歩行で着目すべきは下肢だけではない

リハ塾の松井です!

歩行と言うと、どうしても下肢に着目しがちですよね。

下肢以外でも体幹までしか考えていない場合が多いのではないでしょうか?

ですが、私たち健常者の歩行では、下肢の振り出しにあわせて反対側の上肢の屈曲(同側上肢の伸展)も起こっています。
それを踏まえて高齢者の歩行を見ると、以下のような特徴があります。

・腕の振りが小さい、あるいはほとんど認められない
・腕の振りに偏りがある

また、脳卒中患者ではウェルニッケマン肢位が有名ですが、歩行時においても上肢が屈曲パターンになっていることを多々経験します。

これを考えると、1つ疑問が出てきませんか?

健常者では上肢の振りがあるのに、高齢者などでは上肢の振りが乏しい、歩行に影響はないのか?

この疑問を上肢と下肢、あるいは体幹との繋がりから考えてみます。


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