ノリで決めたシェアハウスは絶対にダメ
わからない。人選が悪かったんだろう。そしてただただ私が一人の時間が好きすぎたのもある(ISTP)。同じ家に他の人間がいることが無理だった。
実家がお金持ちのマンション住まいで一人っ子のお嬢様で我が強く、顔がきつい子とシェアハウスをしてしまったことがある。外見のことはただの悪口である。
私はと言えば二人姉妹の母子家庭で裕福とは程遠い庶民なりの人生を楽しんできた(母は偉大)。不満をはっきりと相手に言うより自分で解決してしまった方が早いと思って抱え込んで、あとで爆発するタイプだ。
こんな正反対の二人が「推しのアイドルグループが一緒だから」という理由で古民家でシェアハウスをしてしまった。
そんなノリだけで一緒に住むなんて若気の至りでしかなかった。シェアハウスをする前は、推しの供給があるたびに集まり深夜まで鑑賞会をしていた。それだけにしておけばよかったんだ。
2か月強でその暮らしは終わった。価値観の違いも生活習慣も異なる人間と一緒に住み、双方歩み寄って生活を続けるメリットが私には全くなかった。
料理は基本私が担当し、家事諸々もやっていた。家政婦か?と思われると思うがもともとその古民家は私の親戚の持ち物で、私が住んでいた場所だった。自分の家だから、自分の使っているキッチンだから、、、そんな気持ちで全方向に気を使って責任も感じていた。
食や生活に無頓着で基本「なんでもいい」という友人へ作る料理、しんどい。ふるまう料理と自分で食べるだけの適当な料理。雲泥の差である。
買い物も家事も掃除も特にしない(任せていなかった私が悪いのだけれど)そんな人間と一緒に暮らす意義が見当たらなかった。
「推しが一緒」なだけであとは全部違っていた。
友人は高校教師になるらしい。「教える」ができる大人であると思えることがすごい。ボンボンの一人っ子。自己肯定感も並大抵のものではないのだろう。親も親だった。「○○ちゃんって田舎臭い子だったよね」と子どもの友人の悪口を言っていた。
「東南アジア??そんなとこ何しに行くの?」と私の留学先を馬鹿にした。
発言も態度も自分は上流階級の人間だとでも思っているのだろう。
それが事実でも人間的に危うい親だった。
自分が悪かったのは何も考えずにシェアハウスを始めたこと。
好きなアイドルグループだけでつながっていれば今も仲が良かったのかもしれない。今はもう既読スルーで終わったままのラインが絶交を表している。
そういった関係の人間が同じ大学内にいることが私の心を重くするのだ。
たった一人、全くすれ違わないかもしれないのにだ。
でも今日、見かけてしまった。辛い。久しぶりにこの憎い感情を思い出してしまった。
もともと苦手だったわけじゃないのに、今では視界にも入れたくない存在になっている。愚痴を吐き出させてほしかっただけなのである。
これだから気軽に他人と距離を縮めるのが下手なのだ。
壁を作っているから友人が出来ない。
ほしいと思ってもいない自分もいる。
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