映画「事故物件」から幽霊を考える

昨日映画「事故物件　怖い間取り」を見た。

盛大にネタバレしまくってるのでこれから見る人は読まないほうがいいです。

ちなみにホラー映画としてみたらクソだけど妖怪大戦争的なSFとしてならギリ見れるって感じ。映画を見たい、映画なら何度もいいってときにオススメ。

今日はこの映画から「幽霊の能力」を考えていきたい。

幽霊、好きです。夢がある。幽霊になると人間には使えない能力が使えるっぽいから良い。憧れちゃう。ハンターハンターの世界っぽい。この映画もそんな映画でした。

事故物件住みます芸人の松原タニシさんの本？か本人？の劇場版みたいなやつで、主人公の売れない芸人が色々な事故物件に住んでみたら怖い現象が起きるってやつ。映画では第一物件から第4物件まで、それぞれで怖い思いをする。

まず第一物件では、殺人事件にあった赤い服の女性が化けて出るって感じなんだけど、最初は「見える人」にだけ殺人シーンの再現が見える感じだった。

その後主人公及びその相方にも赤い服の女性が見え、見えた途端2人ともトラックにひかれた(軽傷)。

ここからこのお化けの能力を考えたい。

この映画の全幽霊で共通するのは、「意図的に自分の姿を見せる」って能力はお化けは標準装備しているようだ。

そして赤い服の幽霊に関しては、主人公およびその相方を別の場所で同時にトラックでひかせるということをしている。

となるとこの赤い服の幽霊は「トラックを操作する」もしくは「トラックの運転手を操作する」能力を有してると考えられる。

ただ、「トラックの運転手を操作する」だった場合、人間を操作できると言うことだから、主人公自身を操作してトラックに轢かれるよう導くほうが確実性が高い。事実、主人公とその相方共に命に別状のない怪我で済んでいる。

ということは、おそらく「トラックを操作する」の方だろう。物を動かすポルターガイストの一種だ。現実味がある。

ただ、物ならなんでも自由に動かせるわけではないだろう。物を自由に動かせるなら家にいるときに包丁を動かして寝てる間にブッ刺すなどなど、もっと確実性が高い方法がいくらでもある。

つまり、第一物件の幽霊は「車(トラック限定？)を操作する能力者」ということがわかる。ハンターハンターでいうところの操作系だ。

第二物件では、風呂場で息子に殺されたおばあさんの霊が出る。

このおばあさんはなかなかすごい。
何がすごいかというと、物理で来る。鏡から腕を出して頭を鷲掴みにして洗面台に押しつけて溺れさせてくる。凄い。

このおばあさんはおそらく複数の能力を有している。

まず言わずもがな意図的に姿を見せる能力。
ただ、どうやらこのおばあさんは限定的で、鏡に自分を写す能力だけっぽい。だがそれ以外が強力だ。制約と誓約だ。
写した鏡から身体をリアルに具現化する事ができるのだ。

もし、全身を出せるなら外に出して動き回ればいいのにそれをしないということは多分「体の一部限定」、もしくは「数秒のみの時間制限」がついてるのだろう。

ただ、ヨボヨボのおばあさんにも関わらず、若者が抵抗できないほどの力で押し付けてくる。このことから肉体強化の能力も持っているっぽい。

つまり、このおばあさんは「鏡から身体を限定的に現実に具現化する能力」、そして「肉体強化」の二つを持っているようだ。凄い。強化系と具現化系２つを使いこなしている。

第3物件では、ロフトに上がった途端頭痛がして気付いたら首吊りをさせられそうになる。
これはすごくシンプルだ。今度は完全に人間を操作してくる。マインドコントロールだ。

前回住人、前々回住人も首吊りをしていることから、もしかしたら首吊りに限定した能力かもしれない。シンプルゆえに考察がしづらい。

実はこの第3物件まで、ずっとチラチラ姿を見せてくるダースベーダーみたいなお化けがいた。事故物件全てに共通して姿を見せてくるので便宜上「事故物件神」とする。

第4物件ではいよいよ事故物件神との直接対決である。

事故物件神との戦いの前にモブ霊が4体現れる。こいつらの能力はザコい。
姿を見せ、「ぉお〜」みたいな声を出しながら近づいてきただけだった。イメージ通りのゾンビって感じだ。おそらく無能力者なのだろう。姿を見せる能力しかなかった。

だが事故物件神は違う。流石は神だ。
こいつは主人公及びその友人の女性を完全マインドコントロールし、女性に主人公を殺させようとした。さらに、カメハメハさながらの衝撃波で相方を撃ってきた。強い。

第1、第3物件とは違う完全に人間を操作するタイプ。さらに2人同時だ。

相方には衝撃波を打ったところを見ると、おそらく2人までが制限人数なのだろう。

こうして見ていくと、お化けってもしかして魔法使いなのでは？

凄い。魔法使いになれるならお化けもいいなと思いました。でも、姿を見せる能力だけだったらやだな。

おわり