乱をもたらすかもしれませんが、これによりAppleはiPhone/iPad/MachintoshすべてをiOS系列にすることが可能になります。内部的には、MacOS開発のリソースを減らすことが可能になるでしょう。CPUもApple独自のARMアーキテクチャにすることが可能になるでしょう。これにより「Appleブランド」がさらに進みます。
RAMは、パソコンはDDR4からDDR5への移行期に入るかもしれません。ただ、DDR4よりもデータ転送が高速化されるためにエラーが懸念されており、移行にもたつきが発生するかもしれません。メモリ容量は8GB~16GBが最低ラインになるでしょう。これは、現状のWindows10で4GBで著しい速度低下が発生しているためです。
スマートフォンはLPDDR4からLPDDR5へ移行するでしょう。メモリ容量は8~16GBになるかもしれません。現状の主流は6GB~8GBです(ハイエンドで既に12GBが存在します)ので、さらなるメモリ拡張はあり得ると思っています。(個人的に私のスマートフォンのメモリ容量は3GBなので、泣きそうになりますが)
ストレージは、パソコンの一般用途ではSSDが標準となるでしょう。というのも、1TBのSSDが1万円台とこなれており、クラウド時代にHDDの大容量のものは必要ないと思うからです。2TBのSSDも2万円台が存在しています。メーカー製ノートパソコンも1TB以上が当たり前になるでしょう。HDDは、どこまで容量が増えるかわかりません。ただ、パソコンの主戦場はHDDからSSDに変わるのは間違いないでしょう。HDDの主戦場は、おそらくHDDレコーダーになるでしょう。FullHD(1920x1080)から8K(7680x4320)と解像度が増え、色深度が8bitから10/12bitとなります。解像度と色深度だけで24倍となります。現在のHDDレコーダーの多くが1TB(ハイスペック機では4TB/8TBが存在します)であることを考えると、将来24TB以上のHDDレコーダーが出るのは間違いないでしょう。HDD自体の大容量化はまだまだ進みそうです。
では、スマートフォンのストレージ容量はどうでしょうか。現在主流となってきている容量が64GBです。ハイエンドの最高を見ると、既に1TBのスマートフォンもありますが。おそらくゆっくりと容量拡張していくことでしょう。ただし、ゲーミング用途のスマートフォンは例外となるでしょうが。一方でUFS(Universal Flash Storage)3.0が採用されていくのは間違いないでしょう。
外部ネットワークについてです。パソコン用途は光通信一択でしょう。スペック上10Gbpsというのも変わらないと思います。ただ、ラストワンマイル(基地局から自宅内まで)は後述の5Gになるかもしれません。
一方でスマートフォンは5G時代の幕開けです。5Gは、狭義には高速通信のための周波数帯域を広げるものです。広義には高速通信を利用したインフラ整備も含まれます。基本的にはLTE通信の延長線上にある規格です。
Long Term Evolution - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Long_Term_Evolution
LTEは700MHz~900MHz、1.5GHz、1.8GHz、2.1GHz、2.5GHz、3.5GHzの帯域を利用します。5Gでは、これに加えて、3.6GHz~6GHzや28GHz帯を利用して通信します。
5G周波数が4社に割当 KDDIとソフトバンクは来年3月開始 | ビジネスネットワーク.jp
https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/6652/Default.aspx
5Gは高周波数帯を利用します。高周波数帯を利用すると、時間あたりに送れる信号が多くなります(デメリットとして、距離や壁などに弱くなるため、多数のアンテナ局を必要とします)。また28GHz帯では、400MHzが一気に割り当てられます。道路でいえば、今まで2車線だった所が6車線になるイメージです。
5Gでは基本的に通信速度が上がり、応答速度も俊敏になります。社会インフラで言えば、一般道路に高速道路ができるイメージです。在来線だけだったのが、新幹線ができたみたいなイメージです。ADSLが普及した時、インターネットが一気に普及したのを覚えている方も多いのではないでしょうか。「高速化」によって、社会インフラに対するイノベーションを起こすことが5G戦略です。
