お金、お金、お金。私の 人生のテーマは、お金。
いきなり「お金」を連発してしまいました。
この「お金」の連発に
みんなどんな気持ちを持つんだろう。
うわ、やらしい
どんだけお金好きなんだよ
お金連呼して恥ずかしくないの？
お金ばっかり書いて、お下品だわ
「お金」って言葉に対しての感情は
人それぞれだから別に何が正解なんて
ないと思ってる。
ただ、私には
生まれた時から背負ってる
人生のテーマが
「お金」なんだって事を
ここでみんなに伝えたいと思う。
お金の話を
不特定多数の前で話すのは
はしたないとか感じる人もいるだろうから
そういう方はここで読むのをやめてほしい。
私は生まれた時から貧乏だった。
何故なら父が借金まみれだったから。
だから
生まれた時から「お金」
の悩みをもつ家庭で育ち
「お金」のトラブルが
多発する生活の中にいた。
4歳か5歳くらいの頃には
借金返済が追いつかなくなり
自宅を売り払う事に。
それでも返済が足りなかったのか
それとも父が新たな借金をしたのか
引っ越した先の家には
毎日のように
借金取りのチンピラが遊びに来ていた。
父は
働いていたものの
入ってくるお金は
入るたびにパチンコへ注ぎ込む。
生活費、なんてなかった。
祖母は亡き祖父の
軍人恩給をもらっていた。
私は度々
祖母に連れられ
郵便局に歩いて行き
恩給を出金するお供をしていた
祖母は
唯一の生活のアテにしている
恩給を少しずつおろしては
夜ご飯の買い物に出掛けたり
たまに自分へのご褒美に
趣味の編み物に使う毛糸や
パッチワークに使う布を買いに
バスで遠出する事があった。
祖母はどこかに行く時は
必ず私を連れて行く。
ただ
行く先々で言われるのは
「お父さんには今日の事を話したらダメだよ。」
「お金があると分かると全部持っていかれるからね。」
いつも私は
コクっと首を傾げて約束を守っていた。
祖母は
いつも私の味方だったから
祖母の事も
祖母のお金も
ちゃんと守ってあげたかった。
だから約束は必ず守っていた。
それでも父は
謎にお金のにおいにだけ
異常な程に敏感で
恩給支給日以外で
特に何もない日
つまりお金を下ろすタイミングが
分からないような日に
あえてコッソリおろしてきても
何故かすぐ気付いて
祖母がいくら隠し場所を変えても
いつの間にか盗み取るのだ。
癖が悪すぎる。
感が強すぎる。
本当に厄介だし、悪質な親だ。
その上
この父が作った借金を
返済もしないものだから
借金取りの数は増えるわ
お怒りも日に日に増すわ、最悪な日々。
小学校低学年の頃なんか間違えて
居留守を使いきれない状況になり
渋々玄関のドアを開けた途端
借金取りから胸ぐら掴まれて
「おい！いい加減父ちゃんを出せ！いるんだろう？早く呼んでこい！」
と罵声を浴びせられた事もある。
小さかった私は胸ぐら掴まれた時に
軽すぎて少し宙に浮いたのを覚えている。
怖すぎる体験で今でも感覚がハッキリ
身体に伝わるくらい。
お金って、怖えーーーって
この時ものすごく頭の中で感じた。
お父さんのバカやろう。
お父さんがお金なんか借りるから
私がこんな思いしなくちゃならなくなって
本当にムカつくし嫌だ。本当に、嫌だ。
こうやって
私は幼少期から
ずっと、常に、
「お金」の
妙なやり取りが
周りでおこる世界で生きてきた。
学校から友達と楽しく笑いながら帰り
自分の家に近づくと
玄関には借金取り
そのまま友達と
あはははははーって笑いながら
私はその家の子じゃないですよー
とばかりに通り過ぎていく
友達が
ん？なんで家、帰らないの？
通り過ぎてるよ？
って言うから
「あ、今日は帰りに親戚の家に寄って帰れって言われてるから」
と嘘をついて逃げていた。
なーんで私は
何も悪いことしてないのに
こんなに逃げ回らなきゃいけないんだろう
って考えていたけれど
そんなことより
友達に借金取りが来ている事を
気付かれたり知られるのが
嫌すぎて
恥ずかしすぎるから
とにかく周りに気を遣いまくって
なんとかバレないように
とにかく色んな策を練ったりしていた。
「お金」
未就学児が
小学生が
ずっと日常茶飯事
「お金」のことで
色んなことを考えて
逃げて隠して
泣いているなんて。
もう、この時点で
この子の人生のテーマは、「お金」
ですよね。
思春期に入ってからも
借金取りが来る生活は続いていて
その頃になると
テレビや漫画の悪い影響で
「はぁぁぁっ！私、そろそろ借金のカタとかいうこと言われて売りに出されるのでは？」
とか本気で怯えたりしていた。
自分の身体でお金を稼いで
借金を返さないといけなくなる日が
いつか来るんじゃないかと思ったら
ますます借金取りに見られるわけにいかない
中学校から自宅に帰る時間が
どんどん遅くなる
借金取りが自宅に来ても
遅くても
21時くらいまで粘って帰るのを知っている。
借金取りvs私
耐久レースが続いた日もあった。
自宅近くの電信柱や物影から
コッソリと借金取りを見つめ続ける。
