童貞の証明
突然ですが、「バキバキ童貞」をご存じでしょうか。
春とヒコーキというお笑いコンビのぐんぴぃさんが街頭インタビューで、童貞ですか?と聞かれて
「バキバキ童貞です」
答えたことがきっかけで、ネット上で話題となったネットミームの一つです。
同名のyoutubeチャンネルはもうすぐチャンネル登録者数100万人を超えそうなほど人気なコンテンツになっています。
今日は、そんな「童貞」について個人的に思うことを書いていきます。
童貞でないことを証明せよ
童貞とは「異性間性交渉の経験がない男性」と定義されています。
では、これをご覧の男性の皆様、あなたはご自分が童貞であるか、あるいは童貞ではないことを証明できますか?
例えば、童貞ではない人は、
・結婚しているから童貞ではない
・子供がいるから童貞ではない
・彼女がいるから童貞ではない
・昔の彼女を連れてこれば童貞でないことを証言してもらえる
こういった論拠で自分の非童貞を証明するかもしれません。
ですが、これらは本当に童貞を否定する要因になるでしょうか。
・結婚しているから童貞ではない→性交渉していない夫婦も存在可能
・子供がいるから童貞ではない→体外受精の可能性は?
・彼女がいるから童貞ではない→彼女が嘘をついていない保証は?その彼女があなたの雇ったニセの彼女の可能性は?
・昔の彼女を連れてこれば童貞でないことを証言してもらえる→現実問題として不可能では?
揚げ足取りの手段はいくらでもありそうです。
童貞であることを証明せよ
一方、童貞であることを証明するには、「性交渉した異性がいないことを示す」という非存在の証明をする必要があります。
世の中の女性が一切嘘をつかないのであれば、極端な話、地球上のすべての女性に聞き取り調査を行うことで、特定の人物が童貞であるか判定できます。実際、童貞であることを証明するにはこれ以外に手段がありません。
童貞は恥か?
童貞かどうかは自己申告でしかわかりませんし、その申告が真実かどうかを確かめるすべはありません。
極論、自分を童貞だと思い込めば童貞だし、そうでなければ童貞ではなくなる、その程度の概念だと思います。
ところが、世界的に見ても、童貞であることは恥ずかしいこと、ネガティブなこととしてとらえられがちです。
その理由として思いつくのは、
・童貞の割合が少ないから
・異性に受け入れられた経験のないことへの劣等感
などが挙げられます。
自分の人生を生きる
もしあなたが上記の理由で悩んでいる童貞の方であるならば、自分の人生に集中するよう助言したい。
童貞が少数派だから童貞であることを恥じているのであれば、童貞率9割の世界ではあなたの悩みは解決することになります。それは言い換えれば、あなたの在り方を、あなた以外の人の在り方が決めていることになります。
異性に受け入れられたことが無いことを恥ずかしいと思うのであれば、あなたはあなたの在り方や価値を異性(女性)に握られていることになります。
屁理屈かもしれませんが、この考えの上に立つとき「童貞は恥である」という考えは、自分の人生を他人にゆだねてしまうような思考と言えるかもしれません。
おわりに
童貞に対してとやかく言う人は価値観が狭い人だなと思います。
性交渉経験の有無で人生の良し悪しが決まったりはしません。
性交渉経験が無くても(あるいは無いからこそ歩める)幸福な人生の在り方があるでしょう。
童貞と言う言葉が理不尽に他者を貶めることに使われないことを願って。
(とはいえ、異性から極度に避けられるような振る舞いや服装は社会生活を円滑に送る上で避けた方がいいですけどね)