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1日で20㎞歩くと足が棒になる

ふと数年前、職場のメンバーと日帰りで尾瀬を20㎞歩いたことを思い出した。写真もけっこうな枚数が残っていて、見ていて少し癒された

なので、きついながらも楽しかった尾瀬について話したい。

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前日の夜中、登山口近くの駐車場に到着し車中泊。早朝、スーパー眠い中、鳩待峠登山口から入山。人生初めての尾瀬だ。
尾瀬といったら水芭蕉・湿原・木道だ。そして現世とは思えないみどりいっぱいのファンタジーな景色。

最初のほうは、もはや登山のようでアップダウンもある。ご年配グループと結構すれ違ったが、みんな修学旅行みたいな明るい雰囲気でハツラツとしていた。すごい。
足元がべちょべちょで湿っているので滑らないように着地ポイントに気をつけながら歩く。普通の運動靴を履いていったので何度も転びそうになった。この時、トレッキングシューズを買おうと決意した。

『ああ、あの風景はいつ見れるのだろうか。』

1時間程歩いたがまだあの景色は見えない。私は完全に飽きてしまった。

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途中、川が見えてくるとなんだか安心。ルートは決まってるし、大丈夫だとわかっているのに「水があった…」とほっとしてしまう。いくら尾瀬とはいえ、やはり万が一のことは考えてしまう。

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山の鼻(すごい名前)ビジターセンターを過ぎると…


待ってました!


これが尾瀬!うれしい!空が青いし高い!白樺かわいい!

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木道を思い切り走りたい…そんな衝動に駆られる。

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すごい…行ったことないけど、フィンランドみたい…。初めてみる光景に圧倒されて感動。

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何より水がきれい。覗くと水草がゆらゆらとゆれていた。
持ってきたペットボトルの水もなんだかおいしく感じてしまう。尾瀬パワーかしら。
景色、気温、においなど、からだで覚えておきたいな…と今日の私は超自然派。湿原を存分に楽んだ。

もうピークポイントは過ぎたから戻るかなあ〜と思いきや登山大好きな先輩がまだまだ奥に素敵なポイントがあるよ!と、さらに進むことになった。

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(おしゃれなカフェ?もある。すごいな、尾瀬。)

さらに数十分歩き、見春というポイントに到着。桧枝岐小屋ひげくま喫茶で昼食をとることになった。もうお腹ペコペコすぎる。塩むすびを2個食べたけどとっくに消費されてしまった。
私はラーメンを注文し、ついでに甘酒を注文した。

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キンキンのビールまであった。なんて誘惑。ここは我慢する…。

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初詣でさえ飲まないのにまさか尾瀬で甘酒を飲む日が来るとは。水芭蕉が描かれたかわいらしいレトロなコップ。この日、2番目にテンションが上がった。

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食後、くつろいでいると雨が降ってきてしまったので、止むまで待つことに。と、同時に眠気も襲ってくる。もうこのまま、寝たい…。

雨が弱まってきたころを見計らって、またさらに先へと進む。ヨッピ橋という愉快な名前の橋を渡ったり、また雨が降ったり止んだり。(雷がめちゃこわい。)カッパを持ってきた方がいいと言われ、着ないだろうなあ…と思い、鬼ださなレモン柄の小さめポンチョを持ってきてしまい後悔。幼児だし、リュックがビショビショに濡れた。

「そろそろ戻ろっか!立ち寄り湯の時間もあるし!」

その言葉を待ってました。長い長い尾瀬ハイキングに終わりが見えた。

鳩待峠登山口まであともう少し、このラストスパートが足にくる。「お風呂…コテージでビール…肉…」とこの後のスケジュールを呪文のように心の中で唱えながら最後まで計8時間、距離にして約20㎞…歩ききった。

結構日帰りにしてはハードなルートらしいが、いざ終わると、じわじわと達成感が出てきた。清々しい気持ちなる。

歩いている最中はしんどかったけれど、夏の良い思い出になった。

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帰りに見つけたかわいいお花。

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おやすみなさい。

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