マッチングアプリの思い出

約3年ほど前マッチングアプリにハマっていた。半年〜1年ぐらいやっていたと思う。

その時セールスライターのような仕事をやっていたこともあり、超自分を売り込む凄いプロフィール文を用意する事でありがたいことにそこそこ「いいね」をもらった。(いいね数を倍にする凄いプロフィール文の書き方は5万円で売ります。嘘です。)

おかげで1番やっていた時は毎週3.4人の女性と飲みに行っていた。知らない人と話すのは好きなのでとても楽しかった。

マッチングアプリはその性質上、初対面の人と話す機会がとても多い。

2回、3回と会う人よりも初めましての回数が圧倒的に増える。そりゃーだって数会ってその中から誰を選ぶか?みたいな話なので当然だ。

このおかげで初対面の人との会話がすごく鍛えられた。…というか、それに特化した。初対面専用機となった。

毎週3.4人の初対面との会っているとどうしても話すことがテンプレ化してくる。自分の中の面白い話なんて大した数あるわけでもないのだから仕方ない。

さらに初対面と会うのを続けていると、どの話がウケてどの話がすべるのか大体わかってくる。

そのため徐々に滑る話はしなくなり、ウケる話ばかりするようになった。

そこから更に続けると、ウケる話が更に洗礼されてくる。よりうまく、より面白く話せるようになってくる。

そりゃーそうだ。毎週3.4回滑らない話を披露しているのだ。毎週練習してるようなものだ。どんどん話がうまるにきまってる。

その結果どうなったか。

初対面から2時間だけ最高に面白い人間の誕生である。話すことが全部ウケる。最高に楽しかった。

ところが、僕は初対面の2時間最高に面白い人間になる代償に、その後クソつまらない人間となったのである。

前述の通り面白い話なんて大して持っていない。それなのに数少ない面白い話を初対面の2時間に全て凝縮したのだ。もう話すことなど何もないのだ。

だから1度目は好印象で終わり、2度目に会うと「あれ?この前あんなに面白かったのに…今日調子悪い?」と心配される始末だ。

これが最適化ってやつですね。初対面の人とばかり会うもんじゃないなと思いました。終わり。

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