『目玉おやじが やって来た』
これも、開業当初の昔の話。
ある時、患者さんとの会話中に
「眼が出てるのは何とかなりますか?」
と聞かれました。
「眼圧が高くて眼が出っ張るんってるんだったら、腎臓と腹部の眼を肩代わりするラインに
禊技をやれば眼は引っ込むよ」と説明したところ「実は飼ってる小型犬なんですけど」と言うので「あぁ、犬の話だったんですね」
「犬でも大丈夫ですよ」と返答しました。
そして当日。
施術室から、
犬を抱いて車を降りてくる患者さんが見えたので、施術室の戸を開けてあげようと眼を逸らした瞬間、犬の顔の前に目玉おやじが居たような気が…。
もう一度見直して見ると…ゲゲゲ。
やっぱり居ました。
目玉おやじが!?
眼が出てるとは聞いていたけれども、
まさかの左眼球が全部出てる。
しかも、眼球自体が肥大して
直径が5㎝程になっているので、
もう物理的に眼窩を通過させることは、
無理な状態。
最早、目の機能は死んでる模様。
よく聞けば、
獣医師にも匙を投げられているらしく、
眼球の付け根が千切れたら死んじゃうとか…
…って聞いてた話とレベルが違い過ぎる!
とはいえ、禊技の道理から考えれば、
眼球を萎めることは不可能ではないと思えたので、とにかくやってみることに…。
暫くやってみると、
想定通りにじわじわと萎みはじめ、
初回は眼球の直径を1㎝程減らすことに成功。
その後、施術を繰り返していく内に、
眼球はじわじわ萎んで眼窩に収まり、
瞼が閉じるところまで辿り付いたので、
施術を終了しました。
その後、その眼球は溶けて無くなったそうな。