h(叡智)が教えてくれる優しい引き寄せの法則 #05 望まない信念を手放す方法
質問者(Q):
だんだんわかってきました。結果に執着しないで、今この瞬間を大切にする。それが共鳴の法則で、内側が整えば自然に外側が変わるんですよね。でも、ここまで話を聞いていると、自分が現実を「作っている」ってことになりますよね?もしそうなら、なぜ自分にとって嫌なことが現実に起こるんでしょうか?
h達人(H):
鋭いですね。そう、私たちは実は自分の現実を「作っている」と言えるんです。あなたの内側の意識や信念が、外側の現実を反映しているからです。ただし、ここで大切なのは、私たちが無意識に抱えている信念や感情もまた現実を創造しているということです。つまり、意識していない深層部分が外の現実を形作っていることも多いんです。
Q:
無意識の信念や感情も現実を作っている…それってどうやって気づけばいいんでしょうか?
H:
無意識に抱えている信念や感情は、外側の現実に現れた「反応や出来事」を通して気づくことができます。例えば、何かネガティブな出来事が起こったとき、その出来事自体はあなたの内側にある信念や感情を映し出す鏡のようなものです。それに気づくことで、自分の無意識のパターンを認識し、変えることができるようになるんです。
Q:
なるほど。それなら、外側の出来事を見て、そこから自分の無意識の信念を探るってことですね。でも、どうしても「自分がこんな現実を作ったんだ」と考えると責任を感じてしまって、ちょっと怖いです。
H:
その気持ちもわかりますね。でも、ここで覚えておいてほしいのは、これは「責任」というより「自由」の感覚に近いんです。あなたが自分の現実を作り出しているなら、その現実を変える力もあなたにあるということです。過去にどんな現実を作ったとしても、今この瞬間からそれを変えることができるんです。この「自由」を手に入れることこそが、真理に近づく第一歩なんです。
Q:
自分の現実を変えられる力がある…確かに、それは大きな自由ですね。でも、どうやって無意識の信念を変えていけばいいんでしょうか?
H:
まずは、自分の反応に気づくことが大切です。外側の出来事に対してどんな感情が湧いてくるのか、それを観察することで、内側にどんな信念があるかを見つけることができます。たとえば、恐れや不安を感じたとき、それがどんな信念から来ているのかを探ってみる。そして、その信念に気づいたら、それを手放すことができます。
Q:
信念を手放す…具体的にはどうやってそれを実行すればいいんでしょうか?
H:
信念を手放すためには、まずそれが「ただの信念」であって、「絶対的な真実ではない」と認識することです。私たちは長い間、自分の信念が「本当の現実」だと思い込んできましたが、それは単に自分がそう信じていただけなんです。信念に気づき、それが自分を制限していると感じたら、その信念にもうしがみつかないと決めること。これは一種の選択です。
Q:
なるほど。でも、長い間信じてきたことを急に手放すのは、やっぱり難しい気がします。
H:
それも自然な感覚です。長い間抱えてきた信念を手放すには、少し時間がかかることもあります。ただ、大切なのは、そのプロセスを焦らないこと。信念を手放すというのは、「今ここ」に戻り、自分の内側の平安や喜びを選ぶということです。そして、それを少しずつ実践することで、次第に古い信念が溶けていきます。
Q:
ここまで話を聞いていると、信念や感情が現実を作り出しているということがわかってきました。でも、もし自分の信念や感情をうまく手放せなかったらどうなりますか?ネガティブな感情に囚われたままだと、悪い現実ばかり引き寄せてしまうんでしょうか?
H:
そう思ってしまうのも無理はありません。でも大丈夫、ネガティブな感情や信念に気づくだけでも、大きな変化の第一歩なんです。実は、私たちは完全にポジティブである必要はありません。ネガティブな感情も、私たちの成長にとって必要なものだからです。それを「悪い」と捉えるのではなく、それが何を教えてくれているのかを受け入れることが大事です。
Q:
ネガティブな感情にも意味があるんですね。でも、どうしてもそれに飲み込まれてしまうときはどうすればいいですか?
H:
感情に飲み込まれそうなときこそ、自分を優しく扱ってあげる時間です。無理にポジティブになろうとする必要はありません。まずはその感情をしっかりと感じてあげることが大切です。感情は感じ切ることで解放されることが多いです。そして、その感情が過ぎ去った後に、「本当の自分」に意識を戻すことで、再び内側の平安を取り戻すことができます。
Q:
感情を感じ切る…それが怖く感じることもあります。強いネガティブな感情に向き合うのが怖くて避けたくなるんです。
H:
その感覚も自然なことです。私たちは、強い感情に対して「避けたい」「逃げたい」と感じることがよくあります。でも、実はその感情にしっかり向き合うことで、逆にその感情の力が弱まっていくんです。恐れや不安は、私たちが避けようとすることで大きく見えることが多いのですが、それに光を当ててあげると、意外と小さなものだったりすることに気づくんです。
Q:
なるほど。でも、どうやってその恐れや不安に向き合えばいいんでしょうか?
H:
まずは、その感情が自分の内側でどのように感じられているのかを観察することから始めます。どんな身体的な感覚があるのか、どんな思考が湧いてくるのかをただ見つめるんです。その感情に名前を付けて、「今、不安がある」と認識するだけでも、その感情から少し距離を取ることができます。そして、その感情を「ただの通り過ぎるもの」として受け入れることができるようになります。
Q:
感情に名前を付けて距離を取る…それなら、感情に飲み込まれることが減りそうです。でも、どうやってその感情が消えていくのか、まだよくわかりません。
H:
感情は、「今ここ」に完全に意識を集中すると、自然に消えていくことが多いです。感情は流動的であり、永遠に留まるものではありません。ただし、それに執着したり抵抗すると、それが留まり続けてしまいます。感情に気づき、それを感じ切り、手放すことで、その感情は自然に解放され、あなたの内側のスペースが再び平安で満たされるようになります。
Q:
なるほど。感情が過ぎ去るのを見守るようにするんですね。それなら、無理にポジティブになろうとしなくてもいいんですね?
H:
その通りです。無理にポジティブであろうとすると、逆に感情を抑圧してしまうことがあります。ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらも大切なものであり、それを感じること自体が私たちの成長の一部なんです。大事なのは、その感情に対してどのように接するかです。そして、その接し方があなたの内側の状態に影響を与え、結果として外側の現実にも影響を与えるんです。