5Gでは、スマートフォン以外のあらゆるものが、通信のターゲットになります。
内部ネットワークであるWi-Fiは、次世代通信規格であるWi-Fi 6・802.11axが普及してくるでしょう。Wi-Fi 6・802.11axはWi-Fi 5/4(802.11ac/n)等と互換性があります。ルーターの製造側としては、アンテナ等を少なくしてローエンド機を出すこともできます。チップ側がWi-Fi 6に対応して量産すれば、コストダウンがはかれるでしょう。Wi-Fi 6の目玉は、最大9.6Gbpsの通信速度、2.4GHz帯と5GHz帯の両方利用可能、最大8ストリーム、アップロードも含めて8 MU-MIMO、OFDMAの採用、1024-QAMの採用というところでしょうか。
Bluetoothですが、イヤホン用途以外展望が見えません。イヤホンの場合、apt-X LLがあれば、低遅延で音が流せることが判明しています。それ以外のマウスやキーボードやゲームパッドでは、遅延が発生したりトラブルが発生することがネット上であふれています。
規格として、HID(Human Interface Device)の遅延対策をしないと、規格としてはイヤホン専用規格になってしまいそうな気配があります。
有線LANは、ギガビットイーサネットが主流でしょう。10Gビットイーサーネットは中々普及しない気がしています。
光明としてはプロユース向けに10GBase-T対応のNASや10GBase-Tカードが徐々に現れていることです。
グラフィックは、パソコンではハイエンドはレイトレーシング対応、ローエンドはポリゴン表現と分かれた状態が続くと思われます。Playstation5やXBOX TWOはレイトレーシング対応です。
意外に思うかも知れませんが、ハイエンドスマートフォンについては、レイトレーシング対応が早く来るかもしれません。もちろん、排熱問題があるでしょうが。
ディスプレイについては、ハイエンドについては8K対応(HDMI2.1/DisplayPort 2.0)が進むでしょう。一方で、一般向けはFull HD(1920×1080)のままでしょう。というのも、地上波テレビが1920×1080である以上は、低コストディスプレイは1920×1080で十分であり、フルHDのディスプレイパネルがなくなることがないためです。
ディスプレイとの接続はHDMI/Displayportが主流でしょう。Machintoshの場合は、USB Type-Cでの接続があり得るかもしれません。
USBについては、先日記事にしたので、簡単に。
USB Type-Cは、基本的に給電目的で使われるでしょう。あるいは、タブレット等のデバイス側の端子に使われるかもしれません。
基本的には、USB Type-Aでパソコンの周辺機器が接続されることに変わりはないでしょう。
まとめ
特段、目立ったことは書いていないと思います。備忘録というか、自己満足というか、そういったたぐいの記事だと思います。
注目すべきは、5Gとクラウドでしょうね。
まだクラウドを使わず、パソコンのローカルでOfficeを使うのは時代遅れになりつつあると思います。たしかに、無料で高機能のLibreOfficeを使うのであれば、ローカルで作業するのがいいと思います。これに、GoogleバックアップやOneDriveと併用するといいかもしれませんね。無料で機能限定であれば、Googleドキュメント/スプレッドシート/スライド等を利用するといいでしょう。有料であれば、マイクロソフトのOffice 365 solo等でOneDrive上で作業するといいと思います。メモは、GoogleKeepやOneNoteがあります。こちらはスマートフォンにもあります。
5Gはインフラを含めたイノベーションです。これから社会が色々変わっていくのではないでしょうか。とりあえず、狭い範囲で5Gの恩恵を受けるのであれば、5G対応のスマートフォンがいつか出てきて、遅延無しで通信ができるのを期待しましょう。できれば、無料のWi-Fiも高速化するのを期待しましょう。Wi-Fi 6(802.11ax)は、多人数の通信に対応しているようなので。
さて、どれだけいい方に予想が外れるかな?