術後の遷延性疼痛の考え方

火曜日ライターの松井です!

変形性膝関節症(以下、膝OA)やTKAの術後症例を担当する機会は病院に勤めている方なら多いと思います。

僕も急性期で約8年勤めましたが、TKAの術後症例は非常に多く担当しました。

多くの症例を担当してみて、比較的スムーズに疼痛が軽快しADLを獲得できた症例もいますが、疼痛が長引いて中々実用的なADLの獲得に至らない、あるいはADLは獲得できても痛みに悩まされる症例も多くいました。

このように、痛みが軽快する症例と長引く症例の違いは何でしょうか?

術後に長引く疼痛を遷延性術後痛(Chronic postsurgical pain:CPSP)と呼びます。

CPSPはTKA後の約20%に発症するというデータもあり、決して少なくない数字だと思います(参考文献①)。

僕自身もこのCPSPの症例で悩まされた1人なので、今回はTKA術後のCPSPについて考えてみました。


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