地方私立大学最終防衛ライン

昨日上げた記事では「準Fラン大学」を定義しました。↓こちら

今回は、”その大学が準Fランになったらその地方はおしまい”といっても過言ではない、「最終防衛ライン」と呼べそうな地方私立大学はどこなのか、主観と偏見マシマシで書いていきます。

主にマナビジョンを参考に偏差値50前後の大学に焦点を当てています。地方私立大学だけを扱うので「埼玉・東京・千葉・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫」は除外します。また、医薬看護系の大学も除外しています。

北海道地区

北星学園大学、北海学園大学、北海道科学大学

いずれも北海道大学のすべり止めにはならない大学ですが、北海道は広いので札幌に出てきたい学生からの需要は残り続けそう。

東北地区

東北学院大学(仙台)

東北地区は焼け野原状態(失礼)で、18歳人口の減少率も全国トップなので、ほとんどの私立大学は淘汰される未来しか見えません(再失礼)。そんな中で唯一残りそうなのが、仙台にある東北学院大学。東北大学のすべり止めとしての役割を担えているかわかりませんが、東北地方の最後の砦として生き残ると思います。

北関東地区

白鷗大学(栃木)

北関東はほとんど首都圏大学にシェアを取られて何も残らない気がします(失礼すぎる)。現状を見ると白鷗大学だけは生き残りそうですが、、、

北陸地区

新潟国際情報大学(新潟)、金沢星稜大学(石川)、金沢工業大学(石川)、福井工業大学(福井)

意外と選手層が厚い北陸地区。東京や大阪に出ずらい立地条件から地元に残りたい学生も一定数いそう。それぞれ新潟大、金沢大、富山大、福井大などの国公立大のすべり止めとしての地位は継続する?

東海・甲信越地区

松本大学(長野)、岐阜聖徳大学(岐阜)、常葉大学(静岡)、静岡工科大学(静岡)、皇學館大學(三重)

こちらも、信州大、岐阜大、静岡大、三重大といった国公立大学のすべり止めとして機能しそうですが、愛知や神奈川に隣接しているがために、そちらに人が流れてしまわないか心配。

奈良県

畿央大学、帝塚山大学

奈良を地方と呼ぶか、関西グループの一員にするか意見が分かれそうですが、意外に奈良単体でも最終防衛ライン大学候補として二つ上がります。ただ、京都大阪に全部吸い取られてしまわないか、今後が心配。

中国地区

ノートルダム清心女子大学(岡山)、就実大学(岡山)、岡山商科大学(岡山)、岡山理科大学(岡山)、安田女子大学(広島)、広島修道大学(広島)、広島工業大学(広島)

中国地方は粒ぞろい。特に、意外にも岡山が神戸に負けずに生き残れそうな大学を持っています。一方、都市の規模でいえば岡山に勝っている広島も健闘していますが、人口流出超過No.1の影響と、関西圏の大学の易化によって学生を取られそうです。

四国地方

松山大学(愛媛)

四国はもう関西に出るのが一般的になっていて、愛媛大学のすべり止めとして松山大学が機能するくらいでしょう(失礼な決めつけ)。

九州地区

西南学院大学(福岡)、福岡大学(福岡)、九州産業大学(福岡)、福岡工業大学(福岡)、崇城大学(熊本)

福岡にあるいくつかの私立大学と熊本の崇城大が九州地区の受け皿になっていて、福岡市の人口も増えていることからも、これらの私立大学はこれからも学生確保はできそう。

今後の展望

僕の職場は既に準Fランに落ちていますが、上記の大学に限らず準Fランになったが最後、これからやってくる18歳人口下落ジェットコースターに耐えられず、改組や規模縮小、最悪の場合は経営破綻の道をたどることになるでしょう。

今、50歳以上の教員は逃げ切れると思いますが、大学の状況によってはその後の後任人事が発動しないことも十分考えられます。

2025年現在、40代、30代の大学教員は冗談抜きで身の振り方を真剣に考えた方がいいと思います。

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トール/大学教員の就職活動
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