『受験失敗』#2 孤独に生きよう
前回の内容はこちら!
Chapter1 周りとの闘い
3年になった。
生徒会長も退任し後輩に任せるも、しばらくは引き継ぎと今年のイベントの件でもう少し生徒会に居座ることになる。
でも、一応大学受験は義務のようなものなんだろ、どうせ。
なので参考書くらいは買ってきた。
学校には政経のテキストしか持って行かない。
英語と国語は授業があるんだからそれでいい。
政経は自分でカバーしなければならないんだから、持っていかざるをえない。
3年にもなるとクラスの雰囲気が一変する。
みんなが入試モード、ピリピリで雰囲気は最悪。
登校するのも嫌になる。
皆が日本史や世界史の一問一答集を持ち、問題を出し合っている。
何をやってんだか。
勉強ぐらい一人でこつこつやってくれ。
うるせぇよ。
そう思っていた。
政経は一人。
なぜ選んだのかと言われれば反論は簡単だ。
「世界史や日本史よりも役に立つから」
「現社で高得点が取れていたから」
だろう。
それでも何かといじってくる奴もいる。
「政経なんか」
その言葉を何回も耳にした。
そこから、自分は周りと関わりたくなくなっていく。
当たり前だ。
自分は将来役に立つ科目を受験で使えるから選んだ。
他の人にそういう視点はない。
じゃあそんな人たちと関わるほうがマイナスだ。
孤独でもいい。
1日だれとも話さなくてもいい。
とにかく学校にいる時間を消費したい。
それだけだ。
Chapter2 勉強の仕方なんて知らない~4月~
参考者は『畠山の爽快講義』
まずはこのテキストを覚えようとした。
そもそも政経は、大きく分けると二分野。
名前の通り「政治分野」「経済分野」がある。
始めて勉強する科目。
何をやったらいいかわからないからノートを2冊買ってきた。
受験生がよくやるミス「ノートまとめ」だ。
学校の授業がない分、自分の頭の中で授業をせざるを得ない。
だから、キレイに書くことよりも、
早く一周を終わらせることしか考えていなかった。
正直、無駄に世界史Bの授業を週5回受けるカリキュラムだったので、
この時間は100%政経。
ありがたいことに、先生たちはたとえ一番前でやっていても
何も言わなかった。
ひたすら、テキストをみて、ノートに書いて、
テキストをみて、ノートに書いて‥‥
Chapter3 塾に入ろう~6月~
親に連れられて塾に行くことになる。
自発的なものではない。
当時、大手予備校と、いわゆる予備校の映像授業の教室で比較していたが、
集団授業が昔から大嫌いなので、映像を選んだ。
そのとき、体験授業でみた現代文の先生がわかりやすく、
入ってみようと思ったのだ。
そのとき、この授業とこの授業と…といろいろな講座を受けましょうと
提案されるが、
なぜそれをやるのかは理解できない。
いわゆるお金儲けのためなのだろうか。
最初はおそらく偏差値40もなかったのではないかと思う。
現代文と古文はレベル1、英語はレベル3くらいから始めることになる。
※このレベルは志望校的にはレベル5くらいまでやる必要がある
ちなみに政経はお金の都合でやらなかった。
なぜ暗記科目の授業にお金を払わないといけないのか。
正直お金の無駄だ。
こうして、毎日通う計画を立てるのであった。
ところが3日後。
行かなくなる。
生徒会の活動は毎日居残り。
部活動に入っていないだけマシだが、
それでも夕方6時ごろに学校を出ることになる。
そこから塾で一人で映像を見るんだろ?
やってらんねぇよ。
こうして、1週間に1日~2日くらいしか行かない日々が続く。
そして、個人としては一切国語や英語の勉強をしていなかったので、
政経だけの学習が進んでいた。
◆次回予告◆
いよいよ夏休み。
夏休みは受験生の山でもあるが、ほぼ毎日高校に行くことになる。
生徒会に夢中なひかさは、ある失態を…
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