公募は流れるよどこまでも
大学教員の公募は倍率数十倍なんていわれていますが、地方や偏差値の低い大学ではそんなことはなく、
応募者数人、適任者なし
なんてことが頻発します。
改めてよくある不採用理由を挙げましょう。
不採用理由1:学位が無い
卒業見込みの博士課程の学生が応募してくることがありますが、その多くが「博士号取得見込み」を証明できずに撃沈します。
論文アクセプト0本!単位は取ったので卒業予定です!博士号取得見込み証明書は出せません!
そんな人を採用するわけないでしょう。
せめて学会誌に何本か投稿していて、客観的に見て「今年度中に博士号取れそうだな」と思わせるくらいの業績を用意しないと2秒で不採用です。
その意味でも1年はポスドクをするべきなのでしょうね。
不採用理由2:模擬授業の準備がお粗末
板書形式なら、何を板書してどのタイミングでどのような説明をするのか。
スライド形式なら、情報を精査して見やすいスライドをどのように作るか、スライド内容を読み上げるだけでない授業をどのように展開するのか。
この程度は準備して当然だと思うのですが、アドリブで何とかなると勘違いしている人も少なくないもよう。
準備をする気が無いなら初めから応募しない方がお互いのためだと思います。面接するのにも労力がかかっているんですよ?
不採用理由3:募集分野と専門が異なる
担当予定科目を担当できれば自分の専門は何でもいい、と思って応募する人が結構います。かつての僕もそうでした。
残念ながら、教員の研究分野に偏りが出ないようにしている学部学科もあるので、科目を担当できればなんでもいいわけではないです。
分野のミスマッチは確実に書類審査で落ちますが、大学側の意図が公募要項から読み取れない場合はチャレンジしてみるしかありません。分野のミスマッチで落ちた(と思われる)場合は落ち込まず次に行きましょう。
不採用理由4:年齢の割に論文数が少ない
人事会議でよく聞くフレーズです。
直近5年間に論文や特筆する業績が無かったらまともな大学には採用されません。
採用されたとしても、そんな人材を採用しなければいけないほど人手不足なわけですから、入った後に大変な仕事が待っていること間違いなしです。
残念ながらそれがあなたの市場価値です。
成果を出して市場価値を上げるか、今いるところで自分の価値を見つけるか、それともただただ腐っていくか。
終わりに
上4つの条件をクリアできれば地方私立大学の公募の勝率は格段に上がると思いますので、参考にしていただければ幸いです。
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