![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140206718/rectangle_large_type_2_13481743ede3762dd9b3d5ff5a1a17d5.png?width=1200)
Google Pixel 8aの価格から、日本の標準スマートフォンを考える
2024年5月11日現在の考察。
【結論】
Google Pixel 8aの定価の値段(¥72,600)が高い印象を持ちます。
日本のミドルクラススマートフォンの基準である「5万円」を大きく上回る値段は、嫌厭(けんえん)されるかもしれません。
【購入サイトでの値段の比較】
まずは、価格を比較しましょう。嘘があるといけないので、購入ページへのリンクを貼り付けます。
iPhone SE 3
2024年5月11日現在、¥62,800(価格.comの最低価格:¥58,230)
2022年3月18日発売です。ゲームプレイでは、かなり頑張ってくれるとのことです。
iPhone 8ベースで指紋認証センサーの関係か、画面サイズは小さいです。
iPhone SE 4でFace ID対応による画面サイズの改善が期待されます。
2024年5月11日現在、iPhone SE 4はiPhone14(SoCは「A16 Bionic」)をベースに2025年春に発売するとの情報があります。値段さえハマれば、Pixel 8aユーザーなどのAndroidスマホからユーザーが流れ込むことが期待できます。
現在の情報では、iPhone SE 4の値段は7万円後半とのことなので、若者世代にも使ってもらうという意味ではキツいように私は思います。ただ、iPhoneシリーズから指紋認証モデルのサポート廃止を目指すことと、量産効果等で値段を下げていくことは考えられます。
Pixel 8a
2024年5月11日現在(予約価格)、¥72,600
後述のPixel 7aのように値下げされれば、杞憂ですが。
SHARP AQUOS sense 8
2024年5月11日現在、¥56,980(価格.comの最低価格:¥47,891)
2023年11月9日発売です。
価格.comでは、ミドルレンジスマートフォンとしてPixel 7aに次いで2番目の人気となっています。
なんといっても、私個人は「SDカードスロット(最大1TB)」に惹かれます。
【参考】Pixel 7a
2024年5月11日現在(予約価格)、¥69,300(価格.comの最低価格:¥47,299)
2023年5月11日発売です。
SDカードはありませんが、価格.comの値段的に惹かれるものがありますね。
【日常使いできるかもしれない、エントリークラスのスマートフォン】
SHARP AQUOS wish 3
2024年5月11日現在、¥34,980(価格.comの最低価格:¥30,900)
2023年7月6日発売。
価格.comの人気度では13位に位置します。参考として、iPhone SE 3が11位です。
カメラ性能はまあまあ(悪くはないが、細かい点で気になるし、シングルカメラである)みたいですし、重いゲームは無理ですが、それ以外では意外と悪くないとのこと。SDカードは最大1TBまで対応。オーディオは、「SBC/AAC(iPhone標準コーデック)/LDAC(LDACは高音質、ただし遅延あり)」対応、「aptX/aptX Adaptive」は非対応。USB-TypeC有線イヤホンでの音楽再生が無難です。
本体価格を抑えた分、MicroSDカード(microSDXC)でストレージ容量を拡張することも考えられるでしょう。ストレージが最大1TBまで拡張できるのはメリットです。SDカードスロットのない、Pixelシリーズ/iPhoneシリーズにはないメリットです。
ゲームについては、例えばFGOの場合を考えます。推奨は「Snapdragon 855以降」ですが「MediaTek Dimensity 700」では推奨性能を満たせません。対応CPUは「Snapdragon 450/625/810以降」ですが「MediaTek Dimensity 700」ではSnapdragon625/820の性能を超えるため、FGOに対応しています。
SHARP AQUOS wish 4では、カメラ性能が強化されるため、日常使いするスマートフォンとしてのニーズを満たすと見られます。値段は「SIMフリー版の市場想定価格は3万円台前半(税込)を想定している。」とのこと。
次のレビュー動画ではmicroSD対応が非公表とありますが、上記公式サイトにmicroSD対応が書いてあります。
【逆に1ランク上のAQUOS R9の値段】
上記と同じ記事を参照します。AQUOS R9の値段は「SIMフリー版は市場想定価格10万円前後(税込)を想定している。」とのこと。
参考:AQUOS R8の価格.comのページ
価格比較した上での私個人の感想
「日常使いとしてのスマートフォン」という意味では、Pixel 8aの値段が高いという印象を受けます。(2024年5月11日現在)いくら円安だからと言われても、7万円越えは懐事情を考えたらキツイです。
カメラを考えると、3万円位上乗せして、少し上の「AQUOS R9」や「Pixel 8」が狙えそうです。
そして、まだ実機レビューを見ていませんが、日常使いで「AQUOS wish 4」クラスが、これから注目されるかもしれません。「AQUOS wish 3」の時点で、日常使いに問題ないとのレビューが多く、「AQUOS wish 4」では課題であったカメラ性能が改善されているとのこともあって、「日常使いの土俵が変わる」可能性があります。
「どうしてもiPhoneが使いたい」という人の救済として「IPhone SE」が存在するため、iPhone SE 4(第4世代)が今のPixel 8aと同じでも、買う人はいるでしょう。ただ「Pixel 8a」の「日常使い」の戦場には、中華スマホもあるし、日本ではライバルの「SHARP AQUOS senseシリーズ」があります。
「日常使い」の戦場に、「Pixel 8a」が生き残れるか、私個人の印象ではちょっと疑問です。特にSIMフリー版の予約時の定価(2024年5月11日時点)では、¥72,600という値段では「私は」購入意欲が湧きません。AmazonなどのGoogleサイト以外の店舗売りでの値下げや、携帯電話会社が値下げや月額払いで頑張ってくれるのでしょうか……(うーん)
Google側の意図
Google側のGoogle Pixel 8aでアピールするものは明確です。
「AI」です。
たしかに、私もGoogle検索で「AI」を使って調べると、間違った答えもありますが、AIがすぐに意図する答えを得られる意味では便利だと思います。
Google関係者も「AIは便利だ」と実感しているでしょう。IT関係の最先端で働いているのですから。Googleは「Gemini」というAIの開発元ですから。
特に、パソコンを使って業務をする仕事場では、大いに役立つでしょう。異論はありません。
でも今現在(2024年5月)、「スマートフォンでのAIのニーズ」はそこまであるのでしょうか?
