新卒で働いてる町に母が来た2日間

ずっと気を張って生活してた2カ月だった。
慣れない車の運転も毎日しないといけない環境で、ハキハキ喋らなきゃいけない環境で、友達も同期も0人の町に赴任した。

昨日、母親を空港まで迎えに行った。
苦手な車の運転もできるようになってるよーって見せたいから、空港から自分のアパートまでもハンドルを握るべきなんだけど、母が
「いいよ、毎日運転頑張ってるんだから今日明日くらいするよ」
って変わってくれた。
学生までは母の安心する運転の助手席に乗ってるだけで良かったから、懐かしくて、そんな瞬間すら嬉しかった。

買いたいと思ってたけど重たいからといって買うのを躊躇してた家具も、「買ってあげるから!」ガソリン代も「払ってあげるから!」と、温泉の回数券もシーツもクッションも観葉植物も蛍光灯も…ってとことん甘えさせてくれた。

一人暮らしじゃ、「どうせ誰も家に来ないし見ないしな」と思って家具を揃えるのを後回しにしていた。
母が来た2日間で家が快適に生まれ変わった。

ホームセンターから帰ってきた時、ちょうど同じアパートの学生が友達と一緒にカラーボックスを2階まで運んでいた。
「友達がいたらあんな風に家具も運んだりできるのに私ときたらね笑」って赴任先での寂しさをポロっとこぼした時には、
「大丈夫大丈夫お母さんやる!また来るし!」
って慰めさせちゃった。
その言葉に泣きそうになってトイレでちょっと我慢した。(今文字打ってる時はめっちゃ泣いてる明日仕事なのに目腫れちゃうや)
いつまでも親離れできてない娘でごめんね。今年中には家に呼べるような友達作るね。

お母さんと過ごす休日は一瞬だったし、夜7時には電車で実家へ帰っちゃったよ。
帰りの車で泣いちゃったし、今も泣いてる。
将来は起業したりして定年したお母さんと一緒のところで働いたりしたいな。やっぱり寂しいもんな。

お母さん2日間私の生活を整えてくれてありがとうね。

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