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【ひかさの温泉感情論】#2 嬉野温泉
はじめに
「ひかさの温泉感情論」とは、温泉入浴指導員ひかさが あえて温泉分析書や医学的な話をせずに感じたものをそのまま感情に従って書くシリーズです。詳しい泉質の話などを聞きたい方はYouTubeチャンネル「ひかさの憧憬日記」でご紹介しますので、お楽しみに!
前回の記事はこちら
さて、嬉野温泉は今年アクセスしやすくなった場所ランキング第1位。
(※ひかさの勝手なランキングです。2位以下は考えていません)
なぜかって?
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こいつの開業ですよ。
西九州新幹線!
嬉野温泉駅は、今まで在来線の駅がなかったため、
初の鉄道駅がなんと新幹線の駅になったのです。
嬉野の皆さん、喜んでいらっしゃることでしょう。
つまり、2022年9月の開業に合わせて町も開発されたということ。
目の前は自然あふれる広場が大きく広がる。
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大誤算!徒歩25分だった
嬉野温泉という駅をわざわざ作ったのだから、温泉地に駅があるに違いない。そう思っていた。城崎温泉みたいに駅が温泉地の目の前なんてことだろうと思っていた。
でも、目の前は広場。
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アクセスを調べるとなんと徒歩25分。
やっちまったぁ…
バスだバス。
バス調べるでしょ?
ないんですよ。この時間。とにかく歩けと。
まあ、運動です。しゃーない。
大通をずっと歩き続け、だんだん温泉街に続く商店街を通る。
ここら辺はまさに温泉街でいわゆる大人向けの店舗が揃う。
しかし、この先には驚きの光景。
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街中、道路のコーナーには足湯ができる場所が何か所も設置されている。
若者はそこに集まってみんなで写真や動画を撮っていた。
※自分も若者か。
さすがに、あんな若者の集まっている中に入っていく勇気はないわ。
だが、自分は足湯なんかじゃだめだ。
全身浴だ。
全身浴。
そこである公衆浴場を目指す。
武雄でも聞いた「シーボルト」
目指した先がここだ。
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あれ、シーボルト、聞いたことあるんですけど…
武雄温泉の記事をご覧いただいた方、
僕書いてましたね。シーボルトは嬉野と関係があると。
そう、実はこの公衆浴場「シーボルトの湯」のシーボルトだったのです。
ちなみに、武雄温泉の記事でも書いたように、シーボルトは江戸時代にオランダ商館長に同行して来日した。その時に嬉野にも訪れたらしい。
ただし、シーボルトの湯は歴史的というわけではない。
平成22年にできたレトロ感を感じる建築というだけだ。
だが、それを温泉公園付近に作っていることからメインの施設と言える。
さて、泉質は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」
さすが、日本三大美肌の湯。
美肌・美人効果のあるとされている「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」の両方を持っている。メタケイ酸も十分だ。
さて、入ってみる。
施設はバリアフリー。
あれ、結構きれいやん。
しかも天井が広い!
浴室は簡単に浴槽が2つ(1つを2つに分けている感じ)
温泉そのものに臭いはついていないと思うので、何の臭いかわからないが
スーッとする臭い。
これ、何の臭いや。
なんか臭いするものを置いているのか、
それとも洋風だから…??
肌ざわりの説明は難しい。
水道水とあまり比べないから。
ただし、何か温泉水となると指と指を通り抜けるお湯をあまり感じない。
指を広げて少し動かしてみてほしい。
水道水だと各指に水が当たっているのがわかるだろう。
でも、ここだと真ん中3本の指にお湯が当たっているようには思えない。
これがある意味温泉の特徴だろう。
しかし、そんなに長湯できるほどぬるくはない。
ある意味適温。
だからこそ、知らぬ間に湯あたりなんてこともあり得る。
特に今日は武雄で2件入っているからこそ注意していた。
1分コールをしてあがる。
外は雪が降っていたが、寒くない。
そう、保温効果だ。
特に塩化物泉が持つ効果。
長時間体は温まり続けてくれる。
最高かよ。
最先端⁉嬉野の公園に感激!
シーボルトの湯を出て左の橋を進むと、公園がある。
名前は「温泉公園」
結構広い。
ちなみにここに嬉野温泉の歴史が書かれている。
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ここに軽くテーブル付きの座れるスペースがあるのだが、
驚きの光景。
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途中でカメラが故障して、撮影が上手くいってなかったので
わかりにくいかもしれませんが、
画像の上のほうをよく見てください。
実はコンセントがあるんです!!!!
屋外にコンセントってリスクない?すげぇ。
しかもこの公園はWiFiはフリー。
なんだこの現在に対応した公園は。
この時カメラの充電がなかったので、天気が雪でなかったら活用してた。
嬉野名物は「温泉湯豆腐」
昼ご飯を食べ損ねて16時頃。
嬉野温泉名物を食べにお店を探す。
実はこの温泉、名物は「温泉湯豆腐」。
温泉卵じゃないんよ。豆腐なんよ。
その発祥の店が「宗庵 よこ長」さん。
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しかし、お店に行くと17時からですとの文字が。
うわぁ、休憩かなぁ
別の店を急いでさがさんと。
そうやって店の横にいると、店内から偶然店員さんが出てきた。
「入られます?」
と気にしてくれた様子。
「17時からですよね…入りたいんですけども…」
申し訳なく、諦めた声。
「ギリギリOKです~」
と奇跡の声。
「えっいいんですか!」
感動。
なんと、特別に入れていただけることに。
そこで、撮影許可もいただき、湯どうふ定食をいただく。
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湯豆腐って、もっと固い豆腐のイメージだったが、
でてきたのは既に形が崩れたもの。
いや、これはお店が悪いんじゃなくて、
これが温泉湯豆腐の魅力。
嬉野温泉のお湯で豆腐を炊いてあげると軟らかくなり、とろけちゃう。
だから食べたら本当にすぐになくなっちゃう。
しかも、湯汁には味付けをされていて、ちょっとしょっぱい。
これがめっちゃとろとろの豆腐に合う。
最高すぎる。最高を超えているのでは。
幸せだぁ。こんなに豆腐をうまいと思ったのは初めてかもしれない。
こんなに豆腐が柔らかいのに、でも形崩れしすぎない。
なんて強いのに食べやすい豆腐だ。
満足した僕は、いよいよ嬉野温泉を後にする。
25分歩くんですから。
嬉野温泉はまだ1か所しか入れていないし、蒸し風呂(足)もあったので体験したかったものの時間の都合上無理。
まだまだ楽しむ要素は盛りだくさんということで、またいつか。
そして、また5分、武雄温泉までに西九州新幹線に乗る。
次の温泉地に向かうのであった。
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ひかさ / Hikasa
YouTube動画クリエイター、温泉ソムリエ、温泉保養士、温泉観光士、温泉入浴指導員、日本温泉地域学会会員。人々に憧れてもらえるような旅を提供することをモットーに活動。個人的な趣味である温泉の知識を極めようとしている変人。
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