AIの時代は来るでしょうが、スマートフォンでは2024年5月現在は時期尚早のような気がします。検索して、誤った答えをAIが出すのを見ている以上、「AIはまだまだかな」という印象があります。
比較的安価に、「新しい機能を使う」「カメラのAI補正できれいに写す」というニーズは満たせるでしょうが。でもその意図なら、上位機の「Pixel 8(¥112,900)」「Pixel 8 Pro(¥144,000)」のターゲットのような気がします。「日常使い」という所から離れた印象の値段設定です。
仕様的には「Pixel 8a」と「Pixel 8」では、差が少ないそうです。「Pixel 8」の値段が下がるか、「Pixel 8a」の値下げがあまりされないか、というのを想像します。
「Pixel 8a」の値段設定は、日本以外の「世界市場」をターゲットとした値段設定かもしれませんね。(2024年5月11日現在、円安がひどいですし)
【ニーズ】私たちが、日常使いのスマートフォンに求めるものは
日本人の私たちは、日常使いのスマートフォンに何を求めますか?
私は、下記のような用途だと思います。
電話・メール(SMSや+メッセージ)が使えること
LINEが使えること
「WEBブラウザ」での検索・ネットサーフィンや「XなどのSNS」がストレスなく使えること
YouTubeやTikTok等で動画が見られること
音楽が聴けること
「地図アプリ」で目的地までナビゲーションできること
「適度な画質」のカメラで思い出の写真や動画が撮られること
ニュースや天気予報などの情報が得られること
処理速度をあまり要求されないゲームができること
交通系ICカード(Suica等)や楽天Edy等の「おサイフケータイ(Felica)」が使えること
QRコード決済(PayPay等)が使えること
電子書籍が読めること(たくさん読む人は、MicroSDカードのニーズがあるかもしれない。iPhoneシリーズやPixelシリーズのネック)
子供のため、年配者のため、ガラケーからの移行のためを考えると「かんたんモード」「キッズモード」「ジュニアモード」がほしい
「AQUOS wish 4」で「処理速度をあまり要求されないゲームができること」が満たせたら、エントリー機種が日常使いの戦場になるかもしれません。
上位機種に求められるのは、下記だと思います。
とにかくきれいに(できれば最高画質で)写真や動画が撮影できること
特にYouTubeやTikTokで配信する場合
カメラマニア等
動画や写真のストレージに困らないこと最高の画質で動画を視聴できること
最先端の機能が使いたい(2024年5月現在だと、「AI」「5Gのミリ波」)
処理の重たいゲーム(2024年5月現在だと、例えば「原神」)を高画質で楽しみたい
(2024年5月現在)5Gミリ波といった、最新規格の通信技術で、高速通信を楽しみたい
その他の機種について
その他の機種については、「私が知らない」だけなので、ご自身で検索していただければ、「あ、こっちの方が安いし性能も悪くない・性能が良い」というケースがあると思います。
ぜひ、ご自身で他の機種との比較をしてください。
個人的に、中華スマホは、「独自OSが気になる」ことがあったり、故障の絡みで「当たり外れ」があるとの噂があったり、「Google Play」の絡みがあったり、「メーカーが多い」等で、記載できません。
日本では政治的な関係で印象が悪いかもですが、世界的に普及している「SAMSUNG Galaxy」シリーズは、未チェックなだけです。世界的なシェアは高いので、想像では無難だと思います。(価格.com)
SONYの「Xperia」シリーズは、「Xperia 10 V」の値段が高くて、ブランドが好みでないと、日常使いには買いづらいと思っています。(価格.com)
FCNTは2023年5月30日に倒産しました。最後に発売されたエントリースマホ「arrows N F-51C」のSoCが「Snapdragon 695」で、発売時の定価が「¥98,780」でした。エントリースマホ(日常使いのスマホ)が高すぎました。(価格.com)
この考察について
この記事は、あくまで「私個人の考察」です。
先入観や考えの違いがあって「ちょっと違うんじゃないの?」「今、給料が上がっているから、値段的な価値観が違うんじゃないの?」等の理由で、私自身がずれた考えを持っている可能性もあります。
それを踏まえて「同意する」「ちょっと違うんじゃないかな?」「けしかん」等の判断をしてください。
「根拠を持って、自分の考えを持つ」ことは素晴らしいことです。ご自身の判断を尊重してください。