夢の住人
単調な毎日だ。幸せなくらい単調な
これがどれだけ幸せなことなのか、テレビを見るたびにせつなくなる。辛くなる
とうとう朝のニュースを観るのをやめた。一時期は観ることが、ちゃんと知ることが、責任だと思っていたがあまりにも辛すぎる
これがほんとうの戦争で一方的にヤられることの真実なのだと知れば知るほど心が砕けそうだ
そしてわかったこと
誰も助けてはくれないということ
そして覚悟をもつ
まきこまれたら最後、死ぬ勇気も必要だということ
このところ心からなにも楽しめなくなったが生きるのみ、だ
そして
願いは、この家で穏やかに死にたい、ということだけ
そんなおり、しばらく意識していた『思い出せない毎日みている夢』がなんだったのか今朝ようやく判明した
それはよく見ている“住んで生活している夢”だった
わたしはずいぶん昔から夢の中で、ただただ生活する夢を見ることが多い
生活する夢の舞台の場所が決まると、しばらくずーっとそこで普通に暮らしている
そして、引っ越すのか、どうなのかわからないけれど住んでいる場所が変わる
でもただ普通の生活しているだけだし、どちらかといえば実家がある町のようすに似ている場所に住んでいたことが今までは多かった
変わった夢も見ることはある
生活している夢を気にかけて覚えているのは年数回くらいかな
最近、たっぷり夢を見ている感じだったのに、目が覚めたとたん忘れるので、どんな夢を見ているのかすごく気にかかっていた
それがとうとう今朝判明した
わたしはやはり夢の中で普通に生活していた
それがわかってなんか嬉しかった
わたしはここで生活しているんだなぁ…という安心感ができた
思ったより古い街並みだった。全く知らない土地だった
昭和初期の黒い板張りの木造建築が多い
町並みはきちんとしていて、そのころの都会の風情がある
そんなところで普通に働いて普通に職場の仲間や家族がいて波風のたたない暮らしをしていた
あちらのわたしは、今は、わたしを夢見ているのかもしれない
「毎日、毎日、ひとりで、うすっぺらいものを(スマホ)触っているなー。つまらなそう」
と思っているかどうかは定かではないが
春の陽射し、あたたかい
海がみたいな… ゆっくり