早く帰れ、早く帰れ、とひたすら念を送る。
やっと帰っても
また戻ってくるかもしれないから
しばらく様子を見てダッシュで自宅に帰る。
時計を見ると
夜の8時、9時。
祖母に帰宅が遅すぎると怒られることも
本当に多かった。理由を話すと無言になる。
事情は分かってくれてるんだろうけど、
お年頃の孫の帰りが遅くなることに
心配とイライラで何をどう伝えればいいのか
分からず気まずい沈黙が続く日がよくあった。
ああ、お金さえ沢山あれば
ボンっ！！！！
っと借金取りの目の前に札束つんで
「おいっ！これで全部返し終わるだろう？」
「もう2度とうちに近づくんじゃねーぞ！」
と、どんだけ強気だよってくらい強気で
今まで積もり積もった愚痴と一緒に
借金取りを追い払うのに。
なんて事を
何百回
あたまに思い浮かべたことだろう。
何度も何度も
「あー、お金があったらなぁー」
って。
でも、お金があっても
何か買いたいとか
どこかに行きたいとか
何かしたいとかじゃなく
借金返せるのになぁ、って考えてた
中学生の私。
卒業が近づき
高校進学の話が出てくる時期。
なんて言われるかなんて
当然に分かりきっていたんだけど
一応ダメ元で言ってみたら
やっぱりダメだった、し
予想通り、何ひとつ裏切らない言葉が
きれいに私の元に帰ってきた。
「お金がないから高校は行かせられない」
はい。知ってます。
そうでしょう。そうでしょうとも。
もう、これも、この中学生も
人生のテーマは「お金」でしょう。
決まり、でしょう。
中学校卒業して
速攻で社会人へ。
働いてお金を稼ぐ。
お金が貯まる。
おお！すごい！嬉しい！
なんだか楽しい！
頑張ったら頑張った分
お金が稼げるのが
本気で楽しいと感じた。のも数ヶ月だった。
働いて、お金を稼ぐ。
お金が、貯まる。
お金が、盗られる。父に。
そして、数ヶ月。
働いて、お金を稼ぐ。
お金が、貯まる。
お金が、盗られる。父に。
ダメだ。
なんだこれは。
家出してもお金がないと
住むところなくて
寒い、お腹空く、寝れない。
身体を売ると
お金は稼げるけど
精神が病む。つらい、しんどい。
子どもができ
出産するために
出産費用ためても
父や元夫が使い込む。
離婚して
子ども育てるために
我慢して一時的に実家に帰ると
出産一時金の入った通帳を
父に盗まれパチンコに使い込まれる。
もう、最高ー！って言っちゃうくらい
人生のテーマ、「お金」じゃない？
こんなに「お金」「お金」「お金」
「お金」に振り回される生活って
なんなんだろう。
バカみたいに「お金」稼いで
家も車も家族も仕事も
私が手に入れたいものを手に入れた。
のに、
突き放しても
突き放しても
父がお金を借りにやってくる。
これは人生のテーマを
「父」にするべきか
「お金」にするべきか
少し悩むこともあったけど
父以外で
元夫が「お金」を
使い込む人でもあったし
風俗で「お金」について
良しも悪しも色んなことがあったしで
やはり「父」ではないな、と。
やっぱり「お金」だな、と。
父だけで成り立った問題だけでなく
他の面でも「お金」について
色々、とにかく色々なトラブルが
起きまくりな人生だったんですよ。
だから
私の人生のテーマは「お金」。
なんです。
そして今は
この人生のテーマを克服して
幸せな「お金」にまみれた
幸せな生活を送っています。
良かった。良かったよ。
ほんっっとーに、良かったね。自分。
国内外
行きたいところには
家族みんなで一緒に旅行に行くし
乗りたい車に乗って
食べたい物を食べたい時に
たらふく食べるし
子ども達がやりたい事は
躊躇なく経験させられている。
不自由な生活していた自分がいたなんて
不思議に感じるくらい
幸せな生活を送ってる。
死ななくて本当に良かった。
何度も何度も死にたくなった時がある。
もうこんなに「お金」に振り回されて
「お金」で悩み苦しむのなんか嫌だ！
死にたいよー、苦しいよー、って。
でも、死ななくて本当に良かった。
こんなに
最低最悪な人生送ってきた私なんかでも
今
幸せな小金持ちになれてるんだよ。
ってことはさ、誰だって
「お金」の苦しみから抜け出すことは
可能なんだよ。
ただ、本気で抜け出す覚悟が
あるのかどうかだけ。
今の環境や考え方変えるのを
嫌がったり恐れたり
めんどくさがったりする人は
「お金」の苦しみからは
逃れられないと思う。
私は
自分の人生のテーマと
しっかり向き合ってきた。
そして戦ってきた。
そりゃ苦しかったり悩んだりもしたけど
そこを乗り越えなきゃ変われないから。
自分の人生のテーマに向き合うことって
どれだけの人がやっているんだろう。
そのテーマが
例えば
私と同じ「お金」で
今までの私のように
テーマで苦しんでいる人がいるのなら
あきらめないで
と伝えたい。
しっかり向き合って。
しっかり戦って。
と伝えたい。
人生のテーマ。
私は「お金」。
みんなのテーマには
どんなのがあるんだろう。