友達の承認欲求を見守ってしまう悪趣味


悪口です!

「そこら辺にいるひとりの女性が」から始まる同じサークルだった友達の“丁寧な暮らし”はてブを見てしまう現象。
登録者2桁でもがんばっている幼なじみのYouTubeチャンネルをログインせずにリンクから見てしまう現象。
俳優を目指している「拡散!良いね!よろしくお願いします!」しか言わないストーリーを載せる中学の男友達の進路を探ってしまう現象。
高校の頃好きだった人の歌ってみた投稿アカウントを定期的に見に行ってしまう現象。

SNS世代なら絶対に経験したことあるこの現象。

彼らがこれみよがしに載せるリンク付きのストーリーを踏んで彼らの創作物を不誠実な感情とともに陰ながら追ってしまう理由は明確だ。

きっと心の底では「羨ましい」と思っているから。

身内に実名で思想を軸にした創作物を自信満々に発信できる心が羨ましいのだ。
見て欲しい、自慢したい、そういった欲求を開けっぴろげにできる精神が羨ましいのだ。
私は自分のビジュアルもスタイルも凡人である上に、思考の未熟さや拙い文章まで同級生に知られた日には爆発してしまうと思う。
だからその自己肯定感から生まれる行動を羨む。
その上こうして匿名で彼らを批判する文章を書いて、秘密主義こそが美徳だ、趣があるものだと自分に言い聞かせていく。

同級生に見られてしまった時には、
「どうだった?」
って胴震えを抑えながら平然を装いたい。

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