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ネットワークビジネスに誘われた話②説明会編

同じ派遣会社の人から「副業」を紹介されたと思ったら
ネットワークビジネス=マルチ商法だった話です。

派遣仲間同士で仕事紹介はよくある事で、
派遣現場の会社で時々、派遣されたスタッフとその後派遣会社を通さず直でと仕事を依頼してくる事もあります。
派遣会社にマージンが引かれないので、
会社が払う額は変わらず、私たちが受け取るギャラは高くなるの為
双方にとって良い話。
(派遣会社的には禁止されていることです)
仕事を紹介したいと最初に聞いた時はそれかなと思ったのです。

マルチの紹介だったわけですが、
その話に至るまで、会って話した内容全てが信用できる人材かどうか見極めの為の情報収集だと思うと、落胆を通り越して自分に呆れた。
人を見る目、あるつもりでまるでないじゃんって。

誘われた説明会に行ってみて

場所は区役所の施設内にある会議室。
コロナ渦という事で参加人数はかなり絞ったとのこと。
(振り返ってみればこれもあなたは選ばれた人数のうちの1人と特別感を与える為ですよね)
参加者は私達ともう一組の計2組。

コロナ対策というよりはマイナスイメージの強い業種だから
清潔感、爽やかさをアピールするための会場作りだという印象を受けた。

女性が登壇しスライドを使ってのブランドの歴史を説明した後、
チームのリーダーが出てきました。

リーダーは海外旅行が趣味の爽やかな好青年

イケメンというよりは童顔の可愛い系。
大学時代にネットワークビジネスを始め、
今は海外を拠点に往復生活をしているのだそう。
それが可能なのも不労就労による収入があるから、と。
仕事に対するスタンスやポイント制の説明、
自分たちのチームについての話をしてくれましたが、

私には見えちゃったんだよね、

男性リーダーを取り囲む女性幹部達の関係性が。

権力者と、権力者から恩恵を受ける為に周りを取り囲む図式とでも言うのでしょうか、会社だったり、ファン同士の集まりの中だったり、人が集まって集団になると生まれる上下関係の発展系。

寵愛の奪い合い(草)


売り上げが良く、本部からの信頼も高いチームだそう。
私を紹介してくれた人もチームの中では古株の部類で、
その彼女からの紹介なら!とウエルカムな空気は感じましたが、
人間関係図を看破しちゃったからチームに関する魅力・関心度はゼロです。

40過ぎて20代のリーダーに達成アピールするなんて無理よ(キッツイわ!)

長年アパレル業界にいたのでカリスマ性のある人、
男女ともに魅力的な人をたくさん見てきました。

狭いこの世界だからこそ、魅力的なリーダーかもしれない。
でも私からすると全く魅力的じゃない。

まず、話し方に説得力がない、

体験談も薄っぺらく何も響かない。

販売の他に夜職のバイト経験も長く
実際の経営者を知っているから余計経験値不足を感じたのかもしれません。

すごいチームなんですよとアピールされても、
女子が多いサークルに入ってきた唯一の男子を取り囲んでる
印象しか受けませんでした。

商品勉強会という名の食事会


突然人を集めろ、
商品を勧めろと言っても簡単ではないですよね。
なので商品の勉強会を定期的に行っているとのこと。
コロナ禍なので最近はオンラインで開催しているけど、
元々は居酒屋などで集まっているそう。
商品の勉強会の後は懇親会になる。
そこでチームメンバーとの親睦を深めるそうですが、
仲良くなることで辞めさせない為だよね。

「新規メンバー」は「既存メンバー」の<収入源>

辞めさせるわけにはいきません。
思いやりがあってのことじゃない、
収入源を失いたくないだけ。

環境に優しい商品は珍しくない

自然環境に優しい、
動物実験を行っていない商品、
そんな商品は今の世の中、市場に溢れかえってます。

私は販売をやっていたので、
取り扱う商品の接客トーク(アピールポイント)を考える。
考えてみた結果、
販売商品として弱いなと思った。
何よりマルチとしてのネームバリューしかない、
アピールポイントよりもマイナスポイントの方が多すぎる、
自分が持つ信頼度を損なうリスクしかない。
いくら環境や人に害のある商品ではないとしても、
継続的に売っていく自信はない。

すぐに収入が得られるわけではない


副業としての不労収入をと勧められても手が出せない最大のデメリット。
在庫を購入して自分で売っていくスタイルではないから、
投資金額がそんなにかからないとはいえ、
自分も買わないと自分の上の人たちのポイント加算にならない。

紹介されたビジネスは生活必需品(洗濯洗剤からシャンプーまで)が揃っているので、家で使用しているものを全てモデーアにすれば良い。
けど、それは自分の出資であり、バックがあるわけではない。

結局、自分が獲得した誰か(複数人)が同じように商品を買わないと自分の収益にはならない。

人を5人〜10人集め、その人たちが定期的に商品を購入することで自分の収入が得られる。
けど、その収入だけで生活したいなら50人〜100人は必要となってくる。
先が長い話ですよね。
というか現実的ではないよね。

コロナ禍だからこその不労収入の大切さ、と力説されても
いつか入るお金よりも明日確実に入るお金の方がいい。

マルチにハマる人、抜け出せない人

優しい人だと思います。
人を傷つけられない人、思いやりのある人。
いい商品だから勧めたいと思うのは、優しいからだし、
マルチをやめられないのも、その事で仲間を傷つけたくないから。

私は販売経験が長く、その辺の感情が擦り切れているので()
初対面の人にどう思われようと平気、
威圧的に来られても断ることができる。

でも本当に断れないのは、好意を持った相手
これまで散々会って話をしてきて、友達だと思い始めた相手だと冷たく断ることはできないですよね。

私も今回はそれでした。
だからと言って義理や義務感で購入する気持ちもないので、
入会はしたものの商品の購入はせず、
紹介者からのLINEも既読スルーを続けました。

結果的に半年以上購入がなかったということで自動的に退会となりました。

facebookのグループも抜けたし、
友達解除しただけではなくブロックして全ての縁が終わり。

社会人になってから友人を作るのは難しい、
それはよくわかっていたつもりだけど、

不況の世の中で親しげに近寄ってくる人は注意した方がいい

というのが今回の学びでした。

収入は時給しか勝たんよ。

時給